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地図と測量の豆知識(伊能図)

伊能隊の測量機器

彎窠羅鍼(わんからしん)

彎窠羅鍼の写真
測量では、距離とともに測線(そくせん)の曲がり角で各地点の方位を測るのに使われたものです。杖の先に羅針盤(らしんばん)を取り付けたもので、杖が傾いても羅針盤自体は常に水平が保てるようになっています。これは、忠敬が改良したもので、伊能測量隊で最も役立った器具といいます。

半円方位盤(はんえんほういばん)

半円方位盤の写真
遠方の目標となる山岳、島嶼(とうしょ)、岬などの方位を精密に測るために使われました。中央の磁石で北か南の方位を正しく合わせ、目標を狙い半円の目盛りで方位を読みとりました。忠敬が考案したもので、彎窠羅鍼(わんからしん)より正確な測定ができます。

中象限儀(ちゅうしょうげんぎ)

中象限儀の写真
緯度の測定をするためのものであり、晴れていれば北極星をはじめとする恒星(こうせい)の高度を観測し、その土地の緯度の測定を行いました。この天文測量を全国的に行ったのは、伊能測量隊が初めてでした。

小象限儀(しょうしょうげんぎ)

小象限儀の写真
道路の勾配(こうばい)を測るものであり、割円八線対数表(かつえんはっせんたいすうひょう)により道路の斜距離を平面距離に変換するために利用されたものです。

量程車(りょうていしゃ)

量程車の写真
車輪を回転させて回転数で距離を測る道具で、忠敬考案のものです。実際は路面状況が悪く誤差が多いことから、途中から歩測に切り換えられたようです。

鉄鎖(てっさ)

鉄鎖の写真
距離測定用の鉄の鎖であり、両端に輪を持った内法(うちのり)1尺(約30㎝)の鉄線を鎖状に60本(10間)つないだ忠敬考案のものです。この鉄鎖は現存しておらず、正確な形は分かっていません。 このレプリカは、実際の長さ60本(10間)で作製しています。

間縄(けんなわ)

間縄の写真
距離測定用の縄であり、最初はごく普通の苧麻(ちょま)の間縄(けんなわ)が使われました。縄は価格が安いが水分による伸縮があり、強度が弱く、強風に煽(あお)られるなどの問題もあり、鉄鎖(てっさ)とともに併用されました。なお、第一次測量では歩測(ほそく)が中心でしたが、第二次測量から徹底して間縄を使用し、第三次測量以降は間縄とともに鉄鎖も用いられていました。 間縄の長さは、60間で作られており、このレプリカは、22間で作製しました。

梵天(ぼんてん)

梵天の写真
梵天(ぼんてん)は竹竿の先に数枚の紙や布を短冊状に吊した目標物であり、測線(そくせん)の曲がり角に立てながら、各直線の距離と方角を測ったものです。  竹竿の長さは、3間(けん)(約5.4m)という長いものでしたが、 1間(約1.8m)や1丈(じょう)(約3m)のものもあり、このレプリカは、1.5間(約2.7m)で作製しました。

伊能図

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