平成19年(2007年)能登半島地震に伴う水準測量結果(速報値)について

発表日時:2007年07月11日(水) 14時00分

地震による大きな地殻変動を把握

 国土地理院(院長 藤本 貴也(ふじもとたかや))は、3月25日に発生した平成19年(2007年)能登半島地震に伴う地殻変動を把握するとともに、災害復旧事業に必要な測量に正確な基準を与えるため、水準測量(高精度三次元測量)作業を資料1に示す地区で実施しました。

 今回の測量の結果、輪島市門前地区から羽咋郡志賀町にかけて、地震前後で最大約41cmの上下変動(隆起)が確認されました(資料2-1)。

 能登半島地震については、電子基準点で観測された地殻変動と、陸域観測衛星「だいち」によるSARデータの解析により得られた面的な変動データにより、地震断層モデルが作成されています(資料3)。
 水準点における上下変動の観測値を地震断層モデルから予想される上下変動の計算値と比較すると、断層の位置する輪島市門前地区から志賀町周辺の大きな隆起量が、モデルにより非常によく説明されていることがわかります(資料4)。

 なお、今回の測量結果による変動の大きかった地域の水準点成果公表については、平成19年10月中旬を予定しています。

問い合わせ先

国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
 測地部      測地基準課長   雨宮 秀雄   029-864-4796(直通)
            宇宙測地課長   松坂 茂    029-864-4813(直通)
  地理地殻活動研究センター
           地殻変動研究室長 飛田 幹男   029-864-6925(直通)

 〒930-0856 富山市牛島新町11-7 富山合同庁舎
    北陸地方測量部 防災情報管理官  益子 栄    076-441-0888(代表)

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