平成30年(2018年)霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の噴火に関する対応
航空機SAR観測結果
国土地理院は、平成30年4月20日、測量用航空機くにかぜに搭載したSARを用いて、
えびの高原(硫黄山)周辺の観測を行いました。
(航空機SARの観測結果の詳細については、下記のPDFをご覧下さい。)
硫黄山航空機SAR画像の新旧比較(北東側からの画像)
えびの高原(硫黄山)周辺の航空機SAR観測について(PDF:4.8MB)
○地理院地図から、より高解像度の画像がご覧いただけます。 (地理院地図による閲覧はこちら)
えびの高原(硫黄山)周辺の観測を行いました。
(航空機SARの観測結果の詳細については、下記のPDFをご覧下さい。)
硫黄山航空機SAR画像の新旧比較(北東側からの画像)
えびの高原(硫黄山)周辺の航空機SAR観測について(PDF:4.8MB)
○地理院地図から、より高解像度の画像がご覧いただけます。 (地理院地図による閲覧はこちら)
空中写真(斜め写真)
だいち2号干渉SAR による変動について
国土地理院は、だいち2号のSARデータを使用した解析により、4月19日以降に噴火が発生した霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動に伴う地殻変動を以下のとおり明らかにしました。
(平成30年4月30日12:18観測時点)
・4月23日までの観測(図2~4)で硫黄山南部及びその西側で見られていた隆起とみられる変動は、4月30日(図5)では小さくなっています。
図1:2018年2月9日~2018年3月9日の解析結果 図2:2018年3月9日~2018年4月20日の解析結果
図3:2018年3月10日~2018年4月21日の解析結果 図4:2018年3月26日~2018年4月23日の解析結果
図5:2018年4月16日~2018年4月30日の解析結果
図6:国土交通省災害対策用ヘリコプターで4月20日に撮影した画像から推定した4月19日の噴火概略位置
※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※干渉SAR の精度は一般的には数cm 程度とされています。また、衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※観測データは、火山噴火予知連絡会衛星解析グループを通して、JAXAから提供されたものです。
解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA
(過去の更新情報)
だいち2号干渉SAR による変動について
平成30年4月23日13:06観測時点
・硫黄山とその周辺の領域で隆起とみられる変動が継続しています。
・4月19日に噴火が発生した硫黄山南部において局所的に約15cmの隆起とみられる変動が見られます。
・4月19日の火孔の西側約300mに4月20日(図2)に見られた隆起とみられる変動は、4月21日(図3)で南西側と北東側に拡大し、4月23日(図4)では南西端と北東端にかけて変動量が大きくなっています。
平成30年4月21日12:25観測時点
・硫黄山とその周辺の領域(北東-南西方向約1.5km、北西-南東方向約0.6km程度)で隆起とみられる変動が継続しています。
・今回(4月19日)の噴火が発生した硫黄山南部において局所的に約15cmの隆起とみられる変動が見られます。
・今回(4月19日)の火孔の西側約300mに4月20日(図2)に見られた隆起とみられる変動は、南西側と北東側に拡大しています。
平成30年4月20日0:11観測時点
・硫黄山周辺の領域(北東-南西方向約1.5km、北西-南東方向約0.6km程度)で隆起とみられる変動が継続しています。
・今回(4月19日)の噴火口のある硫黄山南部において局所的に約15cmの隆起とみられる変動が見られます。
・今回の噴火口の西側約300mの箇所にも、噴火口付近と同様な局所的に約15cmの隆起とみられる変動が見られます。
(平成30年4月30日12:18観測時点)
・4月23日までの観測(図2~4)で硫黄山南部及びその西側で見られていた隆起とみられる変動は、4月30日(図5)では小さくなっています。
図 | 1回目 ~ 2回目 |
衛星進行方向 | 電波照射方向 (照射方位) |
観測モード | 入射角 (中心) |
高解像度画像 (公表日) |
1 | 2018年2月9日 ~ 2018年3月9日 |
北行 | 右(東) | 高分解能 | 33° | 2018年4月20日 |
2 | 2018年3月9日 ~ 2018年4月20日 |
北行 | 右(東) | 高分解能 | 33° | 2018年4月20日 |
