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索引と一覧表

索引

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行、わ行、一覧表
 
<あ行>
 アースハンモック 【氷河・周氷河作用による地形】:6-19
  芝塚、凍結坊主あるいは十勝坊主ともいう。ドーム状の形態を持つ構造土の一種。土質の円形土または網状土に含まれる。高さ30cm~70cm、直径30cm~1mのドーム状で、表面は密な草本植生と腐植層に覆われる。
 厚い段丘礫層 【その他の地形】:7-18
  段丘を形成する堆積物のうち、種々の粒径の礫とその間を未固結の砂・シルト等によって充填されている地層。すなわち段丘礫層が厚く堆積しているところおよびその露頭。
 アバランチシュート 【氷河・周氷河作用による地形】:6-24
  雪崩路ともいう。雪崩は30~50ºの傾斜面によく発生するが、このような斜面すべてで雪崩が発生するわけではない。頻発する雪崩の通路は無雪期には擦りみがかれた岩肌を露出し、樋状の凹地形を形成する。
 アレート 【氷河・周氷河作用による地形】:6-03
  鋸歯状山稜、櫛形山稜ともいう。氷食作用によって生じた急峻な稜線を指す。両側からのカールの後退による切合によって生じ、鋸歯状の縦断面をなす。
 岩峰・岩峰群 【地質を反映した地形】:3-19
  基盤岩がむき出しになっている峰あるいは山頂及びそれらが集中して複数あるもの。植生がほとんどつかず、遠方から眺望できるため目立つ存在となる。
 ウバーレ 【地質を反映した地形】:3-04
  連合擂鉢穴ともいう。石灰岩の溶解その他の原因で生じた、石灰岩地域に見られるかなり大きな凹地。平面形は楕円形、直径は数キロメートルで深さと幅の比は1:10。ドリーネが連結した結果生じると考えられる。
 永久凍土 【氷河・周氷河作用による地形】:6-16
  パーマフロストともいう。少なくとも継続して二冬とその間の一夏を含めた期間より長い間0度以下の温度を保つ土または岩石における温度条件を、永久凍土という。氷河の基底もこの条件を満たしているが永久凍土には含めない。
 円錐カルスト 【地質を反映した地形】:3-09
  カルスト凸地形のことで、円錐状の高まりとなるもの。
 延長川 【河川の作用による地形】:4-36
  浅海堆積面が地盤の隆起や海水面低下によって海面上に現れると、以前海岸で注いでいた河川はそのまま流路を延長する、その部分を延長川という。一般に海底堆積面の傾斜は陸上の沖積面より急なので、新しくできた海岸平野は台地状の地形となる。
 甌穴群(ポットホール) 【河川の作用による地形】:4-05
  英語pot holeは、日本語では甌穴、かめ穴、あるいはそのままポットホールという。河床や河岸の岩石の表面にできる円形の深い穴とその群。
 甌穴群(ポットホール) 【海の作用による地形】:5-13
  波食棚の表面やその海側の斜面にみられる円形の深い穴あるいはその群。
 落堀(押堀) 【河川の作用による地形】:4-34
  堤防、微高地などを溢出する洪水流によって、その後側または前面に形成される小湖沼。
 鬼の洗濯岩 【海の作用による地形】:5-06
  隆起海床の一種。沖に傾く薄い砂岩と泥岩のリズミカルな数百層の互層が波食により洗われ、干潮時に海面上に現れる岩床。あたかも巨大な洗濯岩のように見えるため古来から鬼の洗濯岩と呼ばれ、また、ごく薄い軟硬互層に起因することからミクロケスタと呼ぶこともある。
<か行>
 カール 【氷河・周氷河作用による地形】:6-01
  圏谷ともいう。急な谷壁で囲まれた、半円形ないし半楕円形の平面形を持つ谷で、典型的なカールは肱掛椅子のような形態を示し、三方を急峻なカール壁に囲まれ、平坦か、ときには上流側へ逆傾斜したカール底を持つ。
 海食崖 【海の作用による地形】:5-08
  波食崖ともいう。海に面した山地や台地の前面で主に波食作用によってできた崖。
 海食台 【海の作用による地形】:5-05
  海面下に見られる侵食面で、海食作用によって形成されたもの。穏やかに沖側に傾き、平滑な岩床面を持つ。
 海食洞 【海の作用による地形】:5-09
  海食崖基部に見られるくぼみで、幅に比べて奥行きの大きい洞穴。洞の前方は波食溝(海食台上の溝状の微地形)につながる。
 崖錐 【その他の地形】:7-09
  急崖等において風化生産された岩屑が、崖の基部に堆積してつくられた円錐状の堆積地形で、同時に岩屑斜面の一種である崖錐斜面を構成する。
 海成段丘 【海の作用による地形】:5-07
  過去の海面に関連してできた海成の平坦面が不連続的に離水して、海岸線に沿って階段状に分布する地形。平坦な段丘面上は旧汀線で、背後の段丘崖は旧海食崖にあたる。
 河岸段丘及び段丘崖 【河川の作用による地形】:4-17
  河岸段丘は河成段丘ともいう。河川の流路に沿う階段状地形で、氾濫原よりも高い位置にあるものを段丘と呼ぶ。また、時代を異にする段丘面を境する崖を段丘崖と呼ぶ。
 火口 【火山の活動による地形】:2-06
  広義には、火山活動に関連して生じたほぼ円形の凹地を指し、山頂火口、側火口、カルデラ、マール、溶岩凹地、溶岩流表面の偽火口などをいう。狭義には、マグマの地表への噴出口を指し、その位置によって山頂火口、中央火口、側火口などと呼ぶ。ここではカルデラ、爆裂火口をのぞく狭義の火口をいう。
 花崗岩ドーム 【地質を反映した地形】:3-18
  平坦地に見られる花崗岩からなるドーム状の地形を指す。乾燥地域に多く分布しているが、部分的には湿潤地域にも見られる。
 火口湖 【火山の活動による地形】:2-09
  火山の噴火口に水をたたえて生じた湖。小さな火口湖は形状が単純な円形をなす。
