宮城県沖を震源とする地震に対する対応(第4報)〔最終報〕

平成15年6月6日 17:00
    国土地理院
      災害対策本部事務局



 平成15年5月26日18時24分頃、宮城県沖を震源とする地震があった。これを受けて国土地理院においては、同日19時00分に「宮城県沖を震源とする地震」災害対策本部(本部長:国土地理院長)を設置した。
 これまでの国土地理院の対応は以下のとおりである。

1.地震の概要

5月26日(月)18時24分 M7.0の地震
震度6弱 岩手県 大船渡市、衣川村、平泉町、室根村、江刺市
宮城県 高清水町、桃生町、石巻市、桶谷町、栗駒町、金成町
震度5強 青森県 階上町
岩手県 大野村、矢巾町、金ヶ崎町、一関市、藤沢町、陸前高田市、釜石市、大迫町、東和町、宮守村、住田町、胆沢町、川崎村、二戸市、玉山村、花巻市
宮城県 気仙沼市、南郷町、志波姫町、米山町、鹿島台町、一迫町、登米町、中田町、田尻町、若柳町、瀬峰町、迫町、河南町、唐桑町、加美町、色麻町、松山町、花山村、志津川町、古川市、岩出山町、鶯沢町、矢本町
山形県 中山町
秋田県 西仙北町

2.災害対策本部等

1)災害対策本部

5月26日(月)19時00分 「宮城県沖を震源とする地震」災害対策本部(本部長:国土地理院長)を設置。
5月26日(月)20時00分 第1回災害対策本部会議を開催。
5月27日(火)13時00分 第2回災害対策本部会議を開催。
5月28日(水)13時00分 第1回災害対策本部事務局会議を開催。
5月30日(金) 9時00分 第2回災害対策本部事務局会議を開催。
6月 6日(金) 9時00分 第3回災害対策本部会議を開催。
6月 6日(金) 9時30分 災害対策本部廃止。

2)現地連絡本部

5月26日(月)19時00分 東北地方測量部に現地連絡本部を設置。
6月 6日(金) 9時30分 現地連絡本部廃止。

3.主な活動状況

1)現地との連絡等

 現地連絡本部等との連絡を確保し、情報を収集。

2)GPS連続観測による地殻変動の監視

5月26日(月) 震源を中心にした電子基準点20点による地殻変動解析を実施。
           その後も電子基準点による地殻変動の監視を継続して実施。

3)現地調査等

5月28日(水)~29日(木)崩壊等地形変動調査実施。

4)航空写真

6月2日(月) 民間航空機により撮影された土砂崩れ(築館町)、液状化(大船渡港)地区の航空写真を入手し、被害状況を把握。

5)地震調査委員会関連

5月27日(火)11時00分 地震調査委員会臨時会に海津地理地殻活動研究センター長が出席。(臨時会事務局としての業務を行うほか、記者発表を実施。)

6)地震予知連絡会関連

6月6日(金)13時00分 地震予知連絡会特定部会を開催するとともに記者発表を実施。

7)地形図等の関係機関への配布

在庫確認実施済。

8)報道機関への資料配布

5月27日(火)11時30分 「2003年5月26日宮城県沖の地震に伴う地殻変動について」
5月28日(水)14時00分 「2003年5月26日宮城県沖の地震に伴う地殻変動調査及び崩壊等地形変動調査について」

9)その他の動向

変動地形調査     7月1日~4日に実施予定。7月10日頃に変動量算出予定。
高精度三次元測量  7月上旬に現地入りし、8月上旬頃から観測開始、9月中に速報成果算出予定。
                  (仙台、石巻地区については、8月の地震予知連絡会に速報値提出予定。)