平成20年2月~平成20年3月の地殻変動について

発表日時:2008年4月9日(水)16時00分

全国の地殻変動概況

 別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた平成20年2月中旬から3月中旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。
 父島では、2月27日に発生した地震の変動が見られます。それ以外の地方では、特に目立った変動は見られません。


トピックス

  • 2月27日に発生した父島近海の地震(マグニチュード6.6)では、電子基準点「父島」(小笠原村父島)が0.7cm東南東方向へ移動するなどわずかな地殻変動が観測されました。
  • 別紙8[PDF形式:204KB]
  • 硫黄島内の電子基準点「硫黄島1」、GPS機動連続観測点「M硫黄島」では、隆起が継続しています。電子基準点「硫黄島2」では、南方向の地殻変動が継続していますが、3月上旬頃から南西方向の地殻変動が見られます。
  • 別紙9[PDF形式:104KB], 別紙10[PDF形式:163KB]
  • 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で、長期的な伸びの傾向が見られます。
  • 別紙11[PDF形式:733KB]

問い合わせ先

国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター  地殻監視課長  飯村 友三郎 (029-864-5971)
測地観測センター  地震調査官   中川 弘之  (029-864-4825)

補足説明

  • 全国の1年間の地殻変動(平成19年3月中旬から平成20年3月中旬まで、別紙12)[PDF形式:272KB]
    • 北海道地方では、平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動の影響が見られます。
    • 能登半島では、平成19年(2007年)能登半島地震に伴う地殻変動が見られます。
    • 新潟県中越地方では、平成19年(2007年)新潟県中越沖地震に伴う地殻変動が見られます。
    • 房総半島では、平成19年8月のスロースリップによる影響が見られます。
    • 硫黄島の変動ベクトルは、島内の地殻変動を表しています。
    • その他の地方では、プレート運動による定常的な変動が見られます。

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