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平成26年11月の地殻変動について

発表日時:平成26年12月8日(月)16時00分

全国の地殻変動概況

 別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGNSS連続観測網の観測結果から求めた2014年10月下旬から2014年11月下旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が東日本の広い範囲で見られます。
 11月22日に発生した長野県北部の地震(M6.7、最大震度6弱)では、大きな地殻変動が検出されました。
 火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。


トピックス

  • 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0、最大震度7)後の余効変動は、東日本の広い範囲で継続していますが、その変動速度は小さくなってきています。(別紙8)
  • 11月22日に発生した長野県北部の地震(M6.7、最大震度6弱)に伴い、「白馬」で南東方向に約29cm移動、上下方向に約13cm沈降する地殻変動が観測されました。また、「だいち2号」合成開口レーダーでも、震源付近で地殻変動が観測されています。(別紙9)
  • 豊後水道周辺において、定常的な地殻変動とは異なる変動(非定常地殻変動)が検出されました。プレート境界で地震動を伴わないゆっくりとした断層すべり(スロースリップ)が起きていると推定されます。この非定常地殻変動は2014年夏頃から始まったとみられ、現在も継続しています。豊後水道付近では、1997年、2003年から2004年及び2009年から2010年にかけても、同じような場所でゆっくり滑り現象が発生しています。(別紙10)
  • 草津白根山周辺では、2014年春頃から見られていた、湯釜付近の膨張を示す地殻変動は、11月頃から鈍化・停滞しています。(別紙11)
  • 御嶽山周辺では、9月上旬頃から御嶽山を挟む基線でごくわずかな伸びが見られます。また、9月下旬頃からごくわずかな縮みの傾向が見られます。(別紙12)
  • 硫黄島内の「硫黄島1」、「M硫黄島」では2012年4月下旬に、通常より大きな隆起を観測しました。その後、沈降・隆起・沈降・2014年1月頃から停滞を経て、2014年2月下旬頃から隆起の傾向が見られていましたが、9月頃から停滞気味です。「硫黄島2」では南向きの変動が見られます。(別紙13)
  • 阿蘇山周辺では、2014年夏以降、一部の基線にわずかな伸びの傾向が見られます。2014年11月25日の噴火に伴う顕著な地殻変動は見られません。(別紙14)
  • 霧島山周辺では、「えびの」-「牧園」、「牧園」-「都城2」の基線で、2011年12月以降わずかな縮みの傾向が見られていましたが、「えびの」-「牧園」基線で、2013年12月頃から伸びの傾向が見られます。(別紙15) なお、霧島山周辺のGNSS観測による監視体制を強化するため、10月21日に「M霧島山2」を設置し、観測を開始しました。
  • 桜島島内の基線では、2014年2月頃から伸びの傾向が見られていましたが、同年7月頃から停滞気味です。鹿児島(錦江)湾を挟む一部の基線で、長期的な伸びの傾向が続いていましたが、2013年6月頃から停滞気味です。(別紙16)

補足説明

  • 全国の1年間の地殻変動(2013年11月下旬から2014年11月下旬まで、別紙17)からは、以下のような傾向が見られます。
    • 北海道から中日本までの広い範囲で、東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
    • 硫黄島では、島内の地殻変動が見られます。
    • 長野県北部では、2014年11月22日に発生した長野県北部の地震に伴う大きな地殻変動が見られます。
    • その他の地域では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。

問い合わせ先

国土交通省国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター      地震調査官     宮川 康平 (029-864-4825)
測地観測センター      地殻監視課長    木暮 弘幸 (029-864-5971)
地理地殻活動研究センター  地殻変動研究室長  矢来 博司 (029-864-6925)

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