 火砕流凹地 【火山の活動による地形】:2-15
  火口から噴出した火山物質の破片とガスの混合物あるいは溶岩円頂丘や厚い溶岩流の一部が爆発し、崩壊しながら高速で斜面を流下する現象が火砕流で、火砕流堆積物間に生じる凹地地形をいう。
 火砕流台地 【火山の活動による地形】:2-14
  火砕流堆積物からなる台地。台地面は極めて平坦かつ緩傾斜、縁は急崖をなすことが多い。南九州に広く分布するシラス台地はその典型的なもので、シラスは白っぽい非固結堆積物にちなむ名である。
 火山岩頸 【火山の活動による地形】:2-24
  噴火の際の火道(パイプ)につまる溶岩栓が周りより堅くて、侵食から取り残されて地表より突き出ているもの。
 火山岩尖 【火山の活動による地形】:2-02
  きわめて高粘性のほとんど固化した溶岩が火道から火口上に押し上げられて生じた岩塔。火山岩塔、溶岩岩尖、塔状火山、ベロニーテともいう。
 火山砕屑丘 【火山の活動による地形】:2-04
  砕屑丘、火砕丘、臼状火山ともいう。降下火砕物質が火口の周りに積み重なって生じた截頭円錐形の丘。斜面は傾斜約30度、比高は数百メートル以下である。火砕物質の種類によって軽石丘、スコリア(多孔質の内部構造を持ち、見かけの比重が小さく、黒色。暗褐色を呈する火山砕屑物)丘などに細分される。
 火山性高原 【火山の活動による地形】:2-13
  周囲より高まりがあり、緩斜面からなる地形で、火山の原型の一部が残っているもの。
 火山麓扇状地 【火山の活動による地形】:2-16
  裾野扇状地ともいう。火山体を刻む谷の谷口を扇頂として裾野に広がる河成の扇状地。
 化石構造土 【氷河・周氷河作用による地形】:6-13
  過去の寒冷な気候の時代に形成された構造土。
 化石周氷河現象 【氷河・周氷河作用による地形】:6-10
  周氷河現象のうちその生成が現在の気候条件下では停止しており、現象そのものがむしろ破壊される傾向にあるものを指す。つまり、過去の寒冷期に作られて、その後現在に至るまで再び形成されることのなかった周氷河現象。一般には大きな地形としてではなく、微地形や露頭断面形態で見られる。
 河川争奪地形 【河川の作用による地形】:4-09
  河川は隣接する河川流域とは分水界を境にして競合関係にある。河川の高度差が大きく一方の河川の侵食が激しい場合、分水界が次第に侵食の少ない河川の側に移動し、一方の水流を奪う現象によって生じた地形。
 活褶曲 【地殻の変動による地形】:1-06
  第四紀を通じて活動を続けている褶曲(地層や岩石の面構造が曲がった状態になったもの)で、褶曲構造を横切って流れる川の場合はその段丘縦断面の変形として現れ、褶曲軸に沿って流れる川の場合は河岸段丘の横断面形の変形として現れる。
 活断層崖(横ずれ含む) 【地殻の変動による地形】:1-03
  活断層によって生じた急崖。ごく最近の断層運動が段丘面・扇状地・火山斜面等の若い地形面を変化させることによって生じた場合には比高は小さいが明瞭な崖を示し、これを低断層崖と呼ぶ。第四紀を通じて活動が累積した場合には崖高は数百メートルに及ぶことがある。
 カッレンフェルト 【地質を反映した地形】:3-02
  石灰岩体がカッレン(カルスト化を浮けやすい岩石が生じる溝状の地形)よって深く刻まれ、岩体は個々の石灰岩柱に分離し、その岩柱が規則的に配列した原野をいう。
 河畔砂丘 【河川の作用による地形】:4-32
  砂床河川の周囲に形成される砂丘をいう。氾濫現上に風成のデューンとして形成されるものと、自然堤防上を飛砂が被覆して形成されるものがある。湖沼の沿岸に形成されるものは湖畔砂丘という。
 カルスト台地 【地質を反映した地形】:3-01
  地表の石灰岩が削剥から免れて、台地状に残されているもの。カルストとは石灰岩の溶食による地形を示す用語である。
 カルデラ 【火山の活動による地形】:2-08
  火山性の火口状凹地で、直径が2kmより大きいもの。通常の爆裂火口は直径が2kmを超えないので、爆裂以外の陥没等の成因が考えられる。
 カルデラ湖・火口原湖 【火山の活動による地形】:2-10
  カルデラ内に生じた湖。そのうちカルデラの全部ないし大半が湖で占められるものをカルデラ湖、カルデラ内の局所的な部分に水をたたえた湖を火口原湖という。
 岩塊流 【氷河・周氷河作用による地形】:6-11
  岩流ともいう。岩塊斜面を含む。主として角張った巨礫からなる多量の岩塊が斜面の最大傾斜方向あるいは谷に沿って流下したような状態で積み重なってできた、ほぼ舌状の平面形をもつ地形で、氷期に凍結破砕作用で生産された岩屑が斜面下方へ移動し、後に細粒が流水によって除去されたために生じた地形とされる。
 岩礁 【海の作用による地形】:5-14
  暗礁や洗岩、干出岩、水上岩など、群れをなす岩の総称。
 岩石海岸 【海の作用による地形】:5-03
  基盤岩石が露出している海岸で、一般には磯と呼んでいる。岩石海岸に特徴的な地形は海食崖と波食棚である。
 岩石氷河 【氷河・周氷河作用による地形】:6-12
  周氷河作用によるマスムーブメント(重力による物質移動)地形のひとつ。内部に氷をもち氷河のような形態でゆっくりと流動するロウブ(耳たぶ)状ないし舌状の岩塊流地形。
 鉄穴流し跡 【その他の地形】:7-12
  近世初頭以後に中国山地で盛んに行われた砂鉄採取の跡地。鉄穴流しとは、花崗岩類の風化土層を大量に掘り崩して、その中に含まれている微量の砂鉄を水を利用して採集する方法。山地斜面が大掛かりに掘り崩された。跡地には、掘り崩しによる崖や微細な凹凸が残され、独特の地形をなす。集落に近い跡地は、農地や宅地などに造成されることも多かったが、その中に残る鉄穴残丘(掘り崩し跡の高まり)や巨石(風化核石)の存在などによって跡地と知ることができる。
