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測量に関するミニ知識

第9回 UTMグリッド地図 その1

「UTMグリッド地図」って知っていますか?

 災害等が発生し、被災場所や救援活動を行う位置を伝える時、地元の方なら住所や地名を伝えるだけでわかりますが、救助隊として広域から派遣された方には土地勘がなく、住所や地名では場所が判別できず、速やかにその場所にたどり着くことはできません。また、目標となる住所の示す範囲が広い場合も同様です。土地勘のない人を含めて、ある場所を速やかに伝えようとすると、場所を速やかに特定する共通の仕組みが必要となるわけです。
 中部圏の防災機関では、その一つの方法として、「UTMグリッド地図」の共通利用を進めています。これは、地図上に、決められたルールで等間隔の格子線(グリッド)を引いて区画を分け、個々の区画に番号づけ(後述のUTMグリッドポイント)を行い、その番号を使って位置情報をやり取りする仕組みです。
 国土地理院が整備する地理院地図(Webサイト)では、UTMグリッド地図が利用できます。
 そこで、本件のミニ講座の1回目として、地理院地図の上で、伝えたい位置を簡単に求める方法について説明します。
 例として、名古屋市役所の位置を探すことにしましょう。

1.地図にグリッドを表示し、目的の場所の区画を探す

 地理院地図では、2種類の異なる間隔(1kmごと、10kmごと)のグリッドを用意しています。地図を表示する縮尺に応じて、1kmメッシュ又は10kmメッシュの格子線が表示されます。
 名古屋市役所を地図上で探し、大きな縮尺で見えるようにします。次に、地図上で、マウスの右ボタンをクリックし右クリックメニューを表示させ、“UTMグリッドの表示”を選択(図1)し、グリッドを表示させます。
図1 1kmグリッドが表示された地理院地図
図1 1kmグリッドが表示された地理院地図

 名古屋市役所は、南西端に53SPU73009400と表示された1kmメッシュの区画に含まれていることが分かります(図2)。
 この地図から、名古屋市役所の位置は、メッシュの区画の南西端から東に約600m、北に約800mの場所にあることを読み取ることができました。
 距離を読み取るには、地図右上のアイコン「距離・面積の計測」を使うと便利です。
図2 名古屋市役所があるメッシュを表示した画面(画面上の地図の縮尺1/25,000を縮小印刷)
図2 名古屋市役所があるメッシュを表示した地理院地図
(画面上の地図の縮尺1/25,000を縮小印刷)


2.地理院地図を使って、より細かな区画位置(UTMグリッドポイント)を特定する方法(10m間隔の区分)

 地理院地図で、名古屋市役所の10m間隔の区画の番号(UTMグリッドポイント)を調べます。
 名古屋市役所の位置がよく分かる縮尺まで地理院地図を拡大表示させ、名古屋市役所の位置にマウスを移動しマウスの右ボタンをクリックします。すると図3のように右クリックメニューが表示されるので“UTMポイントの表示”を左クリックで選択します。名古屋市役所の位置にアイコンと10m間隔の区分(UTMグリッドポイント)を示す「53SPU73609480」が表示されます。
図3 名古屋市役所の位置でマウスを右クリック
図3 名古屋市役所の位置でマウスを右クリック


3.伝えられたUTMグリッドポイントから地図上で対象となる場所を表示(その場所の地図へジャンプ)する方法

 相手から伝えられた名古屋市役所のUTMグリッドポイントの情報から、名古屋市役所の場所を地図上に表します。地理院地図の検索窓(“中心緯度経度”の窓枠)に、UTMグリッドポイント「53SPU73609480(SPUは大文字で) 」を入力し、移動ボタンをクリックします。(図4)
図4 地理院地図の検索窓にUTMグリッドポイントを入力した画面
図4 地理院地図の検索窓にUTMグリッドポイントを入力した画面

 地理院地図の縮尺が1/25,000に変わり、対象となる場所が地図の中心に表示され、ここが名古屋市役所であると地理院地図が教えてくれました。入力されたUTMグリッドポイント53SPU73609480も併せて表示されます。

 このように、地理院地図のUTMグリッド機能を使用することで、地名や住所を使わなくとも、求める場所(名古屋市役所)の位置を表すことができます。

 次回は、UTMグリッドの基本と緯度経度等による区画の分割方法と、UTMグリッドポイント、例えば、名古屋市役所の位置を示す「53SPU73609480 」のつけ方の意味と、それが示す情報について説明します。

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