平成20年6月~平成20年7月の地殻変動について
発表日時:平成20年8月8日(金)16時00分
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた平成20年6月中旬から7月中旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。
岩手県・宮城県を中心とする地域では、6月14日に発生した平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震に伴う大きな地殻変動が見られます。それ以外の地方では、特に目立った変動は見られません。
岩手県・宮城県を中心とする地域では、6月14日に発生した平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震に伴う大きな地殻変動が見られます。それ以外の地方では、特に目立った変動は見られません。
トピックス
- 7月19日に発生した福島県沖の地震(マグニチュード6.9)では、電子基準点「小高」(福島県南相馬市)が東南東方向へ1cm弱移動するなど、わずかな地殻変動が観測されました。 (別紙8[PDF形式:114KB])
- 7月24日に発生した岩手県沿岸北部の地震(マグニチュード6.8)では、顕著な地殻変動は見られませんでした。 (別紙9[PDF形式:85KB])
- 硫黄島内の電子基準点「硫黄島1」、GPS機動連続観測点「M硫黄島」では、隆起の傾向が継続しています。電子基準点「硫黄島2」では、南向きの地殻変動が見られます。 (別紙10[PDF形式:63KB], 別紙11[PDF形式:464KB])
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で、長期的な伸びの傾向が見られます。 (別紙12[PDF形式:647KB])
問い合わせ先
国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 飛田 幹男 (029-864-6925) 測地観測センター 地殻監視課長 飯村 友三郎 (029-864-5971) 測地観測センター 地震調査官 中川 弘之 (029-864-4825)
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(平成19年7月中旬から平成20年7月中旬まで、別紙13)[PDF形式:264KB]
- 北海道地方では、平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動の影響が見られます。
- 東北地方では、平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震に伴う地殻変動が見られます。
- 新潟県中越地方では、平成19年(2007年)新潟県中越沖地震に伴う地殻変動が見られます。
- 茨城県を中心とする地域では、平成20年5月の茨城県沖の地震に伴う地殻変動が見られます。(定常的な西向きのベクトルが、地震による東向きのベクトルによって相殺されています。)
- 房総半島では、平成19年8月のスロースリップによる影響が見られます。
- 硫黄島の変動ベクトルは、島内の地殻変動を表しています。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な変動が見られます。