「ALOS PRISMデータによる地理情報取得に関する研究」

新規研究課題提案書

提案課・室名
問合せ先


 
課・室名:地理情報解析研究室
住  所:茨城県つくば市北郷1番
TEL:0298-64-5942   FAX:0298-64-2655
担当者名:地理情報解析研究室 政春尋志
研究課題名 ALOS PRISMデータによる地理情報取得に関する研究
研究制度名 特別研究
研究期間 平成13年4月~平成16年3月
(1) 課題分類

(1)測量事業・行政施策を支援する研究開発
(2) 研究開発の背景・必要性

2002年には、2.5m分解能の3方向視ステレオセンサーであるPRISMを搭載したALOSが打ち上げられる予定である。このデータ処理のために必要な技術開発を行い、地理情報の取得に実用化することが求められている。

(3) 研究開発の目的・目標

ALOS PRISMセンサーを用いた高精度の立体計測技術を確立し、地図作成を始めとする各種地理情報の効率的取得に活用できるようにすることを目的とする。

(4) 研究開発の内容

PRISMセンサーの特長を生かした画像のマッチング技術及び画像の標定技術を開発し、ステレオ画像から標高データと正射画像をほぼ自動的に作成できる処理システムを開発する。具体的な研究開発課題としては、高精度なステレオマッチング技術、衛星の軌道姿勢情報を活用した標定技術等がある。

(5) 研究開発の方法、実施体制

基礎技術に関するアルゴリズム開発及び検証実験等は、担当研究者が行い、プログラム作成は外注により実施する。

(6) 研究開発の種類

技術開発

(7) 現在までの開発段階 試行段階

外国では、同種の技術について研究レベルでは既に適用例があるが、我が国においてはこの分野の技術開発は十分に行われていない。ALOS PRISMデータの実利用に向けて、実施する必要がある研究である。

(8) 想定される成果と活用方針

地理座標に適合した地形データ及び正射画像データを提供することが出来るようになり、多くの応用分野においてALOS衛星データを1次的な地理情報取得の手段とすることが可能になる。高分解能かつ高位置精度な衛星画像データを、地図作成・修正のほか、国土管理のための情報取得、災害状況把握、環境監視等に全世界規模で使えるようになることが期待できる。
(9) 研究に協力が見込まれる機関名

宇宙開発事業団

(10) 関係部局等との調整

国土地理院測図部写真測量技術開発室において、PRISM画像によるディジタル標高データと正射画像作成のアルゴリズム開発及び検証を、宇宙開発事業団との協力の下に実施する計画があるが、この一環として本研究を位置付けることが可能である。
(11) 備考

ALOS