鳥取県児童生徒地域地図発表作品展

第17回(平成27年) 鳥取地区 主催:鳥取県地域社会研究会

作品展の概要

「鳥取県児童生徒地域地図発表作品展」は、県内の小・中・高・特別支援学校の児童生徒の地域に対する関心を喚起し、野外における観察の能力・洞察力・表現力を高め、同時に地図利用及び地図作成能力の向上を目的に、9月から12月に鳥取県内4カ所において開催されています。

作品:ぼくの町の外灯マップ

奨励賞/国土地理院長賞

作品名:ぼくの町の外灯マップ

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 5年 柳谷 佳輝

作品主旨:夜道を照らす外灯は考えていた以上にたくさんあり、明るさを一つ一つチェックする作業はたいへんでした。でも、夜の町はいつもと違う世界なので探検をしているみたいで楽しく調べることができました。最近増えているLEDを中心に外灯の種類や特徴なども調べたり、外灯が点いた夜の町を空からみるとどんな感じなのか想像して黒いシートに表したりしました。調査とまとめをして、町の安全と生活を守っている272灯の外灯に感謝したいと思いました。


作品:わたしたちのまちはめいじんがいっぱい

鳥取県教育委員会教育長賞

作品名:わたしたちのまちはめいじんがいっぱい

受賞者:八頭町立八東小学校 1年 西田 佳夏

作品主旨:八東小学校の周りにはいろいろな技を持ったり物を作ったりされる方がたくさんおられると聞きました。そこで、どこにどんな方がおられるのかを調べて地図にまとめてみました。実際に名人の方に会って、技や作品を見せてもらったり、どんな気持ちで取り組んでおられるのかを聞いたりして、メモしたことを吹き出しのようにして写真と一緒に貼りました。名人が何をされるかで吹き出しの色を分けて、見やすくなるように工夫しました。


作品:フルーツの里やずを守るには

(公社)日本地理学会長賞

作品名:フルーツの里やずを守るには

受賞者:八頭町立八東小学校 3年 西田 隼人

作品主旨:車の窓から外を見ていると、果樹園をやめる農家が増えていると思いました。このままでは「フルーツの里」で名前を売り出している八頭町の将来が不安だと思い、八頭町の八東地域の果樹園の現在の様子を調べることにしました。普段行ったことのないような山の奥まで歩き、果樹園の様子を写真で撮影し、地図記号を使って地図にまとめました。また、JAに取材に行き、現在の農家の数や出荷量を調べ、課題と今後の見通しについて自分の考えをまとめました。


作品:エッ、インド?!これ茲矩がつくった仏教の国 鹿野

(一財)日本地図センター理事長賞

作品名:エッ、インド?!これ茲矩がつくった仏教の国 鹿野

受賞者:鳥取城北高等学校 (地歴部) 1年 清田 さくら、岩野 未悠

作品主旨:鳥取県鹿野町は、亀井茲矩がつくった城下町です。亀井氏の後、池田輝澄が蟄居していた地でもあり、茲矩や輝澄にゆかりのある寺院が多く分布しています。それぞれの寺院に魅力的なエピソードや見どころがあります。また、茲矩は、鹿野城や町内の河川などに王舎城、鹿野苑、恒河など、仏教にちなんだ名称をつけ、町づくりにも仏教思想が影響しています。さらに、近年そば作りに力を入れており、新たな名物なっています。そんな鹿野の魅力をぜひご覧ください。


作品:東郷湖七福神足湯マップ

(一社)地図調製技術協会長賞

作品名:東郷湖七福神足湯マップ

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 3年 山口 せう

作品主旨:東郷湖の周りには,七福神の名前のついた足湯があります。調べて見るとパン屋さんの中にあったり、元はバス停だった場所にあったりしました。中には船の中に足湯が作られているところもありました。実際に入ると熱さに慣れ、足が軽く感じられ体もよく動くようになりました。東郷湖を真ん中にして足湯の位置が分かるような地図に仕上げました。足湯が羽合温泉・東郷温泉に来た人だけでなく、地域の人も集まる場所になっていることが分かりました。


作品:大路川と洪水ハザードマップ

(一財)地図情報センター理事長賞

作品名:大路川と洪水ハザードマップ

受賞者:鳥取市立米里小学校 6年 木原 寛太

作品主旨:「一目百本」と呼ばれた桜並木は大路川の堤防強化のために切り落とされました。その背景には、これまで何度か繰り返されてきた洪水があります。僕の住む地域を流れる大路川。その対策には、どういったものがあるかを実際に自分の足で歩いて調べてみると、他にも河川監視カメラの設置、治水緑地、数多くの樋門、排水ポンプ場等があることが分かりました。これを機会に防災について、もっと詳しく探求したいと思います。


作品:鳥取市の校歌調べ~小学校へん~

(一社)鳥取県測量設計業協会長賞

作品名:鳥取市の校歌調べ~小学校へん~

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 4年 上原 多実

作品主旨:私がいつも歌っている校歌にはいろいろな地名が入っているので、他の学校はどうなのだろうと思い調べました。市内44校の校歌に出てくる場所に実際に行き写真を撮ってみると、水が流れていない川があったり、時計塔が屋上にあったりといろいろな発見がありました。歌詞を分類すると学校名が入っていない、希望や清いと言う言葉が多い、学校のスローガンや周りの自然が歌われていることも分かりました。地名では川よりも山が多く入っていることも分かりました。


作品:岡野貞一 ふるさとめぐり

日本地図学会長賞

作品名:岡野貞一 ふるさとめぐり

受賞者:鳥取市立修立小学校 6年 露木 花音

作品主旨:文部省唱歌「ふるさと」で有名な作曲家岡野貞一は、私の通う修立小学校の卒業生です。そのため、私の学校では、岡野貞一の作曲した曲を歌う機会が頻繁にあります。そこで、岡野貞一の生い立ちを調べ、彼の作品がふるさと鳥取にどのように残されているのかまとめました。調べると岡野貞一は、鳥取の多くの人に愛され、彼の作った曲は歌碑やミュージックバックスなどの様々な形でも残され、大切にされていることが分かりました。


作品:探検!鳥取砂丘(浜坂砂丘)散策マップ

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:探検!鳥取砂丘(浜坂砂丘)散策マップ

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 6年 小倉 夕奈

作 品主旨:私の学校の近くに鳥取を代表する鳥取砂丘があります。社会科見学をきっかけにジオパークの中の一つである鳥取砂丘を調べてみました。南北2km、東西16kmある砂丘を実際に歩いて風紋を見つけたり,馬の背と呼ばれる砂丘列に登ったりしました。また、砂丘特有の植物やオアシス、砂丘の歴史が分かる火山灰露出地を細かく調べました。歩いたコースにこれらの調査結果や写真を入れると地図が見えなくなるので、透明シートを重ねて表現する工夫をしました。


作品:日本一広い湖山池

(一社)地図協会理事長賞

作品名:日本一広い湖山池

受賞者:鳥取市立中ノ郷小学校 6年 清水 日和

作 品主旨:車で湖山池の近くを通ると、いつも小さな鳥居が見えた。なぜ、池の中に鳥居があるのか不思議に思い調べてみた。湖山池には5つの島があり、鳥居はその中の猫島に建てられており、湖山長者の伝説も残っていた。また、400年以上も続く石がま漁、戦前まで使われていた水上飛行機の桟橋跡、北岸にあった動物園でのワニの脱走騒ぎ、秀吉を何度も打ち負かしたお城あとなど、たくさんの秘密が隠されていることがわかた。日本一の湖山池はさすがだと思った。