災害復興計画基図の概要

 災害復興計画基図は、2011年の5月から9月にかけて撮影された空中写真から道路や建物、地形等の地図情報を読み取り、現地調査で確認をした上で作成した詳細な地図です。

 災害復興計画基図の作成範囲は、青森県八戸市から福島県いわき市にかけての沿岸部、4市町村の津波被災区域・都市計画区域(約5,320平方キロメートル)です。

 災害復興計画基図では公共測量標準図式に則り、通常の交通施設、建物、土地利用等を表示しているほか、仮設住宅やがれき集積地、休止中の公共施設等も縮尺1/2,500(福島県沿岸部の一部は縮尺1/5,000)で表示しています。このため、まちづくり計画だけではなく、幅広い復興計画に活用されることが期待できます。また、平野部の湛水域や震災後の等高線(2m間隔)も描かれているので、津波・高潮対策、移転先適地選定等、災害対策地図としても有用です。

 なお、災害復興計画基図は、2012年2月29日より、インターネットを利用したオンライン提供が開始されています。また、地理院地図(電子国土Web)で閲覧することが出来ます。

災害復興計画基図サンプル

災害復興計画基図 全体図

図-1 災害復興計画基図 全体図


仮設住宅やがれき集積地が表示されている図

図-2 災害復興計画基図 拡大図


宮城県名取市閖上付近、広浦付近、雷神山古墳付近及び仙台空港付近において、2011年5月に撮影した空中写真及び現地調査を踏まえて作成した災害復興計画基図を動的に切り替えて比較・閲覧した例です。