時報 vol.93 この間(7月~12月)のできごと

7月 つくば市内の中学校で出前レクチャー
 第51回国土建設週間(7月10日から16日)の行事の一環として、つくば市内の中学校で出前レクチャーを行った。
 出前レクチャーは、国土地理院、土木研究所、建築研究所の建設省の筑波三機関が、つくば市内の中学生に対して、科学とふれあい、親しんでもらうことを目的として平成8年度から毎年行っているものである。

 

7月1日 集中豪雨災害に伴う緊急現地調査を広島市、呉市で実施
 6月29日に西日本各地を襲った集中豪雨により、大きな被害を受けた広島市と呉市において、7月1日、緊急現地調査を実施した。

 

7月1日 「数値地図25000(地図画像)」の全国整備を完了
 国土地理院は、7月1日、「数値地図25000(地図画像)」CD-ROM版の全国整備を完了した。
 今後は、2万5千分1地形図の修正・更新状況等を考慮しつつ、更新していく計画である。

 

7月1日 図式を一部改正した5万分1地形図を刊行
 国土地理院は、7月1日から図式を一部改正した5万分1地形図を刊行した。
 今回の改正は、3月1日付けで、農林水産省組織規程が、営林局、営林支局および営林署が、森林管理局、森林管理署に名称変更されたことによる。

 

7月6日 海岸昇降検知センター総会を開催
 国土地理院は、7月6日、関東地方測量部において「第34回海岸昇降検知センター総会」を開催した。

 

7月8日 国土交通省設置法が成立  7月8日、国土交通省設置法を含む中央省庁等改革関連法が成立した。この中で、国土地理院は、国土交通省の特別の機関として位置づけられることになった。

 

7月16日 第1回建設技術開発賞奨励賞を受賞
 7月16日、東京農林年金会館虎ノ門パストラルにおいて、国土地理院と民間企業4社で共同開発した「GPSリモート観測システム」が第1回建設技術開発賞の奨励賞を受賞し、宮本計画課長が表彰状の授与を受けた。
 同システムは、昨年から活動が活発化した岩手山の火山活動を監視するため、山頂および山腹で複数稼働している。

 

7月18日 国際測地学・地球物理学連合総会に出席
 国際測地学・地球物理学連合(IUGG)の総会が7月18日から30日まで、英国バーミンガム市のバーミンガム大学で開催され、国土地理院からは、村上地殻変動研究室長、松坂宇宙測地研究室長ほか2名が出席した。

 

7月19日 ケンブリッジ会議に出席
 7月19日から23日まで、英国ケンブリッジ市においてケンブリッジ会議が開催され、日本からは、城処国土地理院長ほか2名が出席した。
 同会議は、世界各国の地図作成機関の長が4年ごとに一堂に会し、地図作成機関の現状と今後のあり方について意見交換を行う会議であり、世界73ヶ国から232名の参加があった。
 会議では、同院長が、建設省および国土地理院が進める地球地図整備プロジェクトについて講演するとともに、参加国への協力の呼びかけを行った。

 

7月22日 第3回GIS官民推進協議会を開催
 7月22日、総理府において、第3回GIS官民推進協議会が開催され、国土地理院からは城処国土地理院長の代理として星埜参事官が出席した。

 

7月23日 平成11年測量士・測量士補試験合格者を発表
 国土地理院は7月23日、平成11年測量士・測量士補試験の合格者を発表した。
 合格者は測量士410名(内女性21名)、測量士補4,015名(同249名)、合格率は測量士9.3%、測量士補16.9%であった。

 

7月24日 第6回地球地図国際運営委員会を開催
 7月24日、第6回地球地図国際運営委員会が開催され、国土地理院から城処国土地理院長ほか2名が出席した。今回は、ケンブリッジ会議に出席した各国の地図作成機関等にも広くオブザーバー参加を呼びかけたことから、委員15名、顧問2名を含む、60名が参加した。

 

7月28日 バングラデシュ国に長期専門家を派遣
 国土地理院は、バングラデシュ国政府より、かねてから要請のあった、JICA長期専門家として、7月28日から2ヵ年の予定で津澤正晴氏(前中部地方測量部長)を派遣した。
 今回の派遣は、バングラデシュ測量局において、局全般の業務についてのアドバイスを行うとともに、職員の技術向上を図るなど測量技術強化計画に携わることを目的としている。

