【別紙1】注1:従来のカーナビ等との違い

注1:従来のカーナビ等との違い

 従来のカーナビ等でもGPSを利用してリアルタイムに位置を求めることが可能ですが、測位精度はせいぜい数メートル程度でした。電子基準点のリアルタイムデータを利用した方法では、電子基準点からの相対的な位置を1センチメートル程度で求めることが可能となります。

注2:電子基準点リアルタイムデータとは

 電子基準点リアルタイムデータとは、GPS衛星から送信されてきた電波を電子基準点のGPS受信機で受信して得られるデータ(「位相データ」と呼びます。)を、常時接続によりリアルタイムに取得したもので、その内容はGPS衛星の移動とともに時々刻々変化します。2台のGPS受信機で得られた位相データを計算処理することにより、受信機相互の相対的な位置を正確に求めることができます。リアルタイムに取得された位相データを即座に計算処理すれば、リアルタイムに相対的な位置を高精度で求めることが可能です。

注3:仮想基準点方式とは

 2台のGPS受信機を用いてリアルタイムに高精度な位置を求めようとする場合、GPS受信機の距離が10キロメートルを超えると、うまく測定できなくなります。電子基準点の点間距離は20から25キロメートルですから、そのままでは位置情報サービスを行えない地域が生じてしまいます。仮想基準点方式とは3点以上のGPS受信機の位相データから、実際にはGPS受信機がない場所にGPS受信機が設置されていたとしたら受信されるであろう位相データを生成する技術です。仮想基準点方式により、電子基準点を利用して全国的な位置情報サービスを行うことが可能になります(別紙3)