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地理院ホーム  > 研究開発  > 地理地殻活動研究センター  > 地殻変動研究室  > 平成30年北海道胆振東部地震の震源断層モデル(暫定) 最終更新日:2018年9月12日

平成30年北海道胆振東部地震の震源断層モデル(暫定)

作成:2018年9月12日、更新:2018年9月12日 English version of this page

概要

平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震について、SAR(だいち2号)およびGNSSで観測された地殻変動を基に震源断層モデル(矩形断層一様滑り)を推定しました。特徴は以下の通りです。

1) ほぼ南北方向の高角な断層面上における逆断層運動が推定される。
2) 断層の上端は、深さ約15km(断層下端:約31km)に位置する。
3) 推定されたモーメントマグニチュードは6.56(地震モーメント:8.59×1018Nm)である。

震源断層モデル(矩形断層一様滑りモデル)


図1. GNSSデータの観測値と計算値 [PNG: 170KB]
(左)水平成分、(右)上下成分。★印は震央、灰色の点は余震分布(気象庁一元化震源を使用)。
矩形は震源断層モデルを地表に投影した位置で、太い実線が断層上端。
 ※電子基準点「厚真(950132)」および「門別(950141)」については、現地調査で観測点の傾斜が確認されており、また、局所的な変動の影響を受けた可能性もある。

 そのため、断層モデルの推定にあたっては、これらの電子基準点の傾斜測定結果から推定された見かけの変位を補正し、さらに重みを軽くしている。

 なお、観測値に加えた補正は以下のとおり。

 厚真(950132) 方位角20° 補正量14mm

 門別(950141) 方位角290° 補正量19mm



図2. 干渉SAR画像の(左)観測値、(中)計算値、(右)残差 [PNG:4.4MB]
 
表1. 震源断層モデルパラメータ
緯度
[ ° ]
経度
[ ° ]
上端深さ
[km]
長さ
[km]

[km]
走向
[ ° ]
傾斜
[ ° ]
滑り角
[ ° ]
滑り量
[m]
Mw
141.975
(0.020)
42.578
(0.018)
14.9
(1.6)
14.9
(5.0)
16.3
(4.2)
355
(4.0)
77
(4.1)
117
(6.6)
1.2
(0.5)
6.56

※矩形断層1枚での推定結果。位置は断層の左上端を示す。( )内は誤差を示す(1σ)。


図3. 概念図[PNG:0.9MB]


解析:国土地理院   原初データ所有:JAXA
本成果は、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループの活動を通して得られたものです。

地震概要

地震発生日時 平成30年(2018年)9月6日3時7分
震源位置 42.69°N、142.07°E、深さ37 km
(気象庁、2018年9月12日現在)
マグニチュード 6.7(気象庁、2018年9月12日現在)

SAR解析に使用した人工衛星

日本の地球観測衛星 「だいち2号」(ALOS-2)

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問い合せ先

(震源断層モデルに関すること)
地理地殻活動研究センター
地殻変動研究室
室長   矢来 博司 (直通 029-864-6925)
主任研究官   小林 知勝 (直通 029-864-6156)
研究官   山田 晋也 (直通 029-864-6549)

(電子基準点に関すること)
測地観測センター
地殻監視課長   真野 宏邦 (直通 029-864-5971)
地震調査官   黒石 裕樹 (直通 029-864-4825)
問い合わせ先

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