有珠山の地殻変動(9)

発表日時:2000年04月05日(水) 17時00分

4月5日0時までの観測結果 距離変化の停滞がつづく

 建設省国土地理院(院長 城処求行)は、全国の947地点に電子基準点を設置してGPS連続観測を行っていますが、火山活動が活発化している有珠山の山体変化を把握するため、有珠山周辺の電子基準点でGPS連続観測を行っています。
 「伊達」-「壮瞥」間の距離変化は、伸びから停滞を経て緩やかな縮みへ傾向が変化したように見えていましたが、4月3日からは停滞しているように見えます。また、「壮瞥」-「虻田」および「伊達」-「虻田」間は噴火の前の29日に伸びがピークに達した後、縮みの傾向でしたが、4月3日からは停滞しているように見えます。
 変化が始まる前の3月27日以前からの距離変化の総量は、「伊達」-「壮瞥」の伸びは約1cm、「壮瞥」-「虻田」の縮みは約8cm、「伊達」-「虻田」の縮みは約8cmです。

電子基準点(GPS連続観測点)間の距離

  1. 「伊達」~「壮瞥」 約10km
  2. 「壮瞥」~「虻田」 約11km
  3. 「伊達」~「虻田」 約12km

添付資料


GPS連続観測の観測結果は、以下の国土地理院のホームページ(有珠山のぺージ)で公表しています。
  http://www.gsi.go.jp/WNEW/LATEST/USU/index.htm

問い合わせ先

  建設省国土地理院
   〒305-0811  茨城県つくば市北郷1番

    地理地殻活動研究センター長
                    小牧 和雄  (直通)0298-64-2669
    測地観測センター
      地殻監視課長     大瀧 茂   (直通)0298-64-5971