平成12年10月6日鳥取県西部地震の断層運動を解明

発表日時:2000年10月07日(土) 14時00分

建設省国土地理院(院長  城処求行)は、平成12年10月6日13時30分頃発生した平成12年鳥取県西部地震(気象庁発表マグニチュ-ド10.3)の震源周辺の電子基準点で観測された地殻変動データ(平成12年10月7日0時15分発表済)を解析し、この地震を発生させた断層の位置やすべりの大きさを求めました。

断層の形状を長方形と考えて推定したところ、断層の向きは、ほぼ北北西-南南東方向、大きさは、水平方向約20km、上下方向約10kmで、北東から南西の方向に傾き下がるほぼ垂直な断層(傾斜角86度)であることがわかりました。上端部の深さは約1kmで、断層の北端は米子市の南西約10kmに位置します。断層の位置は、余震の震源分布ともほぼ一致します。

推定された断層運動は、ほぼ純粋な左横ずれ(すべり角7度)で、すべり量は約1.4mです。この地域の地殻は、東西方向に圧縮されていることがこれまでも推定されていますが、今回の断層運動はそのことと整合的です。断層の大きさとすべりの量から推定したモーメントマグニチュード(Mw)の大きさは、 約6.6となりました。

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