災害から身を守る、先人からの「千の教え」~自然災害伝承碑の掲載数が1,000基に到達~

発表日時:2021年7月16日14時00分

 本日、自然災害伝承碑15基※の追加公開により合計の掲載数が1,000基に達しました。

 令和元年6月に掲載を開始し、約2年での達成になります。
 自然災害伝承碑は、先人が経験した自然災害の被害状況や教訓等を、今に伝えています。
  ※15基の追加公開により、地図表示数は985基から1,000基となる。

 

 国土地理院では、令和元年6月より自然災害伝承碑を地図に掲載し、災害教訓を周知・普及する取組を行っています。令和元年6月の公開開始以来、市区町村による申請や都道府県・地方整備局等の情報提供等により、ウェブ地図「地理院地図」への掲載数を着実に増やし、本日追加した15基で1,000基に到達しました。
 自然災害伝承碑の地図への掲載が充実したことにより、学校教育や地域学習にますます活用され、地域住民の防災意識の更なる向上が期待されます。本取組は、省をあげての「総力戦で挑む防災・減災プロジェクト」にも位置付けられています※。例えば、水害において、岩手県宮古市重茂姉吉地区では、碑の教訓「此処(ここ)より下に家を建てるな」を守り、東日本大震災では家屋に被害はありませんでした。また、流域治水の観点からも、上流域が担う役割の重要性を理解するうえで、災害伝承を次世代へ適切に引き継いでいくことが必要です。
 このように、自然災害伝承碑が過去の自然災害を学ぶきっかけづくりとなり、実際に過去の教訓が地域で活用されるよう、ホームページへの利活用事例の掲載を進めてまいります。
 地図に掲載されていない自然災害伝承碑に関する情報がございましたら、該当市区町村へ情報提供をお願いいたします。
 ※国土交通省防災・減災対策本部(第4回)会議 資料3 「主要10施策の充実・強化」 p.10
  主要施策10の「防災・減災×教育」のところに自然災害伝承碑の取組が位置付けられている。
  https://www.mlit.go.jp/river/bousai/bousai-gensaihonbu/4kai/pdf/siryou03.pdf


自然災害伝承碑の取組の推移地理院地図上での表示例
自然災害伝承碑掲載数推移のグラフ
自然災害伝承碑の表示(地理院地図):地理院地図で見る(広島県広島市~坂町周辺を表示)
自然災害伝承碑のホームページ:https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html

添付資料

問い合わせ先

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FAX:029-864-1804