発表日時:平成20年7月9日(水)16時00分
別紙1〜7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた平成20年5月中旬から6月中旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。
岩手県・宮城県を中心とする地域では、6月14日に発生した平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震に伴う大きな地殻変動が見られます。茨城県を中心とする地域では、5月8日に発生した地震の影響が見られます。それ以外の地方では、特に目立った変動は見られません。
○ | 6月14日に発生した平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震(マグニチュード7.2)では、電子基準点「栗駒2」(岩手県栗原市)で約2.1mの隆起、約1.5mの南東方向への移動など記録的な地殻変動が観測されました。震央周辺の電子基準点では、余効変動が見られます。(別紙8, 別紙9, 別紙10, 別紙11, 別紙12) |
○ | 硫黄島内の電子基準点「硫黄島1」、GPS機動連続観測点「M硫黄島」では、隆起の傾向が継続しています。電子基準点「硫黄島2」では、南向きの地殻変動が見られます。(別紙13, 別紙14) |
○ | 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で、長期的な伸びの傾向が見られます。(別紙15) |
○ 全国の1年間の地殻変動(平成19年6月中旬から平成20年6月中旬まで、別紙16)