有珠山の地殻変動(19)
発表日時:2000年04月15日(土) 17時00分
4月15日12時までの観測結果
-距離変化の停滞が続く-
国土地理院(院長 城処求行)は、全国の947地点に電子基準点を設置してGPS連続観測を行っていますが、火山活動が活発化している有珠山の山体変化を把握するため、有珠山周辺の電子基準点でGPS連続観測を行っています。
6時間解析の結果、「伊達」-「壮瞥」間の距離変化は、伸びから停滞を経て緩やかな縮みへ傾向が変化したように見えていましたが、4月3日からは停滞しているように見えます。また、「壮瞥」-「虻田」および「伊達」-「虻田」間は噴火の前の29日に伸びがピークに達した後、縮みの傾向に移り、4月 3日からはゆっくりとした縮み傾向が見られましたが、ここ数日停滞しているように見えます。また、臨時観測点の「長和」および「花和」に関する基線の距離変化もここ数日停滞しているように見えます。(臨時観測点に関する基線長グラフの添付は省略しました。)
また、国土地理院では、大学の有珠山総合観測班と協力して、噴火活動の活発な地域を見通せる地点(洞爺湖温泉町の北西約5kmの地点)から建物等の地表の目標物の位置の変化を観測しています。その結果、西山北西麓付近で4月8日から14日の6日間に、上下方向については上へ約2.5m、北東-南西方向については北東に約2.5mの位置変化が観測されました。
6時間解析の結果、「伊達」-「壮瞥」間の距離変化は、伸びから停滞を経て緩やかな縮みへ傾向が変化したように見えていましたが、4月3日からは停滞しているように見えます。また、「壮瞥」-「虻田」および「伊達」-「虻田」間は噴火の前の29日に伸びがピークに達した後、縮みの傾向に移り、4月 3日からはゆっくりとした縮み傾向が見られましたが、ここ数日停滞しているように見えます。また、臨時観測点の「長和」および「花和」に関する基線の距離変化もここ数日停滞しているように見えます。(臨時観測点に関する基線長グラフの添付は省略しました。)
また、国土地理院では、大学の有珠山総合観測班と協力して、噴火活動の活発な地域を見通せる地点(洞爺湖温泉町の北西約5kmの地点)から建物等の地表の目標物の位置の変化を観測しています。その結果、西山北西麓付近で4月8日から14日の6日間に、上下方向については上へ約2.5m、北東-南西方向については北東に約2.5mの位置変化が観測されました。
電子基準点(GPS連続観測点)間の距離
- 「伊達」~「壮瞥」 約10km
- 「壮瞥」~「虻田」 約11km
- 「伊達」~「虻田」 約12km
添付資料
問い合わせ先
国土地理院 〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
地理地殻活動研究センター 研究管理課長 八木新太郎 0298-64-5969(直通)
測地観測センター 地殻監視課長 大瀧 茂 0298-64-5971(直通)
地理地殻活動研究センター 研究管理課長 八木新太郎 0298-64-5969(直通)
測地観測センター 地殻監視課長 大瀧 茂 0298-64-5971(直通)