第20回全国児童生徒地図優秀作品展各大臣賞受賞者及び作品の紹介

第20回全国児童生徒地図優秀作品展各大臣賞受賞者及び作品の紹介

国土交通大臣賞

「立体地図で知ろう!郡上八幡の土砂災害危険箇所」

郡上市立三城小学校(岐阜県) 6年 志津野 礼奈(しづの れいな)

画像:「立体地図で知ろう!郡上八幡の土砂災害危険箇所」立体地図

立体地図

 

画像:「立体地図で知ろう!郡上八幡の土砂災害危険箇所」地図

地図

作品主旨文

「土砂災害は怖い。」と熊本地震の被害をテレビで見た時思いました。地震だけでなく、土砂災害への対策も日頃から必要です。危険箇所はどこなのか、一目で分かる立体地図を作りたいと思いました。郡上市の中心部は、山間部の狭い範囲にあり、災害が起こると被害が大きくなります。調査して砂防ダムなどの対策を知りましたが、発生したら逃げることが大切です。地域の方が避難場所を確認する時など少しでも参考になれば嬉しいです。

講評

本人の手作りで手間をかけて作成されている。急傾斜の表現など迫力があり、これだけの作品を作った作者の努力を評価したい。砂防を主体に立体や危険地域の表現に工夫があり、縮尺も表現されている。本人が自ら現地調査を行い、現地をよく調べて写真も使い危険箇所をまとめている。小学生だが土木用語もよく調べているところも良かった。

文部科学大臣賞

「マンホールに刻まれたつくば市の歴史」

つくば市立竹園西小学校(茨城県) 5年 小西 菜月(こにし なつき)

画像:「マンホールに刻まれたつくば市の歴史」地図

地図

作品主旨文

私の住むつくば市では、スペースシャトルのデザインマンホールが有名だが、自宅近くで「桜村」と書かれたマンホールを見つけ不思議に思った。調べてみると、約30年前に桜村は他4町と合併してつくば市になったとわかった。古いマンホールを見れば、他にも何か昔のことがわかるかもしれないと思い、調べて地図にまとめた。新旧たくさんのマンホールの模様から、合併前の旧町村や筑波研究学園都市開発の歴史を少し知ることができた。

講評

本人の「好き」が形になった作品、好きなものが形になる素晴らしさを感じる。マンホールから市町村の合併という歴史への気づき、発見の過程がコンパクトに表れている。本人が自ら調査しまとめた努力が伝わる。地域への熱意も感じた。マンホールの写真の配置の仕方などアイデアとデザインをよく考えられていた。ベースの地図は出来合いのものだが、ベースマップの選択も良かった。