 環流丘陵 【河川の作用による地形】:4-08
  穿入蛇行において、蛇行の首の部分で切断が行われ、川流が短絡された流路を通るようになったために、放棄された旧流路と新流路の谷によって孤立丘陵となった、かつての蛇行山脚(山地の主尾根から枝分かれしている尾根。)を指す。
 奇岩怪石・巨石群 【地質を反映した地形】:3-20
  珍しい形あるいは奇怪な形をした岩。大岩及びそれらが集中して複数あるもの。
 寄生火山(側火山) 【火山の活動による地形】:2-05
  大型複成火山の山腹にいかにも寄生したように生じている小型火山をいう。寄生火山はスコリア丘、軽石丘、溶岩円頂丘などの単成火山が多い。
 きのこ岩 【海の作用による地形】:5-12
  波食等により基部がえぐられて、茸状に上方が大きくなっている岩石。茸状の柄の部分が長いほど海水準変動あるいは地盤変動量の大きかったことを物語る。
 旧河道 【河川の作用による地形】:4-30
  過去の河道の跡。沖積地における規模の大きな旧河道は、屈曲した帯状の低地となっていて、両側に自然堤防状の高まりを発達させていることが多い。
 丘陵 【大地形(広域の地形)】:0-00
  山地よりも起伏の小さな高まりとその集合をいう。台地・低地の周囲や山地の前縁に位置することが多い。新第三系ないし下部更新統からなることが多 く、起伏量は300~250メートル程度未満で、開析が進んでいるが背面が著しい定高性を示し、その一部に中部更新統堆積面(段丘礫層)を残すことがあ る。
 峡谷 【河川の作用による地形】:4-01
  山間部を流れる渓流河川が作る谷.渓・小谷・欠(床)谷・峡谷などに対する総称と言える。谷壁は急斜面をなし谷床は谷底平野を欠くので、谷の横断形はV字型を示す。
 曲降盆地 【大地形(広域の地形)】:0-00
  地殻の曲降運動によって形成される盆地。地盤が緩やかに下にたわむ変動で、比較的波長の大きい変動を示すものを曲降運動と呼び、それによって生じた盆状の地形を曲降盆地と言う。
 曲隆山地 【大地形(広域の地形)】:0-00
  地殻が緩やかに上方へたわむ運動を曲隆運動という。曲隆山地は曲隆運動によって生じた山地。
 鋸歯状山稜 【その他の地形】:7-03
  鞍部や峰を連ねる山稜の起伏が大きく、鋭くとがった鋸状山頂が連続する急峻な山稜を指す。侵食輪廻説では満壮年山地の特徴とされる。
 キレット 【その他の地形】:7-04
  鋭い稜線(痩せ尾根)が急激に深く切れこんでいるところ。
 クリオペディメント 【氷河・周氷河作用による地形】:6-14
  寒冷ペディメントともいう。周氷河環境下で山麓部や谷筋の斜面下部に形成されるなだらかな侵食面で、堆積性の斜面には用いない。
 ケスタ 【地質を反映した地形】:3-15
  緩傾斜した硬岩層と軟岩層の互層が侵食されてできた非対称の断面形を持つ丘陵状の地形を指す。
 懸谷 【河川の作用による地形】:4-02
  懸垂谷、ハンギングバリーともいう。本流に対して不協和的に合流する支流の谷。本流に対して支流は下刻力が劣るため生じるもので、本流への合流部に滝をかけたり、急流で本流と合流することになる。
 洪積台地 【大地形(広域の地形)】:0-00
  おもに更新世後期に形成された平坦面が、地盤の上昇あるいは海水準の低下に伴って段丘化した地形の総称。河成段丘、開析扇状地、開析三角州、火山砕屑物からなる台地等がこれに属する。
 高層湿原・池塘 【その他の地形】:7-13
  寒冷多湿の地域に生息するミズゴケによって形成される湿地草原で、水分の供給は雨水だけである。貧栄養・強酸性のミズゴケ泥炭上にはヒメシャクナゲ・ツルコケモモ等の矮性低木が、その間の停水にはヤチスゲ・ホロムイソウ等の草本がはえる。池塘は、高位泥炭地の中にある小湖沼.岸の崖は直立しており、最深部は池のほぼ中心にある。
 構造土 【氷河・周氷河作用による地形】:6-18
  模様地面ともいう。主に凍結作用によって形成される多少とも対称形あるいは幾何学的な形をした地表面の模様や微地形の総称。平面形態によって多角形土、亀甲土、円形土、網状土、条線土、階状土等に分類され、構成する物質によって礫質、土質に分類される。周氷河地域で形成される。
 構造盆地 【地殻の変動による地形】:1-01
  変動盆地ともいう。地殻変動によって形成される盆地。断層盆地、断層角盆地(少なくとも一方の縁が断層によって限られている地塊の傾動によって生じた盆地。断層盆地の一種。)、地溝(両側の断層崖の間にある低地)、曲降盆地等をいう。
 後背湿地 【河川の作用による地形】:4-31
  自然堤防などの微高地の背後にできる低平な地形。一つの河川の自然堤防と隣接河川の自然堤防の間、自然堤防と台地や河成段丘との間は、土砂の供給が少なく、後背湿地になることが多い。
 合流扇状地 【河川の作用による地形】:4-22
  山地から流出する各河川がつくる扇状地が、山麓に横に相接して連なり、一連の扇状地群となったもの。
 湖岸段丘 【河川の作用による地形】:4-13
  湖成段丘ともいう。湖岸に形成される段丘。湖岸に形成された堆積平坦面や侵食崖が、湖面の低下によって形成される段丘。
 谷中分水界 【河川の作用による地形】:4-11
  谷の中にある分水界(隣り合った流域の境界線)。河谷の一部で局所的な隆起・傾動・衝上・火山活動などの地変が起こり、ある地点を境にしてその両側を流れる河川が異なる方向へ流れるようになった時、或いは河川争奪が起こったとき等に形成される谷の中にある分水界。
 谷底平野 【河川の作用による地形】:4-14
  沖積低地の一種で、幅1~2km以下の狭長な谷間の低平地を指して用いる。
 湖沼 【その他の地形】:7-16
