GPS繰り返し観測により捉えられた硫黄島の地殻変動

Crustal deformation of Iwojima volcano detected by GPS campaign observations

地理地殻活動研究センター 矢来博司・村上 亮・森 克浩
Geography and Crustal Dynamics Research Center  Hiroshi YARAI, Makoto MURAKAMI and Katsuhiro MORI
企画部 宮本純一
Planning Department  Junichi MIYAMOTO

要旨

 火山活動が活発な硫黄島において,GPSによる繰り返し観測を実施した。観測は2002年8月から開始し,2004年6月までに7回実施した。これまでの観測の結果,硫黄島全体の隆起,島東部の元山を中心とする収縮変動,南西部の千鳥ヶ原を中心とする拡大が捉えられた。また,これらの変動の時間変化についても明らかにすることができた。得られた地殻変動の特徴から,変動源が複数存在すると考えられる。

戻る