平成16年9月~10月の地殻変動について
発表日時:2004年11月8日(月)16時00分
全国の地殻変動概況
- 国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網の観測結果から求めた地殻変動を表したものは別紙1から7のとおりです。
- 過去1年の地殻変動は別紙8のとおりです。北海道に見られる大きな変動は平成15年(2003年)十勝沖地震によるものです。紀伊半島南東沖の地震に伴う地殻変動が中部地方を中心とする広い範囲において見られます。
トピックス
- 2003年9月26日に発生した平成15年(2003年)十勝沖地震の余効変動は、ごくわずかながら継続しています。 (別紙9[PDF形式:71KB], 別紙10[PDF形式:80KB])
- 浅間山では、2004年9月1日以降の一連の噴火に際しては、特段の地殻変動はみられません。 (別紙11[PDF形式:150KB], 別紙12[PDF形式:121KB])
- 9月5日に東海道沖(紀伊半島南東沖)で発生したマグニチュード7.4の地震に伴う地殻変動が広範囲に観測されましが、東海地域での地殻変動の傾向に地震の前後で顕著な変化は見られません。 (別紙13[PDF形式:106KB], 別紙14[PDF形式:61KB], 別紙15[PDF形式:173KB])
- 10月23日(土)に発生した平成16年(2004年)新潟県中越地震(17時56分頃マグニチュード6.8)及びそれに伴う余震活動により、電子基準点「守門」が約21cm西北西方向へ移動し、「小千谷」が約27cm隆起しているなど、新潟県を中心に地殻変動が観測されました。この観測結果から、この本震は北西下がりの逆断層の運動によるものであったと考えられる。また、27日の余震により「守門」で約3cmの隆起が観測されました。 (別紙16[PDF形式:75KB], 別紙17[PDF形式:71KB], 別紙18[PDF形式:89KB], 別紙19[PDF形式:64KB])
なお、浅間山の地殻変動の監視を強化するため、新たに機動連続観測点を2点増設して観測を開始しました(11月1日国土地理院記者発表)。
問い合わせ先
国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番 測地観測センター 地震調査官 畑中 雄樹 (029-864-4825) 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 今給黎 哲朗 (029-864-6925)
全国の地殻変動概況の補足説明
1.全国の1ヶ月の地殻変動(2004年9月上旬から10月上旬、別紙1)[PDF形式:68KB]
- 目立った変動は見られません。
-
(1)北海道地方(別紙2)[PDF形式:38KB]
- 目立った変動は見られません。
- 目立った変動は見られません。
- 目立った変動は見られません。
- 目立った変動は見られません。
- 目立った変動は見られません。
- 大東諸島における北西方向の変動は、定常的なプレート運動によるものです。
- 2003年9月26日に発生した平成15年(2003年)十勝沖地震後の余効変動が北海道地方を中心とした地域で見られます。
- 東北地方南部から中国・四国地方にかけて、2004年9月5日に発生した紀伊半島南東沖及び東海道沖の地震に伴う変動が見られます。
- 硫黄島に見られる大きめの地殻変動ベクトルは、島内での長期的な変動を表しています。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な変動が見られます。