合成開口レーダー(SAR)解析による地殻変動
作成:2011-02-27 最終更新日:2011-03-01 English
地殻変動の特徴
2011年2月22日(現地時間12:51 / 日本時間8:51)にニュージーランド南島のクライストチャーチ付近でM6.3(USGS)の地震が発生しました.日本の地球観測衛星「だいち」(ALOS)に搭載された合成開口レーダー(PALSAR)のデータを干渉解析して,地震に伴う地殻変動を面的に把握しました.
地殻変動は最大の被害が生じたと報じられているクライストチャーチ付近に集中しています.
最大の地殻変動はクライストチャーチの南東約5~6kmで,最大40cm以上の局所的に大きな地殻変動が見られます.
地殻変動は,南北約30kmの範囲に及んでいます.
地震の規模の割に地殻変動量が大きいことから,震源断層は浅いと考えられます.
東西方向に走向を持つ断層の右横ずれすべりのみでは,今回観測された地表変位を十分説明できません.複雑な破壊が地下で起こった可能性があります.
今回の地震は,2010年9月4日に発生したカンタベリー(ダーフィールド)地震(M7.0: USGS)の震源から東に約50km離れており,カンタベリー地震の余震域の東側に位置します.
2010年9月11日と10月27日に観測したデータを解析したところ,カンタベリー(ダーフィールド)地震直後の約2ヶ月間で,同地震時の地殻変動集中域の東側,クライストチャーチの西方約20~30kmの地域で,最大4cmの食い違いを示す地殻変動があったことがわかりました.今回の地震の変動集中域は,さらにその東延長上に位置しています.
なお,今回の結果は速報であり,今後観測されるデータを用いた,より詳細な分析により,内容が更新されることがあります.
なお,今回の結果は速報であり,今後観測されるデータを用いた,より詳細な分析により,内容が更新されることがあります.
地震概要
| 地震発生時刻 | 2011年2月22日 12:51 (現地時間)、2011年2月22日 08:51 (JST) 2011年2月21日 23:51(UTC) |
| 震源位置 | 43.600°S, 172.710°E 深さ:5 km(USGS, 2011-02-26現在)
43.581°S, 172.702°E 深さ:5 km(GeoNet, 2011-02-26現在) |
| マグニチュード | 6.3 (USGS, 2011-02-26現在) |
| 死者数 | 113名(2011-02-25現在) |
分析に使用した人工衛星 と センサー
日本の地球観測衛星 「だいち」(ALOS)に搭載された合成開口レーダー(PALSAR)
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研 究 官 小林 知勝(KOBAYASHI Tomokazu) 029-864-6156



