高精度比高観測点(電子基準点)による東海地域の地殻変動監視について
Monitoring around Tokai area using high resolution vertical positioning analysis network
測地観測センター 河和 宏・菅 富美男
Geodetic Observation Center Hiroshi Kawawa, Fumio Suga
Geodetic Observation Center Hiroshi Kawawa, Fumio Suga
要旨
電子基準点(高精度比高観測点)は,GPS連続観測により,東海地域の森~掛川~御前崎(約50km)の地殻上下変動の監視を強化するために,1998年度に建設されたものである。
プレート運動による地殻沈み込みの変化が,東海地震の前兆現象の指標として注目されている東海地域においては,これまで年4回の水準測量により御前崎周辺の地殻上下変動を監視していた。1999年3月26日から高精度比高観測点での観測が開始され,地殻上下変動を連続的に監視することが可能になりつつある。新型電子基準点の特徴と観測データの解析の結果について報告する。
プレート運動による地殻沈み込みの変化が,東海地震の前兆現象の指標として注目されている東海地域においては,これまで年4回の水準測量により御前崎周辺の地殻上下変動を監視していた。1999年3月26日から高精度比高観測点での観測が開始され,地殻上下変動を連続的に監視することが可能になりつつある。新型電子基準点の特徴と観測データの解析の結果について報告する。