最終更新日:2016年5月26日

測量と地理空間情報関連メールニュース vol.39(平成28年度第1号)

目次

近畿地方測量部からのお知らせ
  1. 「測量の日」記念フェア2016を6月7日に開催
  2. 平成28年度揖保川水系総合水防演習に参加
トピックス
  1. 平成28年熊本地震に関する情報
  2. 地名等の英語表記ルールと外国人向け地図記号を決定
  3. 無人航空機(UAV)で円滑かつ安全な測量ができるマニュアルを作成
  4. 公共測量作業規程の準則の一部改正について
  5. 電子基準点でガリレオ及びL5のデータ提供を開始
  6. より見やすくなった「地形分類図」を公開
  7. 「日本の典型地形ウェブサイト」をリニューアル
  8. 「Geoアクティビティコンテスト」のプレゼンターを募集中
  9. 地理院地図3D、触地図サイトを統合して、立体地図サイトを公開
公共測量ひとくちメモ -公共測量の開始と終了-

近畿地方測量部からのお知らせ

  国土交通省は、毎年6月3日を「測量の日」として、測量と地図に関する普及、啓発を行っており、近畿地方測量部では、平成28年6月7日(火)に「測量の日」記念フェア2016を関係機関とともに開催し、地理空間情報等の利活用に関するパネル展、測量機器・システム展及び第20回近畿地方測量技術発表会を実施します。
 なお、入場無料ですのでこの機会に是非ともご参加ください。(第20回近畿地方測量技術発表会は事前申込が必要です)

 開催日時:平成28年6月7日(火)12:00~17:00
 開催場所:大阪合同庁舎第4号館(大阪市中央区大手前4-1-76)

2.平成28年度揖保川水系総合水防演習に参加

 近畿地方測量部は平成28年5月14日(土)、揖保川左岸河川敷(兵庫県たつの市)において実施された「平成28年度揖保川水系総合水防演習」に、近畿地方整備局、兵庫県、姫路市等の約40機関とともに参加しました。
 本演習は、「いつか起きる水害に備えて、地域のちからで守っていく」をテーマとし、災害時における水防活動の実効を期し、水防思想の普及・徹底を図り、水防に対する住民の理解と協力を深め、水害の未然防止・軽減に資する事を目的として実施され、当日の演習には約1000名の方が参加されました。
 近畿地方測量部では、展示ブースにおいて国土地理院の防災への取り組みについてパネル展示・説明(揖保川流域のデジタル標高地形図、空中写真をはじめ平成27年関東・豪雨災害、平成28年熊本地震等)などを行いました。

 平成28年度揖保川水系総合水防演習会場(地理院地図へのリンク)

トピックス

 平成28年熊本地震に関する情報として、電子基準点による地殻変動情報、無人航空機(UAV)による動画、空中写真等を公開しています。
 国土地理院では、パブリックコメントに寄せられた意見等を踏まえて、外国人にわかりやすい地図を作成するための標準として、地図に記載する地名等の英語表記ルール及び外国人向け地図記号15種類を決定し、平成28年3月30日に公開しました。
 これらは、今後、国土地理院が外国語版の地図を作成する際の基本として適用するとともに、地方公共団体や民間地図会社などにも広く周知して、活用を促進します。
 無人航空機(UAV:Unmanned aerial vehicle 通称ドローン)で円滑かつ安全な測量ができるように、「UAVを用いた公共測量マニュアル(案)」及び「公共測量におけるUAVの使用に関する安全基準(案)」を作成し、平成28年3月30日に公開しました。
 測量法第34条に規定されている「作業規程の準則」について、平成28年3月31日に一部改正を行いました。
 「作業規程の準則」は、測量計画機関(国や自治体等)が公共測量作業規程を制定するための一般的な規範として、昭和26年8月25日に制定されたものです。
 今回は、以下の内容について、測量技術の発展や利用状況の進展を踏まえ改正を行いました。

【改正の主な内容】
  1. 「電子基準点のみを既知点とした基準点測量」の適用拡大
  2. 「車載写真レーザ測量」の新規追加
  3. 多言語による数値地形図データの表記方法の新規追加
 国土地理院では、電子基準点786点で観測したガリレオ(欧州連合の測位衛星)の信号及びGPSの新たな周波数信号(L5)を含むデータの提供を「電子基準点データ提供サービス」で開始しました。 
 従来の測位衛星(GPS、準天頂衛星、グロナス)に加えてガリレオのデータも利用することにより、都市部や山間部で測量できる場所が広がります。また、GPSのL5信号を利用することにより、測量時間を短縮することが可能です。
 国土地理院は、平成28年3月9日から、これまで公開していた地形分類図を、新たな形式で国土地理院のウェブ地図「地理院地図」より公開しました。
 この公開により、身の回りの土地の成り立ちとその土地が本来持っている自然災害リスクを、誰もがワンクリックで確認できるようになります。
 「日本の典型地形ウェブサイト」は、日本の多様な地形を成因別に194の地形項目に分け、それぞれの地形項目の特徴を有する代表的な地形について、都道府県別の一覧表とその場所を位置図に整理したものです。
 今回、新たに地理院地図から代表的な地形の分布と個別地形に関する属性情報を閲覧できるようにしました。

8.「Geoアクティビティコンテスト」のプレゼンターを募集中

 平成28年11月の「G空間EXPO2016」において、「Geoアクティビティコンテスト」を開催します。
 「Geoアクティビティコンテスト」とは、地理空間情報(G空間情報)を活用したアプリ、サービス、機器端末等の活用事例をプレゼンター(出展者)が紹介し、優れた事例を表彰するイベントです。
 現在その「プレゼンター」を募集しています。中小事業者や、ベンチャー企業、教育機関、個人、NPOを問わず、どなたでもご応募いただけます。
 応募締め切りは、【平成28年7月15日(金) 17時(必着)】です。
 皆様からの多数のご応募をお待ちしております。

▼詳しくはこちら
 国土地理院ホームページ
 G空間EXPO公式ページ
 このたび、地理院地図3D、触地図サイトを統合した、立体地図サイトを公開致しました。本サイトでは、立体地図の使い方や立体模型、触地図の作り方をご紹介します。

公共測量ひとくちメモ -公共測量の開始と終了-

公共測量の実施に関しましては、測量法に定められた手続きが必要です。
<公共測量の開始前に>
◎公共測量実施計画書を国土地理院に提出(測量法第36条)
  • 測量の手法等に関する技術的な助言が得られることから、測量の正確さや品質の確保が図られます。
<公共測量が終了したら>
◎測量成果の写しを国土地理院に提出(測量法第40条)
  • その測量成果が作業規程等に定められた精度及び内容を満たしているか否かを審査します(納品検査ではありません)。
  • 測量成果が十分精度を有すると確認されると、その測量成果の所在情報が公表され、広く利用できることとなります。

なお、下記のサイトでは公共測量の手続きに必要な申請書等を簡単に作成することができます。
▼公共測量申請書作成サイトはこちら
 http://psgsv2.gsi.go.jp/shinsei/mainApplication.aspx

▼お問合せ先はこちら
 国土地理院近畿地方測量部測量課

地理空間情報等についてはこちらのサイトをご参照ください。