箱根周辺の地殻変動

発表日時:2001年08月07日(火) 17時00分

 国土地理院(院長 矢野善章)の電子基準点によるGPS連続観測の結果、2001年6月下旬から,箱根を中心として膨張する傾向の地殻変動が続いていることが明らかになった。

 1枚目は,沼津観測点(960626)を固定した最近の箱根周辺の地殻変動を示したものである。水平変動は矢印で示し,上下変動は正方形の大きさで示す。水平変動では,箱根観測点(93068)が北東に約1.5cmの変動しているほか,小田原(950230)や裾野2(960621)観測点でも有意な変動が観測されている。上下変動についても,箱根で約2cmの隆起が観測されている。

 2枚目は,裾野2-箱根基線の時間変化を示したものであり,6月下旬から基線の伸びが始まり,現在まで続いていることがわかる。

問い合わせ先

国土地理院
   〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番

    測地観測センター
      地震調査官        畑中雄樹 (直通)0298-64-4825

    地理地殻活動研究センター
      地殻変動研究室長     村上 亮 (直通)0298-64-6925

本件については気象庁と共同で発表しましたので、気象庁の発表資料もご参照ください