 

7月28日 火山地域の航空磁気測量を開始
 国土地理院は、今年度から火山地域の航空磁気測量を開始し、7月28日から8月5日まで、岩手山およびその周辺地域において第1回目の観測を実施した。

 

7月30日 糸魚川-静岡構造線、中央構造線沿いの「都市圏活断層図」を刊行
 国土地理院は、7月30日、活断層を詳細に表わした2万5千分1「都市圏活断層図」11面を刊行した。
 今回刊行したのは、長野県北西部の糸魚川―静岡構造線沿いの「白馬岳」「大町」「信濃池田」「松本」「諏訪」の5面と四国東部の中央構造線沿いの「徳島」「川島」「高松南部」「脇町」「池田」「伊予三島」の6面である。

 

8月1日 沿岸海域地形図・沿岸海域土地条件図「屋代島北部」を刊行
 国土地理院は、8月1日、山口県南東部の大畠瀬戸を含む屋代島北部海域と沿岸陸域の地形、地質などの情報をまとめた2万5千分1沿岸海域地形図・沿岸海域土地条件図「屋代島北部」を刊行した。

 

8月2日 インターネットで電子基準点観測データを提供
 国土地理院は、これまで試験的に提供してきた電子基準点の観測データを一般にも利用してもらうため、8月2日からホームページ上で自由に閲覧・取得できるようにした。

 

8月5日 地形図の図歴リストをホームページで公開
 8月5日から国土地理院は、2万5千分1地形図と5万分1地形図の図歴リストをホームページで公開した。

 

8月12日 夏休み企画「地図と友達になろう」の開設
 「地図と測量の科学館」において、学習・クイズコーナー「地図と友達になろう」を8月12日から14日の3日間、夏休み企画として開設した。

 

8月23日 JICA集団研修「測量技術II」コースを開講
 8月23日、国土地理院大会議室において、平成11年度JICA集団研修「測量技術II」コースの開講式が行われた。
 本コースは、測地測量から地図印刷まで一貫した地図作成技術を習得するもので、今年で10年目を迎える。
 今回の研修員は、バングラデシュ、ブータン、ガーナ、ケニア、マラウイ、モルディブ、マリ、モザンビーク、ネパール、ラオスの10ヶ国から11名を受け入れており、来年の6月30日まで研修が行われる。

 

8月23日 第134回地震予知連絡会を開催
 国土地理院は、8月23日、関東地方測量部において、第134回地震予知連絡会を開催した。

 

8月24日 「地図と測量の科学館」の入館者が9万人を突破
 「地図と測量の科学館」の入館者が、8月24日に9万人を突破した。

 

8月26日 「地図展’99こうべ」を開催
 8月26日(木)から9月1日(水)までの一週間、神戸市の大丸神戸店において、「地図展’99こうべ」が国土地理院ほか関係7団体の主催により開催された。 期間中は、18,985名の入場者があり、盛況のうちに終了した。

 

8月31日 総額149億円の平成12年度概算要求を提出
~経済新生特別枠でGIS基盤情報整備等に35億円を要望~
 建設省は、8月31日、平成12年度予算の概算要求を大蔵省に提出した。
 このうち、国土地理院分の要求額は、同日に内閣内政審議室へ提出した経済新生特別枠を含めて、約149億円(対前年度比1.34)。
 経済新生特別枠の「情報通信・科学技術・環境等特別枠」では、国土情報インフラの緊急整備として、GIS基盤情報(25000レベル)の整備、土地条件等の主題地理情報の電子情報化、電子基準点リアルタイム測位システムの整備に約35億円を要望し、21世紀のGIS社会の実現を目指す。

 

8月31日 「地理情報標準」をホームページで公開
 国土地理院は、8月31日から、「地理情報標準」の全文をホームページで公開した。

 

9月2日 東海地震想定の緊急測量調査訓練を実施
 国土地理院は、9月2日、静岡県掛川市の国土地理院東海機動観測基地とその周辺において緊急測量調査訓練を実施し、本院および地方測量部の職員36名が参加した。

 

9月2日 「公共測量作業規程データベース」をホームページで公開
 国土地理院は、9月2日から「公共測量作業規程データベース」をホームページで公開した。

 

