鳥取県西部地震によって誘発された10月8日の地震(M5.5)にともなう断層の動きを発見

発表日時:2000年10月23日(月) 14時30分

建設省国土地理院(院長 城処求行)は,レーダーサット合成開口画像(平成12年9月17日と10月11日受信データ)を用いた干渉処理を行い、鳥取県西部地震の地震(平成12年10月8日発生、M5.5)にともなう断層の動きを発見しました。中川弘之研究員が、10月24日から開催される日本測地学会(※)で発表します。

今回のデータは観測条件が整っており、詳細に解析を行った結果、画像全域で良好な干渉が得られました。

これにより、鳥取県西部地震(平成12年10月6日発生、M7.3)にともなう地殻変動について、山間部を含めた広い領域における地殻変動を見ることができるようになり、GPS観測から作成した断層モデル(平成12年10月7日記者発表)と調和的であることが確認されました。

特に、山間部で干渉が得られたことで、10月8日の地震にともなうと考えられる断層の動きが新たに検出されました。

地殻変動量を表現する色の一周期がレーダー波長の半分(2.8cm)に対応します。

学会発表

日本測地学会第94回講演会
(静岡県コンベンションアーツセンター GRANSHIP Tel:054-203-5710)
10月26日(木)午前9時 中川弘之研究員 発表

問い合わせ先

建設省国土地理院
〒305-0811  茨城県つくば市北郷1番 TEL 0298-64-1111(代表)

地理地殻活動研究センター
 研究管理課長 熊木  洋太 TEL 0298-64-5969(直通)