3 | 2018年3月10日 ~ 2018年4月21日 |
南行 | 右(西) | スポットライト | 23° | 2018年4月21日 |
4 | 2018年3月26日 ~ 2018年4月23日 |
南行 | 左(東) | 高分解能 | 53° | 2018年4月24日 |
5 | 2018年4月16日 ~ 2018年4月30日 |
南行 | 右(西) | 高分解能 | 36° | 2018年5月2日 |
図1:2018年2月9日~2018年3月9日の解析結果 図2:2018年3月9日~2018年4月20日の解析結果
図3:2018年3月10日~2018年4月21日の解析結果 図4:2018年3月26日~2018年4月23日の解析結果
図5:2018年4月16日~2018年4月30日の解析結果
図6:国土交通省災害対策用ヘリコプターで4月20日に撮影した画像から推定した4月19日の噴火概略位置
※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※干渉SAR の精度は一般的には数cm 程度とされています。また、衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※観測データは、火山噴火予知連絡会衛星解析グループを通して、JAXAから提供されたものです。
解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA
(過去の更新情報)
だいち2号干渉SAR による変動について
平成30年4月23日13:06観測時点
・硫黄山とその周辺の領域で隆起とみられる変動が継続しています。
・4月19日に噴火が発生した硫黄山南部において局所的に約15cmの隆起とみられる変動が見られます。
・4月19日の火孔の西側約300mに4月20日(図2)に見られた隆起とみられる変動は、4月21日(図3)で南西側と北東側に拡大し、4月23日(図4)では南西端と北東端にかけて変動量が大きくなっています。
平成30年4月21日12:25観測時点
・硫黄山とその周辺の領域(北東-南西方向約1.5km、北西-南東方向約0.6km程度)で隆起とみられる変動が継続しています。
・今回(4月19日)の噴火が発生した硫黄山南部において局所的に約15cmの隆起とみられる変動が見られます。
・今回(4月19日)の火孔の西側約300mに4月20日(図2)に見られた隆起とみられる変動は、南西側と北東側に拡大しています。
平成30年4月20日0:11観測時点
・硫黄山周辺の領域(北東-南西方向約1.5km、北西-南東方向約0.6km程度)で隆起とみられる変動が継続しています。
・今回(4月19日)の噴火口のある硫黄山南部において局所的に約15cmの隆起とみられる変動が見られます。
・今回の噴火口の西側約300mの箇所にも、噴火口付近と同様な局所的に約15cmの隆起とみられる変動が見られます。
火山災害対策用図【霧島山(えびの高原(硫黄山))周辺】
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これらの地理空間情報等につきましては、
・現地の被災状況を心配されている国民の皆様への直接の情報提供
・関係機関が行う今後の対応等についての検討
等に対する重要な情報を提供する目的で行っています。
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問い合わせ先
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
(航空機SAR・空中写真に関すること)
国土地理院基本図情報部
管理課長 中村 孝之 (直通 029-864-4841)
管理課長補佐 水田 良幸 (直通 029-864-4856)
FAX 029-864-1803
(だいち2号の干渉SARに関すること)
国土地理院 地理地殻活動研究センター
地理地殻活動総括研究官 黒石 裕樹(直通029-864-2477)
国土地理院 測地部
宇宙測地課長 小林 知勝(直通029-864-4813)
(火山災害対策用図に関すること)
国土地理院応用地理部
企画課長 清水 雅行(直通029-864-5917)
企画課長補佐 山田 美隆 (直通029-864-5918)
FAX 029-864-1804
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(だいち2号の干渉SARに関すること)
国土地理院 地理地殻活動研究センター
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国土地理院応用地理部
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