測量と地理空間情報関連メールニュース(平成27年度第3号)
平成27年10月5日発行目次
A.トピックス 国土交通省水管理・国土保全局と国土地理院では、自宅など知りたい場所を指定すると、「どの河川が氾濫した場合に浸水するか」「河川の決壊後、どれくらいの時間で氾濫水が到達するか」「どれくらいの時間、浸水した状態が継続するか」などの浸水リスクが簡単に把握できる「浸水ナビ」を公開しました。
今後、検索対象河川等を随時増やしていく予定です。 国土交通省では、9月1日(火)より「統合災害情報システム(DiMAPS)」の運用を開始しました。
統合災害情報システムは、地震や風水害などの自然災害発生時に、いち早く現場から災害情報を集約して地図上に分かりやすく表示することが出来る、今までにない全く新しいシステムです。 本システムの運用により、災害現場からの情報収集や防災関係機関との情報共有、国民の皆様への情報提供等、様々な場面での活用が期待されます。 国土地理院は、7月28日(火)に無人航空機(UAV)による西之島周辺の空中写真を撮影し、面積、最高標高、体積の計測及び地形判読を実施しましたので、それらの結果等を報告します。
詳細な地理院タイル(写真)の公開に伴い、これまでよりもより鮮明に地理院地図の写真をご覧いただけるようになりました。
国土地理院では、無人航空機UAVを災害現場での現況把握に用いるための調査・検討を進めています。その一環として、7月3日(金)に、山形県最上郡戸沢村の砂沢地すべりの発生現場において、緊急にUAVによる撮影を実施する場合を想定し、現況把握に適した撮影方法や現場での運用についての実証と課題抽出を実施しました。
7月1日(水)午前9時直前にうるう秒が挿入されました。うるう秒挿入の決定には、国土地理院のつくばVLBIアンテナが実施するVLBI観測の結果が使われています。
地理院地図による治水地形分類図の閲覧範囲が拡大しました。既存の範囲399面分に加え、新たに183面分の範囲が閲覧いただけるようになりました。
B.地域の連携に関する取り組み(セミナー、講演会などイベント情報)1.「地理院地図利活用説明会」開催報告 国土地理院近畿地方測量部は、地理空間情報の利活用を促進する取組みの一つとして、滋賀県、奈良県の4地域(4会場)において、「地理院地図利活用説明会」を開催しました。
滋賀県の説明会は、8月3日(月)、4日(火)の2日間に高島、南部の各地域の2会場で行われ、59名が参加しました。参加者からは、「利用可能な地理空間情報が多く存在していることを知った。」、「是非活用し、業務の効率化、行政サービスの向上に努めたい。」等の意見が寄せられました。 奈良県の説明会は、8月4日(火)、5日(水)の2日間に中和、南和の各地域の2会場で行われ、18名が参加しました。参加者の中には、教育委員会、危機管理室、文化財保護課、観光課等の職員がおられ、初めて地理院地図のことを知り、「是非使ってみたい。」等、多数の意見が寄せられました。 昨年度から引き続き県庁所在地以外の都市において、「地理院地図利活用説明会」を開催しました。数多くの自治体の数多くの部局の職員の方々に地理院地図を知って頂き、大変意義あるものでした。今年度は引き続き和歌山県、京都府での開催を予定しておりますので、是非ご参加頂けます様よろしくお願い致します。 2.「関西G空間フォーラム2015」を開催します 関西G空間フォーラムは、地理空間情報に係る技術・研究開発及び関連産業の動向に関する情報提供や意見交換等を行い、関西における地理空間情報に係る課題の認識と産学官の間での情報共有を図ることにより、地理空間情報を高度に活用する社会(G空間社会)の実現に寄与することを目的として開催するものです。今年で5回目の開催となります。
開催日時 平成27年10月26日(月)9時から17時 開催会場 薬業年金会館(大阪市中央区6-5-4) 開催概要 地理空間情報関連の機器・システム等の展示会(9時から17時) 合同シンポジウム 測量技術講演会(10時30分から12時5分) 関西地域GIS自治体意見交流会(13時15分から15時) パネルディスカッション(15時15分から16時30分) C.お知らせ1.国土交通大学校測量部における、国及び地方公共団体等職員向け研修のお知らせ(測量・GIS関係)
期間:10月26日(月)から30日(金) 5日間
概要:ハザードマップの作成、災害対応体制の整備、災害対策本部における情報の集約・共有・発信等にGISを活用するための知識修得により、平時の準備と発災時の迅速かつ効果的に対応できる組織力の向上を目指します。
期間:11月10日(火)から13日(金)4日間
概要:大規模広域災害に際し、初動対応を効率的に行い、被害を抑制するための地理空間情報の活用方法・技術を伝授します。
期間: 11月16日(月)から20日(金)5日間
概要:河川行政における計画、管理、巡視等の業務は、見える化や庁内情報共有を進めることで効率化ができます。この研修では、河川管理等を目的としたGISの基本的な知識を修得するとともにCommonMP(*)の演習2日間により高度な操作技術を修得します。 *CommonMP:水・物質循環解析ソフトウェア共通プラットフォーム 地理空間情報等についてはこちらのサイトをご参照ください。 |