平成16年12月14日 留萌支庁南部の地震に伴う地殻変動

電子基準点(GPS連続観測点)による解析

平成16年12月14日(火)14時56分頃、留萌支庁南部で発生した地震(マグニチュード 6.1)について、電子基準点(GPS連続観測点)のデータ(速報値)を解析しました。その結果、電子基準点「小平(おびら)」が約2cm隆起し、北西へ約4cm移動、電子基準点「小平2」が北西へ約2cm移動していることなど留萌郡小平町での地殻変動が認められました。
水平変動ベクトル図

上下変動ベクトル図

地殻変動から推定したモデル

この地殻変動から断層の形状を長方形と考えて推定したところ、走行は、ほぼ北北東から南南西方向、長さ約10km、幅約5kmの断層面(傾斜角42度)をはさみ、東側地塊が西側地塊に約 0.7m乗りあがった逆断層であることが分かりました。上端部の深さは約3kmで、断層の位置は余震の震源分布ともほぼ一致します。この断層運動から導かれるモーメントマグニチュードは約 5.9となりました。

(*モーメントマグニチュード:地震で解放されたひずみの大きさから推定した地震の規模)

地殻変動から推定した震源断層モデル

震源断層モデルの概念図

戻る