沿岸海域基礎調査報告書

沿岸海域基礎調査

伊予長浜地区

概要

本調査地域は、伊予灘の東縁部で、愛媛県長浜町から保内町にかけての沖合の海域と沿岸の陸域です(位置図)

特徴

  1. 中央部の海域では、北東縁から南西にむかって、顕著な海底谷が発達しています。それに沿って断層がみられ、中央構造線活断層系の延長とみられます。これらの他にも音波探査記録の解析結果から多くの断層や撓曲構造が認められます。
  2. 河口部の前面には、沖合約0.5kmまで、水深5m以浅の平坦面が広がり、調査海域で唯一の三角州(A)がみられます。この三角州は小規模で、この沿岸域では河川からの土砂供給は少ないと考えられます。
  3. 肱川河口の北方沖合約1kmから4.5kmにかけて人工的に地形が改変(A)されています。これは建設用骨材として海砂を採取した跡です。本来は海底砂堆が分布していたと推定しています。
  4. 陸域は大部分が急峻な山地からなり、低地は、海岸及び河川に沿ってわずかにみられるにすぎません。山地には地すべりが多く、その崩積土層からなる斜面はみかん畑として利用されています。
    
  本報告書は平成12年度に行われた沿岸海域基礎調査「伊予長浜地区」の調査内容、調査結果をまとめたもので、平成13年5月1日に刊行される2万5千分の1沿岸海域地形図「伊予長浜」、同土地条件図「伊予長浜」をみる際に参考にしていただきたい。

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