9月4日 伊能測量星空教室で講義
 9月4日、伊能ウォ―クの行事の一環として「伊能測量星空教室」が新潟市西海岸公園において開催され、測地部から松村測地技術調整官ほか2名が講師として参加した。

 

9月20日 「伊能忠敬フェスティバルin七尾」開催
 9月20日と21日に、石川県七尾市の七尾短期大学において、「伊能忠敬フェスティバルin七尾」(主催:同実行委員会 後援:国土地理院)が開催された。
 このフェスティバルは、測量や地図への親しみを深めていただくために朝日新聞社ほかで主催する伊能ウオーク(第IIIステージ)の通過に合わせて実施されたものである。

 

9月29日 ISO/TC211第9回総会、京都で開催
 GISの標準化を検討しているISO(国際標準化機構)のTC211(地理情報/Geomatics)第9回総会が、9月29日と30日に京都市で開かれ、日本から、稲葉研究企画官ほか9名が参加した。
 会議では、検討が進められている24の作業項目のうち、日本が担当している「適合性とテスト」が、全作業項目中で最初に国際企画案になったことが報告された。

 

9月29日 台風18号による高潮災害の現地調査を実施
 国土地理院は、9月24日の台風18号による高潮で大きな被害を受けた熊本県不知火町を中心とする八代海沿岸において、9月29日から10月1日まで緊急現地調査を実施した。

 

9月30日 米国地質調査所から研究員が帰国
 国土地理院から米国地質調査所に派遣されていた久保技術専門員が、9月30日帰国した。 久保技術専門員は、平成10年10月1日から平成11年9月30日まで、科学技術庁宇宙開発関係長期在外研究員として、米国地質調査所エロスデータセンターに設置されているUNEP/GRID-Sioux Falls(国連環境計画地球資源情報データベース)に派遣され、「空間データ抽出・利用の標準化に関する研究」を実施した。

 

10月 ケニア測量地図学院プロジェクトのフォローアップ協力を開始
 平成6年10月から始まったJICAプロジェクト方式技術協力の一つである、ケニア測量地図学院(KISM)プロジェクトが9月末をもって5年間の事業を終了し、10月からそのフォローアップ協力を開始した。国土地理院からは、3名の長期専門家を派遣している。

 

10月 マップモニターを332人に委嘱
 国土地理院は、平成11年度(第10回)のマップモニターを全国で332人の方々に委嘱した。

 

10月1日 ISO/TC211セミナーを開催
 国土地理院は、10月1日、京都リサーチパークにおいて、京都府・京都市との共催による「ISO/TC211セミナー」を開催した。これは、ISO/TC211第9回総会の開催にあわせて、地理情報の標準化の動向や日本国内のGISへの取り組みの状況等について紹介したものである。
 当日は、定員を大幅に上回る700名以上の参加者がつめかけた。

 

10月1日 茨城県東海村の臨界事故で地形図を提供
 国土地理院は、9月30日に発生した茨城県東海村の核燃料加工会社「ジェイ・シー・オー」の臨界事故に対し、10月1日、災害対策の基礎資料として、同施設を中心に同心円を描いた2万5千分1地形図の集成図、密着焼き航空写真のカラーコピー等を首相官邸危機管理センター事務局、科学技術庁原子力安全課、茨城県庁災害対策室などに提供した。

 

10月1日 数値地図25000(行政界・海岸線)平成10年版を刊行
 国土地理院は、10月1日、2万5千分1地形図に表示されている行政界・海岸線をベクトル形式で数値化した数値地図25000(行政界・海岸線)CD-ROM、平成10年版を刊行した。

 

10月1日 数値地図25000(地図画像)を初めて修正
国土地理院は、10月1日、数値地図25000(地図画像)CD-ROMの修正版を初めて刊行した。今回修正したのは、「京都及大阪」「和歌山」「徳島」「姫路」「松山」の5枚である。

 

10月9日 つくば科学フェスティバル'99へ出展
 10月9日と10日に、つくば国際会議場(エポカルつくば)において、「つくば科学フェスティバル'99」(主催:同実行委員会)が開催された。
 国土地理院は、「測量と地図の世界を体験しよう」をテーマに日本列島陰影段彩図などを出展した。

 

