最終更新日:2014年5月7日

衛星データを用いた地震・地盤変動データ流通及び解析グループ(旧地震WG)

概要

衛星データを用いた地震・地盤変動データ流通及び解析グループ(以下、「地震WG」)は、宇宙航空研究開発機構(以下、「JAXA」)が主体となって実施した「だいち」防災利用実証実験に属するWGです。 ALOS防災利用実証実験は、次期災害監視衛星による利用モデルの構築を目標として、JAXAによって立ち上げられました。 この実証実験の内の1つである地震WGでは、事務局を国土地理院に設置し、実験協力者とともに「地震・地盤変動に関する防災利用実証実験」を課題に取り組みました。
本地震WGは、平成25年度末に成果報告書を取りまとめて終了となりましたが、平成26年度以降は地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループ(地震SAR解析WG)として活動を実施しています。
  1. 地震調査研究・防災に携わる機関ユーザーが主体となって、衛星データの流通・利用の仕組みを構築する。
  2. 地震調査委員会・地震予知連絡会等の会議で利用できる成果を提出し、衛星データの国内での防災への利用を実証する。
  1. 地震・地盤変動の発生メカニズムの解明
  2. 衛星データの流通
    ・ 緊急観測要求のとりまとめ
    ・ 共有する衛星データの管理・配信
    ・ 取り扱うデータはALOSの3つのセンサ
  3. 参画機関の成果の取りまとめ
    ・ 参画機関は、年度ごとの実施計画に沿って、成果を事務局に提出
    ・ 共通の緊急観測については、原則、地震調査委員会へ成果を提出
    ・ 地震調査委員会・地震予知連等から要望があれば、成果を提供
地震WGは、地震・地盤変動に関する衛星データの流通・解析・成果収集を担いました。 一方、地震調査委員会の下に位置する衛星データ解析小委員会は、収集された各機関の成果の評価検討を行い、地震調査委員会へ報告するための統一見解を行いました。
衛星データ解析小委員会は、平成23年10月7日に「合成開口レーダーによる地震活動に関連する地殻変動観測手法」報告書を作成し、解散となりました。

「合成開口レーダーによる地震活動に関連する地殻変動観測手法」報告書URL
http://www.jishin.go.jp/main/eisei/
 

地震WGと衛星データ解析検討小委員会との役割の違い


実験協力者および課題 (2013年10月時点)

所属機関 代表研究者 課題名
国土地理院 小林 知勝 地殻活動に伴う地殻変動の詳細把握
防災科学技術研究所 小澤 拓 地震に伴う地殻変動の検出を目的としたPALSAR緊急観測データの解析
京都大学 橋本 学 沈み込み帯における応力蓄積・拡散過程と内陸地震の発生機構に関する研究
北海道大学 村上 亮 海溝型地震の発生メカニズムの解明
北海道大学 古屋 正人 陸域プレート境界周辺の地殻変動様式の解明
宇宙航空研究開発機構 島田 正信 ALOSアーカイブデータを使った、過去の地震活動に伴う地殻変動・地表変状検出
気象庁 青木 元 地殻変動の詳細把握
日本電気(株) 木村 恒一 スキャンSAR干渉による広域地殻変動検出
東北大学 太田 雄策 ALOS PALSARとGPSデータに基づく東北地方歪み集中帯の変動場に関する研究
(財)地震予知総合研究振興会 松浦 律子 ALOS立体視画像による活断層の詳細位置特定の精度と効率の向上の可能性調査
京都大学 林 愛明 2008年四川大地震の震源断層のセグメテーションと断層活動性













(以上、敬称略)

成果報告書