有珠山の地殻変動(16)
発表日時:2000年04月12日(水) 17時30分
4月12日12時までの観測結果 距離変化にゆっくりとした動きが見られる
建設省国土地理院(院長 城処求行)は、全国の947地点に電子基準点を設置してGPS連続観測を行っていますが、火山活動が活発化している有珠山の山体変化を把握するため、有珠山周辺の電子基準点でGPS連続観測を行っています。
6時間解析の結果、「伊達」-「壮瞥」間の距離変化は、伸びから停滞を経て緩やかな縮みへ傾向が変化したように見えていましたが、4月3日からは停滞しているように見えます。また、「壮瞥」-「虻田」および「伊達」-「虻田」間は噴火の前の29日に伸びがピークに達した後、縮みの傾向でしたが、4月3日からもゆっくりとした縮み傾向が見られます。また、臨時観測点の「長和」および「花和」に関する基線もゆっくりと変化しているように見えます。
4月3日から4月12日までに、「壮瞥」-「虻田」間 約1cmの縮み、「伊達」-「虻田」間 約1cmの縮み、「壮瞥」-「長和」間約1cmの縮み、「長和」-「伊達」間約0.5cmの伸び、「虻田」-「長和」間 約1.5cmの縮み、「花和」-「壮瞥」間約1cmの縮み、「花和」-「長和」間 約1.5cmの縮みが見られます。
6時間解析の結果、「伊達」-「壮瞥」間の距離変化は、伸びから停滞を経て緩やかな縮みへ傾向が変化したように見えていましたが、4月3日からは停滞しているように見えます。また、「壮瞥」-「虻田」および「伊達」-「虻田」間は噴火の前の29日に伸びがピークに達した後、縮みの傾向でしたが、4月3日からもゆっくりとした縮み傾向が見られます。また、臨時観測点の「長和」および「花和」に関する基線もゆっくりと変化しているように見えます。
4月3日から4月12日までに、「壮瞥」-「虻田」間 約1cmの縮み、「伊達」-「虻田」間 約1cmの縮み、「壮瞥」-「長和」間約1cmの縮み、「長和」-「伊達」間約0.5cmの伸び、「虻田」-「長和」間 約1.5cmの縮み、「花和」-「壮瞥」間約1cmの縮み、「花和」-「長和」間 約1.5cmの縮みが見られます。
電子基準点(GPS連続観測点)間の距離
- 「伊達」~「壮瞥」 約10km
- 「壮瞥」~「虻田」 約11km
- 「伊達」~「虻田」 約12km
- 「壮瞥」~「長和」 約 8km
- 「長和」~「伊達」 約 4km
- 「虻田」~「長和」 約 9km
- 「花和」~「壮瞥」 約13km
- 「花和」~「長和」 約15km
- 「花和」~「虻田」 約 7km
添付資料
- 基線図
- 4月3日から4月12日までの距離変化
- 基線長変化グラフ [1]~[9]
GPS連続観測の観測結果は、以下の国土地理院のホームページ(有珠山のぺージ)で公表しています。
http://www.gsi.go.jp/WNEW/LATEST/USU/index.htm
問い合わせ先
建設省国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター
地殻監視課長 大瀧 茂 (直通)0298-64-5971
地理地殻活動研究センター
研究管理課長 八木 新太郎 (直通)0298-64-5969
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター
地殻監視課長 大瀧 茂 (直通)0298-64-5971
地理地殻活動研究センター
研究管理課長 八木 新太郎 (直通)0298-64-5969