東アジア・太平洋地域のプレート運動及びプレート内部変形の様式に関する国際共同研究
研究課題中間評価書
(分科会で評価委員が記入)
提案課・室名 問合せ先 |
課・室名:地理地殻活動研究センター宇宙測地研究室 TEL: 029-864-2477内線8341 FAX: 029-864-2655 代表担当者:宇宙測地研究室 宗包浩志 |
研究課題名 | 東アジア・太平洋地域のプレート運動及びプレート内部変形の様式に関する国際共同研究 |
予算科目名 | 特別研究 |
研究期間 | 平成13年4月 ~ 平成19年3月(6年間) |
分科会委員 | ○笠原 稔、里村幹夫、山岡耕春 |
1.中間評価時点における成果の概要 | 1)太平洋プレート運動の決定および内部変形の推定については、一定の成果が得られていると判断される。 その際に、特徴的年周変動を見出し、2)非潮汐性海洋質量による荷重変形の見積もり、をおこない、その可能性を指摘しているが、相関のある場合とない場合の検討を今後も進める必要があろう。 |
2.中間評価時点における当初目標の達成度 | 太平洋地域での観測は予定通り進んでいることは評価できる。初期に比べて、欠測率が時間と共に改善されているが、欠測の問題点を洗い出し、より安定したデータ取得を遠隔地観測点でも可能にするような技術的側面での進展を期待したい。ロシアに関しては、もう少し積極的対応があってもいいのではないか(直接交渉の道を開けるような運用体制をとる、など)。あと、3年間の期間だけに、一層の努力を期待したい。 |
3.中間評価時点における成果公表状況 | この種の観測では、中間時点での成果を論文にするには難しく、現状では満足できるといえる。 |
4.中間評価時点における成果活用の見込み | データの公開により周辺分野への波及効果は期待できる。今回得られた成果の一つと主張する、非潮汐性海洋質量による荷重変形の見積もりだけで、短周期変動が説明しきれていないことからも、積極的にデータ公開による海洋・気象分野との交流を期待したい。 |
5.中間評価時点における達成度の分析 | 太平洋地域の体制は予定どおり達成されている。ロシアでの観測体制構築には、相手がある問題で難航していることは事実であるが、設定課題を期間内に達成するためには、かなり厳しい状況といわざるを得ない。 |
6.中間評価時点において残された課題と新たな研究開発の方向 | “太平洋プレート内部の変形(剛体性)”に関する成果は評価できるが、“スーパーホットプリュームの上昇に伴う変動”についての議論が必要である。この点についての検討が課題である。東アジア地域のプレート運動の解析に関しては、既存観測点のデータ利用にとどまらず、観測点の設置を積極的に推進することが、重要な課題であろう。 |
7.その他、課題内容に応じ必要な事項 | 特になし。 |
総合評価 [1].継続 2.修正継続 3.大幅修正 4.中止
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