地球地図 -日本発、国際協力による初の世界地図の完成に向けて-

環境地理課長  永山 透


国土地理院は、地球環境問題の解明と対策及び持続可能な開発の実現に必要な基盤的な地理情報を統一仕様のデジタル形式で全球を対象に整備する「地球地図プロジェクト」を推進している。地球地図プロジェクトでは、世界各国の地図作成機関が参加し、各自もしくは他国の協力も得ながらデータを作成しており、国土地理院は地球地図国際運営委員会(ISCGM:1996年設立)の事務局を設立当初から担っている。現在全世界150を超える国・地域が参加するに至るまで成長しており、2007年末の全球データ整備に向けて作業を継続している。今回の発表では地球地図プロジェクトの最近の動向について紹介する。