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平成28年10月の地殻変動について

発表日時:2016年11月9日(水)16時00分

全国の地殻変動概況

 別紙1~7は、国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた2016年9月下旬から2016年10月下旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。
 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が東日本の広い範囲で見られます。中国では、2016年10月21日の鳥取県中部の地震に伴う地殻変動が見られます。九州では、2016年4月14日以降の「平成28年(2016年)熊本地震」に伴う地殻変動が見られます。
 火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。

トピックス

  • 10月21日に発生した鳥取県中部の地震(M6.6、最大震度6弱)に伴い、「羽合」で北北東方向に約7cmの変動をはじめ、鳥取県内の複数の電子基準点で地殻変動が観測されました。(別紙8-1)
  • また、「だいち2号」合成開口レーダーでも、北北西-南南東に延びる左横ずれ断層運動から予想される地殻変動と調和的な結果が見られています(別紙8-2、別紙8-3)。「だいち2号」合成開口レーダー及び電子基準点で観測された地殻変動を基に震源断層モデルを推定しました。(別紙8-4、別紙8-5)
  • 「平成28年(2016年)熊本地震」の震源域付近では、余効変動が観測されています。(別紙9)
  • 豊後水道周辺で2015年12月頃から観測されている非定常的な地殻変動は、現在は鈍化しています。この変化は、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界における地震動を伴わないゆっくりとした滑り(スロースリップ)に起因するものと推定されます。なお、この付近では、1997年、2003~2004年、2009~2010年などにも長期的なゆっくり滑りが観測されています。(別紙10)
  • 草津白根山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙11)
  • 浅間山周辺では、2015年6月頃から浅間山を挟む基線で小さな伸びが見られていましたが、10月頃から鈍化し、2016年1月頃から停滞しています。(別紙12)
  • 御嶽山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙13)
  • 硫黄島の「硫黄島1」及び「M硫黄島A」の隆起が続いています。「硫黄島2」は、南向きの変動が継続しています。(別紙14)
  • 阿蘇山周辺では、10月8日の噴火に伴う短期的な地殻変動は観測されていません。2016年7月頃から、「長陽」-「阿蘇」、「長陽」-「高森」の基線で伸びの傾向が認められており、深部のマグマだまりの膨張あるいは熊本地震の余効変動の可能性が考えられます。(別紙15)
  • 霧島山周辺では、「平成28年(2016年)熊本地震」の影響を受け、全体的に南北方向の短縮が見られましたが、その後目立った変動はありません。(別紙16)
  • 桜島島内の基線では、2015年1月上旬頃から伸びの傾向が見られており、2015年8月15日の前後で伸びが見られた後はほぼ停滞していましたが、2016年1月頃から再び伸びの傾向が見られます。鹿児島(錦江)湾を挟む一部の基線で、2015年1月上旬頃から伸びの傾向が見られます。(別紙17)
  • 口永良部島の観測点では、2014年12月頃から見られていた新岳から遠ざかる方向のわずかな変動は、2015年10月頃から停滞しています。(別紙18)

補足説明

  • 全国の1年間の地殻変動(2015年10月下旬から2016年10月下旬まで、別紙19)からは、以下のような傾向が見られます。
    • 北海道から中日本までの広い範囲で、東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
    • 中国では、2016年10月21日の鳥取県中部の地震に伴う地殻変動が見られます。
    • 九州では、2016年4月14日以降の「平成28年(2016年)熊本地震」に伴う地殻変動が見られます。
    • 硫黄島では、島内の地殻変動が見られます。
    • その他の地域では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。

別紙一覧

問い合わせ先

国土交通省国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター      地震調査官     檜山 洋平    (029-864-4825)
測地観測センター      地殻監視課長    千早 昭二    (029-864-5971)
地理地殻活動研究センター  地殻変動研究室長  矢来 博司    (029-864-6925)
                               FAX 029-864-8381

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