  断層湖、堰止湖、火口湖、カルデラ湖・火口原湖、地すべりによって生じた池、三日月湖、落堀、砂丘間湖、池塘以外の理由によって生じた湖沼。
<さ行>
 サーフベンチ 【海の作用による地形】:5-30
  石灰岩の海岸地形で、波食棚が強波によって平均海面よりも高い位置に形成されている地形。
 砂丘・風紋 【海の作用による地形】:5-21
  風によって運搬された砂が堆積して形成する丘や堤状の地形。形成される場所によって内陸砂丘・海岸砂丘・河畔砂丘・湖畔砂丘などに分類される。砂丘表面に砂の作用によってできる峰と谷が規則的に配列した小規模な波状の砂床形を風紋または砂漣と言う。
 砂丘間湖 【海の作用による地形】:5-22
  砂丘間の凹地に生じた湖沼。
 砂州 【海の作用による地形】:5-17
  波食により生じた砂礫や河川によって運ばれた砂礫が、岬や海岸の突出部から海側に細長く突出した地形で、砂嘴が伸びて対岸にほとんど結びつくようになったものをいう。海岸線にほぼ平行してできる砂州もあり、これは沿岸州と言う。
 砂嘴 【海の作用による地形】:5-18
  湾に面した海岸や岬の先端などから細長く突き出るように伸びている砂礫質の州で、付近の海食崖付近で生産された砂礫や流入河川が運搬した砂礫が、沿岸流と波の作用によって運ばれて作られる。
 砂紋 【海の作用による地形】:5-20
  砂や泥に生じる規則正しい起伏。波などに起因する流れによって海底に生じる。
 三角州 【河川の作用による地形】:4-35
  河川の搬出する砂泥が河口付近に堆積し、侵食基準面の高さの付近に発達する低平な堆積地形。堆積物が砂礫からなる場合は三角州扇状地として区別される。
 残丘 【地質を反映した地形】:3-17
  モナドノックともいう.準平原上に一段高く突出した丘陵状の地形。侵食輪廻の終末期にいたるまで侵食から取り残されてそびえる残存地形。硬い岩石からなるために取り残されたもので硬石残丘ともいう。
 残丘 【河川の作用による地形】:4-38
  源地残丘、遠隔残丘ともいう。準平原化作用から取り残された残丘のうちで、分水界付近にあったため最後まで侵食から取り残されたもの。
 サンゴ礁 【海の作用による地形】:5-27
  炭酸カルシウムを分泌し、波に抗しうる強固な骨格を持った造礁サンゴを主体とする造礁生物が集積・固結した礁石灰岩が、低潮位面またはそれに近い位置まで海底から高まりを作り、海面付近で防波構造を作っている地形をサンゴ礁という。
 三稜石 【海の作用による地形】:5-23
  ドライカンターともいう。風食礫(風による磨耗作用によって生じた礫)のうちはっきりと三角錐状になったもの。
 潮吹き穴 【海の作用による地形】:5-11
  海食洞の天井部分にある断層などの弱線が波食で崩落して作られた小孔。このような海食洞に押し寄せた波浪は内部の空気を圧縮して、この小孔から空中高く飛沫を吹き上げることがある。
 地震断層 【地殻の変動による地形】:1-02
  地震により地表に現れた断層をいう。
 地すべり地 【地質を反映した地形】:3-24
  地すべりとは斜面を構成する岩石・土壌・人工物などの一部が大量に斜面下方に移動する現象のうち匍行以外のものを指す。狭義には山くずれとは異なり、移動方式が後方回転・平面的岩塊のすべり・滑動によってくずれ、下方移動するものをいう。地すべり地は地すべりが起こったか、または起こりつつある土地である。
 地すべりによって生じた凹地,池 【地質を反映した地形】:3-25
  地すべり上部の滑落崖下に作られた凹地、また、そこに湧水によってできた池。
 自然河川 【河川の作用による地形】:4-27
  原始河川ともいう。天然のままで人為の加わらない河川をいう。人為的に開削され、流量が調節されている灌漑水路や運河などの人口河川に対する用語としても用いられるが、ここでは上流にダムや、河道に堤防や床固め等の人為的な工作物が施されていない河川を指す。
 自然堤防 【河川の作用による地形】:4-29
  河水によって運搬されてきた土砂が、高水、洪水等の際に河道の周囲に沿って堆積して形成された微高地。
 指標テフラの見える露頭 【その他の地形】:7-20
  火山噴出物のうち固体として地表に噴出される物質の総称をテフラ(火山砕屑物)といい、過去の研究等によって堆積した年代や原因となった火山体等が特定できる組成をもったテフラを指標テフラと呼ぶ。テフラを運搬堆積形式により分類すると、a)空中から降下する(降下軽石・降下スコリア・降下火山灰)、b)乱流となり地表を流れる(火山灰流・軽石流・スコリア流・熱雲・泥流)の二つに分けられる。
 自由蛇行(自然蛇行) 【河川の作用による地形】:4-28
  沖積地上にあって侵食谷を形成しない曲流をいう。
 周氷河性波状地 【氷河・周氷河作用による地形】:6-08
  周氷河作用によって面的削剥が行われた結果、起伏が低平化して波状を呈する地域。
 準平原遺物 【その他の地形】:7-02
  過去の準平原面の一部が山頂ごとに独立した小平坦面となって残っているもの。
 小起伏山地 【大地形(広域の地形)】:0-00
  山地のうち、起伏量が相対的に小さな値を示す山地。わが国の小起伏山地は山頂部に上に凸な緩斜面や平坦な部分を持ち、浅く傾斜の緩やかな谷をもつ場合が多い。
 礁湖 【海の作用による地形】:5-28
  リーフラグーンともいう。環礁・堡礁・裾礁の礁縁部分によって取り囲まれた水域。礁縁部分は水道によりとぎれ、外洋とつながる。
 衝上断層 【地殻の変動による地形】:1-07
  逆断層面の傾斜が45度以上の断層。逆断層面の傾斜が45度以下の断層は、押しかぶせ断層または低角衝上断層とよばれる。
 鍾乳洞 【地質を反映した地形】:3-06
