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日本の測地測量における統合処理の考察(II) ―高度角観測値の処理―

 Study of Combined Adjustment in Geodetic Network of Japan

Processing for Vertical Angle Observation Data―

地殻調査部  中根勝見

Crustal Dynamics Department Katsumi NAKANE

東北地方測量部  黒石裕樹

Tohoku Regional Survey Department Yuki KUROISHI

要旨

 従来測量における高度角の値はジオイドの極短波長の影響をうけるので,鉛直線偏差を推定して楕円体面へ化成する投影法の使用は慎重を要する。その対策のひとつとして,高度角とGPS観測値との結合処理において,GPS観測値をジオイド面へ化成することを考える。
 GPS観測値をジオイド面へ化成するため,(1)JGEOID93から推定された鉛直線偏差を用いた場合,(2)天文観測から得られた鉛直線偏差を用いた場合,(3)鉛直線偏差を未知量とした場合,の3通りの方法の計算を行った。その場合,GPS観測の処理は,JGEOID93を用いた高さの推定値が極めて良い結果を示している。
 高度角を観測値とする測地網は,公共測量など比較的小規模なものである。このような小規模な測地網においては,楕円体面でなくジオイド面で処理を行っても問題がない。

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