最終更新日:2017年1月26日

測量と地理空間情報関連メールニュース vol.43(平成28年度第5号)

目次

近畿地方測量部の取り組み
  1. 関西G空間フォーラムin滋賀が開催されました
トピックス
  1. 海外も3D表示可能に。空中写真は全国シームレスに
  2. 最新地図で熊本地震被災地の復興加速
  3. 茨城県北部の地震に関する情報
  4. スマホで浸水の危険性がわかります
  5. 登山の地図が使いやすくなります
お知らせ
  1. ホームページ等における国土地理院の地図等の利用について

近畿地方測量部の取り組み

1.関西G空間フォーラムin滋賀が開催されました

 地理空間情報活用推進に関する近畿地区産学官連携協議会の取組みとして、1月19日(木)に滋賀県危機管理センターにおいて、「関西G空間フォーラムin滋賀」が開催されました。
 「関西G空間フォーラム」は、第1回の平成23年11月から毎年大阪市で開催していますが、G空間社会の実現に向け、地理空間情報の広く一般の方々への普及とG空間産業の発展のため、近畿管内のそのほかの都市においても地域に密着した活動として順次開催しています。昨年度の兵庫県開催に続き、今年度は「災害から見た湖国の地理空間情報とICT活用」をテーマに滋賀県で開催し、募集定員150名のところ、総勢162名の皆様にご参加いただきました。
 滋賀県土木交通部桑山部長の挨拶から始まり、立命館大学深川教授(基調講演)、京都大学橋本教授(特別講演)と続き、今回の講演者は大学教授から若手職員・若手社員と年齢や経歴に幅を持たせました。内容も災害における最新技術(GISやUAV等)が多かったため大変熱気のある講演会でした。
 また、地理空間情報関連の機器・システム等の展示会においても、多くの皆さまにご見学いただきありがとうございました。

トピックス

 国土地理院のウェブ地図「地理院地図」で、海外の地形も3D表示できるようになりました。3Dプリンター用のデータのダウンロードもできますので、そのデータを使って立体模型も作成可能です。また、地理院地図の標高値表示機能で海外の標高値を確認できるようになりました。海外の標高データには、地球地図全球版標高第2版を利用しています。
 さらに、空中写真について、国土地理院が保有する複数種類の写真を組み合わせ、シームレスに写真を閲覧いただけるようになりました。
 平成28年(2016年)熊本地震において、土砂崩壊や建物倒壊等の甚大な被害が生じた地域(204平方キロメートル)について、地形の変化や仮設住宅の現況などを正確に反映した縮尺1/2,500の応急復旧対策基図を12月22日(木)から一般利用者向けに刊行しました。
 これにより、今後の復興やまちづくりのための基礎資料など、幅広い利用が可能となり復興が加速します。
 平成28年12月28日に茨城県北部で発生した地震による被害状況を調査するため、空中写真の撮影や地球観測衛星「だいち2号」のデータを使用した干渉SARによる地殻変動の解析を実施しました。
 平成28年6月に公募した、スマートフォン等で利用できる災害時等に役立つ防災アプリケーション(以下「防災アプリ」という。)について、機能を評価する審査委員会を11月30日に開催し、水害対策や防災学習への有用性等の観点から、防災アプリ大賞及び4つの防災アプリ賞を決定しました。
 受賞した防災アプリは、国土地理院ホームページで公表するとともに、国土地理院の地図と測量の科学館でパネル展示を実施しています。
 国土地理院は平成28年12月1日に、最新の全国地磁気情報を表した「磁気図2015.0年値」を5年ぶりに更新しました。
 登山で地図を使う際に重要な、方位磁石の北と地図の北のずれ(偏角)が地理院地図で閲覧できるほか、今回から新たに、偏角の電子データをホームページから無償で提供しています。
 ダウンロードされた偏角の情報をGISソフトウェアやスマートフォンの登山用アプリなどで利用することで、登山などの地図がより安全・安心に使いやすくなります。

お知らせ

 国土地理院の地図等(数値地図、空中写真、電子地形図、基盤地図情報等)は、出所明示や測量法(第29 条・30 条)に基づく申請手続きを行っていただくことで、ホームページや配布物での利用が可能です。
 利用可能な地図等の種類や利用手続きについてご不明な点がございましたら、以下のお問合せフォームにてお知らせください。

地理空間情報等についてはこちらのサイトをご参照ください。