  石灰岩の溶食によって生じた洞穴(灰洞)のひとつ。石灰洞では侵食基準面の低下とともに地下水面も低下し、洞穴内に空気が入って来ると鍾乳石が作られるが、この状態になった石灰洞を鍾乳洞と呼ぶ。
 地割れ 【地殻の変動による地形】:1-14
  地すべり、地盤沈下、地下の断層運動などによる地盤の変形によって地表にできる割れ目。
 砂浜 【海の作用による地形】:5-15
  砂の多く堆積した浜。粒子の大きさによって、粗砂浜と細砂浜に分けられる。
  【河川の作用による地形】:4-19
  河道内における淵と淵の間にある浅い部分を瀬といい、特に浅い部分を早瀬という。
 成層火山 【火山の活動による地形】:2-01
  多輪廻の中心噴火によって噴出した溶岩流、火砕流及び降下火砕物質が山頂火口の周囲に積み重なって生じた複成火山(噴火活動を繰り返した結果生ずる大型の火山体。それに対して一度の噴火活動で生ずる火山体は単成火山という。)。成層火山は円錐火山、錘状火山ともいう。
 潟湖(ラグーン) 【海の作用による地形】:5-24
  浅海の一部が砂嘴や砂州によって外海と絶縁され、浅い湖沼となったもので、潟または潟湖ともいう。通常狭い潮口によって外海と通じ、そこから海水が出入りする。
 堰止湖 【地殻の変動による地形】:1-09
  地震による土石流などによってせき止められ、生じた凹地に水がたまってできた湖沼。
 堰止湖 【火山の活動による地形】:2-18
  火山活動による溶岩流、岩屑なだれ、泥流などによって堰止められ、生じた凹地に水がたまってできた湖沼。
 堰止湖 【河川の作用による地形】:4-12
  河川によって運搬されてきた土砂が、その支流との合流点付近に堆積し、支流を堰き止めて生じた凹地に水がたまってできた湖沼。
 堰止湖 【その他の地形】:7-17
  地すべりや崩壊などによって河川が堰き止められ、生じた凹地に水がたまってできた湖沼。
 石灰華段丘 【地質を反映した地形】:3-07
  石灰華段ともいう。石灰岩地方において、河川水や地下水に溶存する炭酸カルシウムが沈殿して形成される輪縁石ダムが、高さを異にして何段にもうろこ状に並んだ地形を指す。普通は鍾乳洞内によくみられる。
 石灰華ドーム 【地質を反映した地形】:3-08
  河川水や地下水に溶存している炭酸カルシウムが諸種の条件で沈殿して形成される石灰華が、一ヵ所に順に積み重なってドーム状を呈するもの。
 雪食凹地 【氷河・周氷河作用による地形】:6-21
  雪窪ともいう。雪の働きによって進められる侵食作用により形成される凹地で、四季を通じて存在するような残雪の下底や縁辺に卓越して形成される。
 扇状地 【河川の作用による地形】:4-20
  河川によって形成され、谷口を頂点として平地に向かって扇状に開く半円錐形の砂礫堆積地。現に形成されつつある扇状地を現成扇状地あるいは単に扇状地と呼び、河川の側刻により開析を受け扇状地形成に預かった河川の現河床面より一段と高い位置に存在するものを開析扇状地と呼ぶ。
 穿入蛇行 【河川の作用による地形】:4-07
  穿入曲流、下刻曲流、あるいは嵌入蛇行ともいう。自由蛇行に対する言葉で、蛇行状に屈曲する谷の中を流れる河川を指す。隆起ないし侵食基準面の低下のため、曲流していた川が下方侵食を復活し、曲流を保ちながら河床を基盤岩中に深く掘り込んで生じる。
 千枚田 【地質を反映した地形】:3-26
  山腹の緩斜面地、地すべり跡地、地すべり地等を利用して、地表を段々状に整地して水田等にしているところ。
 その他の断層崖 【地殻の変動による地形】:1-04
  地震断層及び、活断層崖以外のもので変位が顕著で、現在も規模の大きな崖地形を保っているもの。
<た行>
 大起伏山地 【大地形(広域の地形)】:0-00
  山地のうち、起伏量が相対的に大きな値を示す山地。典型的な大起伏山地は谷壁の傾斜が急なV字谷にきざまれる。
 大規模崩壊地 【その他の地形】:7-05
  崩壊地の大規模なもの。あるいは複数の崩壊地が一地区に集中して発生したもの。
 堆積平野 【大地形(広域の地形)】:0-00
  起伏が小さく平坦で、比較的低い土地のうち、堆積作用で生じた地形を堆積平野という。成因によって、河川の堆積作用による沖積平野、沿岸流・波浪の作用による海岸平野等に分けられる。このうち沖積平野には、山麓の谷の出口に形成される扇状地、河口に形成される三角州、既存の谷を堆積した谷底平野等がある。
 滝及び滝壺 【河川の作用による地形】:4-03
  河川の流れが急崖を落下するものを滝と呼び、落下する水流によって壷状に深く掘り込まれた丸い窪地を滝壷と言う。
 多島海 【大地形(広域の地形)】:0-00
  一定の水域に小島が多数存在する海域。
 多島海 【海の作用による地形】:5-01
  一定の水域に小島が多数存在する海域。
 断層湖 【地殻の変動による地形】:1-08
  湖盆が断層によって生じた凹地にできたもので、断層盆地や地溝中に見られる。湖岸は急傾斜であるが、湖底は緩傾斜で広い。
 断層山地・地塁 【大地形(広域の地形)】:0-00
  断層運動によって生じた山地。山地の片側のみが断層崖をなすものを傾動山地、山地の両側あるいは周囲を断層で囲まれたものを地塁または地塁山地と呼ぶ。
 断層盆地 【大地形(広域の地形)】:0-00
  周縁の少なくとも一方が断層によって限られた、周囲より低い地域。断層盆地を作る運動は、侵食や堆積作用に較べて相対的に急激であることから、盆地の中に湖が形成されることが多い。
 断層露頭 【その他の地形】:7-21
  断層による地層などのくい違いが地表に現れた露頭。
 地層等の見える大露頭 【その他の地形】:7-19
  岩石・地層・鉱床などの新鮮な部分が、自然にまたは人工的に地表に現れている部分を露頭という。
 中間湿原 【その他の地形】:7-14
