有珠山の地殻変動(12)

発表日時:2000年04月08日(土) 16時00分

4月8日12時までの観測結果 依然距離変化の停滞がつづく 局地的な地形変化を捉えるための測量を開始

 建設省国土地理院(院長 城処求行)は、全国の947地点に電子基準点を設置してGPS連続観測を行っていますが、火山活動が活発化している有珠山の山体変化を把握するため、有珠山周辺の電子基準点でGPS連続観測を行っています。

 「伊達」-「壮瞥」間の距離変化は、伸びから停滞を経て緩やかな縮みへ傾向が変化したように見えていましたが、4月3日からは停滞しているように見えます。また、「壮瞥」-「虻田」および「伊達」-「虻田」間は噴火の前の29日に伸びがピークに達した後、縮みの傾向でしたが、4月3日からは停滞しているように見えます。

 なお、国土地理院では、大学の有珠山総合観測班と協力し、4月8日、光波測距のための観測点を設置するなど局地的な地形変化を捉えるための測量を開始しました。

電子基準点(GPS連続観測点)間の距離

  1. 「伊達」~「壮瞥」 約10km
  2. 「壮瞥」~「虻田」 約11km
  3. 「伊達」~「虻田」 約12km

添付資料


GPS連続観測の観測結果は、以下の国土地理院のホームページ(有珠山のぺージ)で公表しています。
  http://www.gsi.go.jp/WNEW/LATEST/USU/index.htm

問い合わせ先

  建設省国土地理院
   〒305-0811  茨城県つくば市北郷1番

    地理地殻活動研究センター長 小牧 和雄 (直通)0298-64-2669

    測地部計画課長          宮本 功  (直通)0298-64-4730