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剱岳三等三角点設置

剱岳測量100周年記念行事〜「剱岳」三等三角点設置終わる〜

 2007年には、1907(明治40)年7月に、陸地測量部の柴崎測量官らが三角測量のため剱岳に登頂してから100年目を迎えます。北陸地方測量部ではこれを記念して、2007(平成19)年に向けて、広く地元関係者のご協力、ご支援を頂きつつ、各種の行事を行っています。今年度は、剱岳山頂に三角点を設置することにしました。

 この三角点設置をはじめとする測量・地図に関する事業を実施するため、富山県、上市町、立山町とともに、日本測量協会北陸支部、富山県測量設計業協会に呼びかけ、協力体制として「剱岳測量100年事業推進実行委員会」を結成しました。

 三角点設置作業にあたっては、第一歩として、登山道が整備されている区間について、地元の若い人、高校・専門学校へ参加希望を募り、三角点の「標石」を運搬する作業を企画しました。7月24日は、学校が夏休みに入って初めての土曜日。立山町室堂は、立山観光・登山のターミナルでもあり、この日は、好天にも恵まれ、観光客は続々と増え始め、都会の駅のターミナルを思わせるほどの人混みでした。

 運搬したコースは、立山町室堂から雷鳥沢キャンプ場までの約2km。標高差は約170m、下降するものでした。途中、地獄谷への石段もあり、また、イオウが吹き出している箇所もありました。この区間を「背負子」を使い、リレー方式で運搬しました。
最終の運搬者の到着。雷鳥沢キャンプ場(7月24日)

最終の運搬者の到着。雷鳥沢キャンプ場(7月24日)

 当日は9時から山田北陸地方測量部長が、「100年の思いを実現するため、一人一人の思いも記録とし、剱を見るたびに思い出してほしい」とあいさつ。運搬等、予定を説明した後、人混みの中、測旗を先頭に、標石の運搬が始まりました。

 参加は、上市町(2)、立山町(3)、新潟工科専門学校(8)、北陸工業専門学校(16)、富山県測量設計業協会(18)、日本測量協会北陸支部(1)、富山県立富山西高等学校(5)、国土交通省国土交通大学校(4)、その他(1)、北陸地方測量部(14)。太字で表示した団体から53名が標石を運搬し、総勢72名でした。
 9時20分、富山西高の生徒からスタートし、新潟工科専門学校、国土交通大学校普通科研修生、北陸工業専門学校へとリレーされ、ミクリガ池付近では、新潟工科専門学校からの親子連れも参加しました。地獄谷への急な石段も富山県測量設計業協会傘下の従業員によりスムーズにタッチ、11時30分、再び富山西高の生徒が引継ぎ、雷鳥沢キャンプ場に到着し、参加者全員による標石の運搬を、事故等もなく、終えることができました。その内容は、全国紙や、地元マスコミにも大きく取り上げられました。運搬参加者には記念として「『剱岳』点の記」に、運搬者の欄を設け、氏名を記入したものを作成し、送る予定にしています。

 なお、この標石は、7月下旬には同キャンプ場から業者によって剱岳山頂にへリで運ばれました。埋設については、環境省、文化庁、林野庁などの手続きを行い、8月24日、悪天候のなか、工事を行い、無事完了しました。

 また翌日、周囲の三等三角点「別山」、同「西千人」の3点において、GPS同時観測を実施し、位置及び標高等のデータの取得を行いました。さらに設置した三角点とともに、同岳の最高点の高さも水準測量により測定しました。なお三角点の選点は、柴崎芳太郎測量官の冠字「景」を使い、また同氏が意図していた剱岳三角点番号(27)を用いることにしています。

7月24日、運搬作業に携わった人々

7月24日、運搬作業に携わった人々

 この作業については、職員9名で実施しました。さらに、NHK、チューリップテレビ、富山テレビ、北日本新聞及び「山と渓谷」誌の同行取材がありました。

 標高等のデータは、年内に公表する予定です。
(北陸地方測量部)

剱岳山頂での三角点設置(埋設)作業(8月24日)
剱岳山頂での三角点設置(埋設)作業(8月24日)

用語説明
剱岳山頂での水準測量(8月25日)
剱岳山頂での水準測量(8月25日)

剱岳三角点でのGPS観測(8月25日)
剱岳三角点でのGPS観測(8月25日)
国土地理院広報 2004年10月

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