  低層湿原と高層湿原の中間にあるもので、低位泥炭土がある程度発達し、水位・養分含量が低下した条件下で成立する。
 柱状節理・板状節理 【地質を反映した地形】:3-22
  柱状節理は岩体を多角形柱状に分離した節理で、岩体の冷却時に体積収縮によって冷却面に垂直に生じ、断面は6角形が多い。板状節理は冷却面に平行に生じたもの。
 沖積錐 【河川の作用による地形】:4-21
  扇状地のうち扇状地面の傾斜が大なもの。傾斜の程度の基準はなく、沖積扇といわれる緩傾斜の扇状地面を持つものはよりは急で、崖錐よりは穏やかな傾斜を持つものを指す。
 沈水カルスト 【地質を反映した地形】:3-11
  地表にあって形成されたカルスト地形が、海水準の変動や周辺の地盤変動によって一帯が沈降し海水中に沈んでいるか、沈みかけている地形。
 津波石 【海の作用による地形】:5-31
  津波によって、海底や海岸にあった砂礫が内陸のほぼ高さの等しい位置に打ち上げられた砂礫群や岩、巨岩。
 低層湿原 【その他の地形】:7-15
  一般の河川の周辺に見られる湿地草原。地下水の供給を受けるので、酸性を示さず、ヨシ・スゲ類、イグサ科植物が優占し、これらの泥炭のほかに、腐食質や泥土も堆積する。
 デレ 【氷河・周氷河作用による地形】:6-09
  穏やかな凹地の谷壁斜面と船底型の谷底を持つ、浅い谷もしくはわん状の凹地を指す。一般的には周氷河地形のひとつとして扱われ、周氷河デレ、周氷河皿状地とも呼ばれるが、非対称谷と同様、周氷河作用だけによって生じたことを立証するのは困難。
 天井川 【河川の作用による地形】:4-24
  堤防内等の砂礫堆積の進行により、河床面が周辺平野より高くなった河川。堤防等により河道の固定化をはかると、堤防内での堆積が進行し氾濫の危険が増す。そこで堤防のかさあげが行われ、河床はさらに高くなり、天井川化が助長される。
 天然橋・岩門・石門 【地質を反映した地形】:3-21
  おもに河川や海の侵食によって自然に作られた橋のような地形。自然の岩石があたかも門のような形状あるいは配置をしているもの。
 撓曲崖 【地殻の変動による地形】:1-05
  撓曲(岩層が階段状に折れ曲がる現象)で生じた斜面で、撓曲崖の傾斜は断層崖のそれと比べて緩やかな場合が多い。撓曲とほぼ同じ意味で単斜という言葉があるため、単斜崖ともいう。
 塔状カルスト 【地質を反映した地形】:3-10
  塔カルストともいう。円錐カルストのうち比高が大きく、外壁の傾斜が急になったものを呼ぶ
 土石流堆積地形 【その他の地形】:7-08
  渓床または山腹斜面に堆積していた岩屑が、多量の水を含んで流動する現象が土石流で、その流動物が渓床やその下流に堆積して形成された地形が土石流堆積地形である。堆積物の特徴としては、無層理の状態で巨角礫を多量に含む。
 土柱 【河川の作用による地形】:4-06
  充分には固結していない砂礫層が主に雨水の侵食作用を受けることによって形成される土砂の柱。
 ドリーネ 【地質を反映した地形】3-03
  陥没落ち込み穴、あるいは擂鉢穴ともいう。典型的な地表のカルスト現象で、円または楕円形の輪郭をしたカルスト凹地である。成因によるタイプから溶食ドリーネ、陥没ドリーネ、沖積ドリーネに分けられる。
  【河川の作用による地形】4-18
  山間部にある川の流れが相対的に緩やかで、深くよどんでいる部分をいう。
 泥火山・噴泉塔 【火山の活動による地形】:2-23
  泥火山は粘土が地下水や温泉水とともに地表に噴出して、火山に類似した堆積地形や陥没地形を生じたもので、ここでは噴気地域に生じたものをいう。噴泉塔は、温泉の湧出に伴って生成された温泉沈殿物が円筒状に堆積したものをいう。
 トンボロ及び陸繋島 【海の作用による地形】:5-19
  離れ島を本土に繋いだ州をトンボロ(陸繋砂州)といい、繋がれた島を陸繋島という。トンボロは砂嘴の成長によるものと、尖角州(海岸から三角形状の平面形をもって形成されたもの)によるものとがある。
<な行>
 流れ山(泥流丘) 【火山の活動による地形】:2-17
  大規模な火山泥流の堆積地に見られる火山麓の小丘で、大小の丘が散在して泥流丘群をなすことが多い。径は数メートルから数百メートル。比高は数メートルから数十メートルで、平面形は円形ないし楕円形である。
 ナメ・淵 【河川の作用による地形 】:4-04
  河流が、ほぼ一様に緩傾斜する岩盤上あるいは岩石地を流れる部分をナメと呼び、河川や湖沼で局地的に水深の深い凹地を淵と呼ぶ。
 二重山稜・線状凹地 【地殻の変動による地形】:1-13
  山稜において二つの稜線がほぼ平行に並ぶ地形をいい、三つ以上の稜線が並ぶ場合は多重山稜という。それらの稜線間には線状凹地と呼ぶ窪地が形成される。一種の周氷河地形とする説もあるが最近では、重力性の正断層による変動地形の一つとされている。
 ノッチ 【海の作用による地形】:5-10
  波食窪、海食窪ともいう。波の侵食作用や海水の溶食作用によって、海食崖の下部の海水準のレベル付近に切り込まれた微地形で、高さに比べて幅が大きいものをいう。
<は行>
 爆裂火口 【火山の活動による地形】:2-07
  主として水蒸気爆発により既存の火山体の一部が吹き飛ばされて生じた火口。爆裂火口を谷頭として放射谷が発達している例も多い。全体の形態は馬蹄形、漏斗状を示す。
 波食棚 【海の作用による地形】:5-04
  波食台、ベンチ、潮間帯ベンチ、あるいは海食棚ともいう。主として潮間帯にある平滑な岩床面をいう。海食崖の下部にある波食窪から沖側にわずかに傾く非常に水平な面で、その沖側末端には小崖がある。
 蜂の巣状構造 【地質を反映した地形】:3-27
