平成20年8月~平成20年9月の地殻変動について
発表日時:平成20年10月7日(火)16時00分
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた平成20年7月中旬から8月中旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。
岩手県・宮城県を中心とする地域では、6月14日に発生した平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の余効変動が見られます。福島県を中心とする地域では、7月19日に発生した福島県沖の地震に伴うわずかな地殻変動が見られます。それ以外の地方では、特に目立った変動は見られません。
岩手県・宮城県を中心とする地域では、6月14日に発生した平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の余効変動が見られます。福島県を中心とする地域では、7月19日に発生した福島県沖の地震に伴うわずかな地殻変動が見られます。それ以外の地方では、特に目立った変動は見られません。
トピックス
- 9月11日に発生した十勝沖の地震(マグニチュード7.1)では、電子基準点「えりも2」(北海道えりも町)が東南東方向へ約2cm移動するなど、小さな地殻変動が観測されました。 (別紙8[PDF形式:146KB], 別紙9[PDF形式:158KB])
- 硫黄島内の電子基準点「硫黄島1」、GPS機動連続観測点「M硫黄島」では、隆起の傾向が継続しています。電子基準点「硫黄島2」では、南向きの地殻変動が見られます。 (別紙10[PDF形式:48KB], 別紙11[PDF形式:387KB])
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で、長期的な伸びの傾向が見られます。 (別紙12[PDF形式:631KB])
問い合わせ先
国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 飛田 幹男 (029-864-6925) 測地観測センター 地殻監視課長 飯村 友三郎 (029-864-5971) 測地観測センター 地震調査官 中川 弘之 (029-864-4825)
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(平成19年9月中旬から平成20年9月中旬まで、別紙13)
[PDF形式:271KB]
- 北海道地方では、平成15年(2003年)十勝沖地震の余効変動、平成20年9月の十勝沖の地震に伴う地殻変動の影響が見られます。
- 東北地方では、平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震に伴う地殻変動が見られます。
- 福島県を中心とする地域では、平成20年7月の福島県沖の地震に伴う地殻変動が見られます。
- 茨城県を中心とする地域では、平成20年5月の茨城県沖の地震に伴う地殻変動が見られます。(定常的な西向きのベクトルが、地震による東向きのベクトルによって相殺されています。)
- 硫黄島の変動ベクトルは、島内の地殻変動を表しています。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な変動が見られます。