最高標高一等三角点
最高標高一等三角点
最高標高の一等三角点「赤石岳」長野県下伊那郡大鹿村
北緯 35度 27分 29秒
東経 138度 9分 38秒
標高 3120m
最高標高一等三角点は、富士山でも北岳でもなく「赤石岳」です。それは、一等三角点が山の高さを測量するためではなく、あくまでも地図作成と今後の測量を目的としたからです。
一等三角測量は、近代的な地図を作るためにスタートしました。したがって、測量を始めた当初は正確な地図は「伊能図」しかなかったといってもよいと思います。
三角点の名前は、確かな地図も持たないで調査・測量した技術者がつけました。そのため、地元からの聞き取りなどでつけた山の名前の位置や文字が、間違っていたこともあります。
特に、日本アルプスなどの深山などでは、情報も少なく苦労したものと思います。三角点の名称と、山の名称が異なる例としては、「前穂高岳」につけられた一等三角点「穂高岳」、「西穂高岳」につけられた三等三角点「前穂高」が有名です。
基準点配点図(拡大)