  蜂の巣構造ともいう。岩石に多数の小孔が刻まれ、蜂の巣のような形状を示す小孔の集団を指す。岩石表面の風化に対する抵抗性の微妙な差異にもとづいて溶食、風食、穿孔動物の活動などによって、異なった風化速度で侵されていくために生じる。
 バッドランド 【地質を反映した地形】:3-23
  無数のかれ谷が密に深く刻み込まれ急斜面の斜面と、細かなひだが入り組む複雑に発達した水系網を特徴とする地形で、充分に固結していない粘土やシルトから構成される場合が多い。風化などにより粘土鉱物に変質しやすい鉱物からなる花崗岩や凝灰岩のこともある。
 パルサ 【氷河・周氷河作用による地形】:6-17
  湿地に形成され内部に氷を持つ泥炭のマウンド。高さ1~7m、幅10~30m、長さ15~150mの長円形で形は変化に富む。
 ビーチロック 【海の作用による地形】:5-29
  海浜にあってその堆積物が主に炭酸カルシウムのセメント作用で膠結された板状の岩石。サンゴ礁海岸における顕著な地形のひとつだが、まれに北緯45º~50º付近まで発達が認められている。
 干潟 【海の作用による地形】:5-25
  潮間帯に形成される砂や泥からなる広く平坦な部分で、潮汐低地、潮汐平野ともいう。低潮時には広く露出して、表面にはリップルマーク(峰と谷が規則的に配列した小規模な堆積構造)が発達する。
 非対称山稜 【氷河・周氷河作用による地形】:6-25
  山稜を境に、左右両側の斜面勾配が著しく異なるものをいう。大起伏山地の山稜部分において、両側の斜面勾配が比較的広い範囲にわたって非対称となっている場合に使用する。
 非対称谷 【地質を反映した地形】:3-16
  地質や地質構造の違いによって起こる差別侵食の結果、谷壁の左右の傾斜が連続的に明らかな違いを示す谷を呼ぶ。
 非対称谷 【氷河・周氷河作用による地形】:6-26
  寒冷気候等の影響により起こるソリフラクションの大小によって生じる。日なた側の谷壁と日陰側の谷壁の左右の傾斜が連続的に明らかな違いを示す谷。
 ビュート 【地質を反映した地形】:3-14
  メサが開析され、頂面が小さく孤立丘となったもの。
 氷食尖峰 【氷河・周氷河作用による地形】:6-04
  ホルンともいう。氷食作用によってつくられたピラミッド型の鋭い岩峰を指す。3方向ないし4方向からのカール壁の切合いによって生じることが多い。
 氷食谷 【氷河・周氷河作用による地形】:6-05
  U字谷、氷河谷ともいう。谷氷河や溢流氷河の侵食によって生じた谷。U字型の横断面を持つ場合はU字谷、沈水した場合はフィヨルドと呼ばれる。
 氷食による岩壁 【氷河・周氷河作用による地形】:6-02
  氷食作用によって形成された岩壁。岩壁に氷食擦痕を残すことがある。
 浜堤 【海の作用による地形】:5-16
  波によって打ち上げられた砂礫が、堤状に堆積した地形。比高は10cmくらいから数メートル。間に細長い低地や湿地を挟み複数の浜堤が発達したものを浜堤列と呼ぶ。
 風隙 【河川の作用による地形】:4-10
  過去に河川が流れていたことを示す稜線上のくぼみ。水隙の対語。かつての水隙が河川争奪による河系の変化により水流が見られなくなったもの。
 風穴 【その他の地形】:7-10
  溶岩トンネル等の火山性の成因によらないで、堆積した巨礫の積み重なり等の間に生じる空隙穴などより風の吹き出しているもの。
 風食裸地 【氷河・周氷河作用による地形】:6-23
  高山の稜線部や斜面が、風の作用により植被が削り取られ裸地となっている地形。
 不整合露頭 【その他の地形】:7-22
  ある地層が堆積後、または火成岩・変成岩の形成後に隆起し、陸上で風化、削剥作用を受け、その侵食面上に新規の地層が堆積したとき、この両者の関係を不整合と言い、それが露頭となっているもの。
 噴砂現象 【地殻の変動による地形】:1-15
  地震時の地盤の液状化などにより地中の砂が地下水とともに噴出する現象で、噴出した砂は円錐火山の形状に似た小規模な堆積地形をつくる。
 平頂峰(キャップロック) 【地質を反映した地形】:3-12
  平頂峰とは、山や尾根の頂部が小起伏の平坦地形であるものをいう。キャップロックとはメサやビュートあるいはケスタなど平坦な頂を持つ台状の地形の上部に横たわり、台地を侵食から保護している地層を呼び、また、その状態の形状をも指す。
 ペイブメント 【氷河・周氷河作用による地形】:6-22
  広く平坦な溶食形をもつ石灰岩の露頭をいう。この平坦性は最終氷期の氷食作用によるとされる。
 ペディメント 【その他の地形】:7-11
  乾燥地域の山地前面に発達する平滑な侵食緩斜面で、その表面は一般的には薄い砂礫層に覆われている。
 崩壊堆積地形 【その他の地形】:7-07
  崩壊地で抜け落ちた土砂が堆積した地形で、崩壊地との間に凹地が形成されることが多い。堆積地形は緩傾斜面をなすのが普通で、先端の舌状部は土流となっていることが多い。
 崩壊地 【その他の地形】:7-06
  地すべり・山くずれ・雪崩などによって崩壊したところ。崩壊土砂の抜け落ちた上部だけを指して崩壊地ということが多い。
 ポリエ 【地質を反映した地形】:3-05
  カルスト地域内の凹地で、側壁斜面と底面との間に明白な傾斜の変換が認められるもの。ポリエの底面積は外国では百から数百平方キロメートルのものがあるが、日本では小規模のものしかない。
<ま行>
 埋積谷 【河川の作用による地形】:4-16
  厚い堆積物の堆積面が谷底を作るような谷を指す。河流が荷重(運搬物質)を運搬しきれなくなり、谷が岩屑で埋積されて生じる。
 枕状溶岩 【火山の活動による地形】:2-21
  楕円体またはそれに近い丸みを帯びた団塊の集合からなる溶岩。玄武岩質溶岩に多く見られ、水中や泥湿地中で溶岩が固結したときに生じる。
 マッドランプ 【河川の作用による地形】:4-37