10月12日 JICA集団研修「環境地図作成技術」コースを開講
 国土地理院は、10月12日に、平成11年度JICA集団研修「環境地図作成技術」コースを開講した。
 研修は、インドネシア、インド、イラン、アゼルバイジャン、バングラデシュ、ブラジル、タンザニアの7ヶ国から7名を受け入れて、12月16日まで行われる。

 

10月18日 GPS国際シンポジウム開催
 10月18日から22日まで、つくば国際会議場において、GPS国際シンポジウム-地球科学への応用-(主催:GPS国際シンポジウム’99、後援:国土地理院)が開催された。

 

10月22日 第2回国土地理院政策懇談会を開催
 国土地理院は、10月22日、第2回政策懇談会をつくば市にある国土地理院本院で開催した。
 この懇談会は、21世紀の基本測量のビジョンについて、有識者から意見やアドバイスなどを得ることを目的として開催している。

 

10月27日 岸田建設政務次官が国土地理院を視察
 10月27日、岸田文雄建設政務次官が、建設省筑波三機関を訪れ、建築研究所、土木研究所に引き続き、国土地理院を視察した。

 

10月28日 アジア太平洋GIS基盤整備常置委員会の理事会に出席
 10月28日、アジア太平洋GIS基盤整備常置委員会(PCGIAP)の理事会が、日本、オーストラリア、中国、インド、イラン、マレーシアからの理事出席のもと、オーストラリア産業科学資源省(メルボルン)で開催された。今回は、日本の理事である国土地理院長の代理として、星埜参事官が出席した。

 

10月28日 デジタルマップフェア’99開催
 10月28日と29日に、東京都立産業貿易センターにおいて、「デジタルマップフェア’99」(主催:財団法人日本地図センター 後援:国土地理院・日本国際地図学会)が開催された。

 

11月1日 筑波山が1m背伸び
 国土地理院は、11月1日、筑波山の最高地点を877mと表示した2万5千分1地形図「筑波」を刊行した。
 国土地理院では、平成3年から特に著名な山については、三角点より高い地点の標高を調査測定し、地形図に表示している。
 これまで、筑波山(筑波山は女体山および男体山の双峰からなる)の標高は、同山の女体山に設置されている一等三角点の標高値である875.9mとして知られていたが、今回の調査で、三角点より東側に2.4m離れた岩盤の頂が877mあることが明らかになった。

 

11月1日 海面上昇の影響の総合評価に関する研究でタイへ職員を派遣
 国土地理院は、11月1日から5日まで、「海面上昇の影響の総合評価に関する研究」の現地調査のため、吉川地理第二課長補佐、羽生技術専門職をタイへ派遣した。

 

11月11日 国土地理院研究開発五箇年計画を策定
 国土地理院は、これまで行ってきた研究開発の成果を踏まえ、今後5年間(平成11年度から平成15年度)に実施すべき具体的な研究課題をまとめた「国土地理院研究開発五箇年計画」を新たに策定した。

 

11月14日 第41次南極地域観測隊に職員を派遣
 11月14日正午、第41次南極地域観測隊が、南極観測船「しらせ」で晴海埠頭から昭和基地を目指して出港した。
 この観測隊には、国土地理院から筒井地形第一係長が夏隊員として参加している。

 

11月15日 細密数値情報「中部圏」「近畿圏」の提供開始
 国土地理院は、「中部圏」「近畿圏」の土地利用データをまとめた「細密数値情報(10mメッシュ土地利用)」CD-ROMの提供を11月15日から開始した。
 「細密数値情報(10mメッシュ土地利用)」には、約5年間隔で調査した5時期(約20年間)分の土地利用データがあり、その1時期分を1枚のCD-ROMに収納している。

 

11月15日 第135回地震予知連絡会を開催
 国土地理院は、11月15日、関東地方測量部において、第135回地震予知連絡会を開催した。

 

11月17日 地理情報標準推進委員会を開催
 国土地理院は、11月17日、平成11年度の第1回地理情報標準推進委員会を開催した。

 

11月17日 サイエンス・フロンティアつくば999の地球科学部会で発表
 11月17日から19日、つくば国際会議場において「サイエンス・フロンティアつくば999」が開催され、国土地理院の鷺谷地殻変動研究室主任研究員が、「地殻活動のモデリングとシミュレーション」と題して大地震等の数値シミュレーションの現状と今後の発展の可能性について発表を行った。

