平成12年(2000年)の火山及び地震災害に関する国土地理院の活動

Action of GSI for disasters to volcanic activities and earthquakes in 2000

企画部  毛塚三雄・齊藤 隆
Planning Department Mitsuo Keduka, Takashi Saito

はじめに

 平成12年は、3月末に始まった有珠山の火山活動、6月からの三宅島の火山活動、新島・神津島近海の地震活動、10月の鳥取県西部地震等火山活動及び地震活動が活発であった。中でも、三宅島の火山活動は平成13年3月においてもなお大量の火山ガスを放出する等活発であり、三宅島全島民の避難が続いている。国土地理院は、これらの活動に際し、地殻変動観測、地形変化観測、地理調査等の観測・調査を行うとともに、災害対応に不可欠な地理情報の整理・提供を行った。また、これらの情報を活用し火山活動や地震活動の解明や将来予測に向けた調査・研究も行っている。これらの詳細は、以後の各報告に述べられているが、本稿はその全体を概観するものである。