  泥塊ともいう。河口付近で2~4m程度の低い島が尖塔状に海面上に突出すること。粘土の上に砂が急速に堆積すると、下位の粘土が流動し、上位にある砂を押し上げたり、突き破って突出する。
 マングローブ湿地 【海の作用による地形】:5-26
  マングローブ林の成立する熱帯、亜熱帯の汽水域の河口や潟湖等における塩湿性の湿地。メヒルギ、オヒルギ、ヒルギモドキなどの、いわゆるマングローブ林が発達している。
 三日月湖 【河川の作用による地形】:4-33
  牛角湖ともいう。蛇行する河道の湾曲が大きくなって上流側と下流側の湾曲部が接近し、斬首または頸部切断が生じて、河道が直接連なった結果、放棄された河道がせき止められて半環状の湖沼となったもの。人為的な河川のショートカットによって生じるものも三日月湖と呼ぶことがある。
 水無川 【河川の作用による地形】:4-25
  ワジともいう。降水時の一時期に河流を見るが、他の多くの時期河流を見ない川。
 メサ 【地質を反映した地形】:3-13
  水平な硬岩層に覆われ、周囲の一部を急崖で囲まれたテーブル状の高地。
 網状流 【河川の作用による地形】:4-23
  砂礫からなる島や州によって、網の目状に分岐・合流を繰り返す水流。
 モレーン 【氷河・周氷河作用による地形】:6-07
  堆石、氷堆石ともいう。氷河により運搬され堆積した岩屑やその集積、及びそれによってつくられた堆積地形を指す。
<や行>
 谷地坊主 【氷河・周氷河作用による地形】:6-20
  野地坊主ともいう。北海道東部及び北部の低層湿原(泥炭地)に生育するカブスゲ群落の叢株隆起をいう。
 谷戸(谷津・谷地) 【河川の作用による地形】:4-15
  泥層が発達した、地下水位の高い谷底や谷底平野。縄文海進の影響により作成されたものが多い。
 湧泉・湧泉群 【河川の作用による地形】:4-26
  地下水が自然の力で地表へ湧き出すところ。沖積扇状地の先端部、火山の山麓、洪積台地の崖線、丘陵地の谷底などに発達しやすい。
 溶岩円頂丘 【火山の活動による地形】:2-03
  粘性のかなり大きな溶岩からなる急傾斜の斜面を持つ丘状の火山。
 溶岩樹型 【火山の活動による地形】:2-22
  溶岩の中に保存されている木の幹や枝の型。溶岩が樹木に接し、接面付近が急冷固結してその外形を写しとってできる。樹木本体はその後燃えてしまったり、炭化する。
 溶岩台地 【火山の活動による地形】:2-12
  溶岩流がつくる平坦な台地。薄い溶岩流が水平に多数累積する場合と、1~数枚の厚い溶岩流からなる場合がある。
 溶岩トンネル 【火山の活動による地形】:2-20
  溶岩洞、あるいは溶岩チューブともいう。溶岩流の中央部に生じたトンネル状の空洞。流動性にとんだ溶岩が流出後、固結すると、内部が空洞になることがあり、これを溶岩トンネルと呼ぶ。玄武岩質の溶岩流に特徴的に発達する。富士山周辺に多い。風穴、氷穴等も溶岩トンネルに成因を持つが、トンネル内の状態でそれぞれに呼ばれているものである。
 溶岩末端崖 【火山の活動による地形】:2-19
  溶岩流の末端に生じた崖。
 溶岩流 【火山の活動による地形】:2-11
  岩石を構成する物質が溶融状態のまま地表に流れ出たもの。溶岩の性質によって溶岩流の厚さ、表面の形態などは大きく変化する。溶岩原は溶岩流に覆われたほとんど水平な、全体として平坦な地域。
 羊背岩 【氷河・周氷河作用による地形】:6-06
  羊群岩ともいう。氷食作用によって上流側に丸みを帯びた研磨面と、下流側にごつごつした破断面を持つようになった基盤岩の突出を指す。研磨面は緩やかに逆傾斜した上流側にだけ発達し、下流側は氷食作用によって急な破断面を示す。
<ら行>
 リアス式海岸(溺れ谷) 【海の作用による地形】:5-02
  開析谷を持つ地形の部分的な沈水によって生じた樹枝状の入り江を持つ海岸で、沈水海岸の一形態。開析谷が海面下に沈んで溺れ谷となり、海岸付近の斜面は急で山地が直接海に迫ることがある。
 隆起海食洞 【地殻の変動による地形】:1-11
  海食により生じた洞が、隆起したもの。
 隆起サンゴ礁 【地殻の変動による地形】:1-12
  現在のサンゴ礁と類似の組織と形態を有するサンゴ礁が、地盤の隆起によって現在の海面より高い位置に存在するもの。
 隆起準平原 【その他の地形】:7-01
  準平原の隆起したもの。輪廻の終末期である準平原が、比較的均一な全体的隆起、広いドーム状の隆起、断層で分けられた一方が下降し他方が隆起するなど、様々な運動様式で高所に位置するに至ったもの。
 隆起準平原のある山地・丘陵 【大地形(広域の地形)】:0-00
  隆起した準平原(侵食を受け、ほぼ平原状を示す広域な地形)を山頂部に持つ山地・丘陵。地殻運動の結果、高所に位置するに至った隆起準平原が開析を受けたもの。準平原の残存部が隆起量の推定の資料となる。
 隆起波食棚 【地殻の変動による地形】:1-10
  波食棚が地盤の隆起や海面の下降によって離水した地形。
 麓屑面 【氷河・周氷河作用による地形】:6-15
  麓屑斜面、コルビアル斜面、あるいは崩積地ともいう。斜面下部あるいは基部に位置し、角礫を含む不均一で淘汰の悪い物質からなる比較的緩傾斜の堆積斜面をいう。周氷河地域ではソリフラクション(斜面の表層部で起こる緩速度のマスムーブメント)によって風化生成された場所から運搬されてきたものからなる。
(一覧表更新中)
(注1)大地形項目であげた箇所数は入っていない。 
(注2)代表箇所は、各都道府県で原則1箇所としたが、都道府県及び項目により1箇所とすることが好ましくない場合については、最大3箇所まで選定した。

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