 

11月22日 中国のGISワークショップで講演
 11月22日から24日まで、国連地域開発センターと中華人民共和国建設部との共催による、「中国の都市計画におけるGISの応用に関するワークショップ」が広州市で開催され、国土地理院からは稲葉研究企画官が講演を行った。
 稲葉研究企画官は、「Background of Japan's Spatial Database Management Plan」と題して、政府内でのGISに関する最近の動き、データ整備の現状などについて講演するとともに、パネルディスカッションに参加した。

 

11月24日 総プロ等平成10年度研究課題発表会を開催
 11月24日と25日に、品川TOCにおいて建設省総合技術開発プロジェクト(総プロ)・官民連帯共同研究・建設技術の先導研究平成10年度研究課題発表会が、大臣官房技術調査室、国土地理院、土木研究所および建築研究所の共催で開催された。国土地理院からは、村上地殻変動研究室長ほか2名が研究発表を行った。

 

11月24日 建設省技術研究会で発表
 11月24日と25日に、平成11年度(第53回)建設省技術研究会が、品川TOCで開催された。
 国土地理院は、指定課題に「先端技術を活用した災害等の国土管理技術の開発に関する研究」、ポスターセッションに「博多駅周辺の都市水害について」のほか4課題の発表を行った。また、自由課題では「干渉SARで検出した関東平野北部の地盤沈下」、「兵庫県南部地震による建物被害と地形および宅地化年代との関係について」についての発表がなされ、「干渉SARで検出した関東平野北部の地盤沈下」を発表した中川研究員が優秀な論文として表彰を受けた。

 

11月25日 近畿地方測量部で測量技術講演会を開催
 国土地理院近畿地方測量部は、11月25日、「第18回測量技術講演会」(共催:(社)日本測量協会関西支部)を大阪府農林会館で開催した。
 当日は、国、地方公共団体、公団、民間企業などから367名の出席があった。

 

12月1日 2万5千分1地形図「八重干瀬」を刊行
 国土地理院は、12月1日、沖縄県宮古島北方海域のサンゴ礁域を表示した2万5千分1地形図「八重干瀬(やびじ)」および同地形図作成のために撮影したカラーと赤外カラーの空中写真を刊行した。

 

12月1日 基本測量長期計画を改定
 国土地理院は、平成6年度から平成15年度までを計画期間とする第五次基本測量長期計画を改定し、12月1日に告示した。
 今回の改定では、測地基準点体系の骨格として電子基準点を1200点に増設することや、地理情報システム(GIS)の基盤となるGIS基盤情報の整備が新たに盛り込まれた。

 

12月7日 国連地名標準化会議議長が講演
 国連地名標準化会議議長のP. E. Raper博士(南アフリカ国立地名委員会委員長)が、12月7日、国土地理院を訪問し、「国連地名標準化会議の意義について」、「南アフリカにおける地名情報管理の概要について」と題して特別講演を行った。

 

12月9日 GIS基盤情報整備を全国化、新測位システム基盤整備に新規着手
~補正予算で国土情報インフラの緊急整備に7億円~
 12月9日に成立した平成11年度第二次補正予算では、国土地理院に総額約7億円が配分された。これには、GIS基盤情報の全国整備とリアルタイム測位サービスシステムの基盤整備が新規に盛り込まれた。

 

12月16日 JICA集団研修「環境地図作成技術」コースが閉講
 平成11年度JICA集団研修「環境地図作成技術」コースが12月16日に閉講した。

 

12月24日 平成12年度政府予算案決まる
~GIS基盤情報の緊急整備に14億円~
 平成12年度政府予算案が12月24日閣議決定された。国土地理院の予算総額は11,818百万円で、平成11年度当初予算に対し664百万円、6.0%の増となった。
 重点要求であったGIS基盤情報整備の予算は、「情報通信・科学技術・環境等経済新生特別枠」により、平成11年度の906百万円から1,414百万円へ大幅な増額になった。

 

12月27日 国土地理院ホームページで「お正月スペシャル」を開設
 国土地理院ホームページは、今年も12月27日から2月29日までの期間限定で、「お正月スペシャル」を開設した。
 内容は、恒例の干支や西暦年にちなんだ地名・山・池などの紹介のほか、「江戸切絵図で初詣」やクイズなどで構成している。