崩壊地ポリゴンの取得について

航空レーザ測量の実施時には通常標定用に空中写真撮影を行う。航空レーザ測量データから微地形データを得ることは可能であるが、加えて撮影された空中写真からオルソ写真を生成しこれを用いることで、より位置精度良く崩壊地ポリゴンを取得することが可能である。下図にその事例を示した。

オルソ写真からのGIS上での崩壊地ポリゴン取得

航空レーザ測量による標高データとオルソ画像を用いることで、下図のとおり従来の地形図等による判読と比較して飛躍的に斜面崩壊の抽出精度は向上している(左が地形図等によるもの。右が航空レーザ測量データ等によるもの)。特に小規模の崩壊が多数取得できるようになった点が異なっており、本マニュアルでは航空レーザ測量データを使用することを原則として想定している。

地形図ベースのDEM崩壊地分布図と航空レーザDEM及びオルソ画像による崩壊地分布図