第19回全国児童生徒地図優秀作品展 ご挨拶(国土地理院長)

第19回全国児童生徒地図優秀作品展 ご挨拶(国土地理院長)

ご挨拶

 国土地理院は、全国児童生徒地図作品展連絡協議会(以下「連絡協議会」という。)と連携し、全国の団体から推薦された児童生徒の地図に関する作品を一堂に集め、「第19回全国児童生徒地図優秀作品展(以下「全国展」という。)」を、国土地理院地図と「測量の科学館」、国土交通省「1階玄関ロビー」及びNHK放送センター「みんなの広場ふれあいホールギャラリー」の3会場において開催しました。今回の全国展には、連絡協議会加盟の15団体及び連絡協議会が認める2特別参加団体から117点の優秀賞を受賞した作品が出展されました。

 

 児童生徒の地図に関する作品展は、小・中・高等学校等の社会科教育の一環として、児童生徒の自主的な研究活動を通して、地図についての正しい理解や地理的思考力を高めるとともに、社会的なものの見方を育てるために、連絡協議会を構成している団体が全国各地で開催しているものです。今年度は、これらの作品展へ705校から5,289点の応募がありました。

 各団体より推薦された作品のうち特に優秀な作品には、「国土交通大臣賞」、「文部科学大臣賞」が授与されます。今年度の「国土交通大臣賞」には、広島市立大州中学校3年生熊谷彩さんの作品「危県!広島県 ”県内ワーストワン広島市!”」が、文部科学大臣賞には、大垣北高等学校2年生山口愛加さんの作品「長野県神城断層地震~立体地図で活断層を見る~」が、それぞれ選ばれました。表彰式は、1月14日(木)に国土交通省において行われ、石井国土交通大臣から表彰状と記念品が授与されました。

 大臣賞の他にも、審査員の評価が非常に高かった作品には「審査員特別賞」が贈られました。今年度は立命館小学校5年平野通永さんの作品「防災ラジオMAP」が選ばれ国土地理院の近畿地方測量部より伝達させていただきました。また、今回から「奨励賞」が設けられ、作品展参加団体より大臣賞に推薦された13作品に贈られました。

 

 国土地理院は、全国展の開催を通じて、全国各地で行われている地図を使った教育の現状や児童生徒の地図作品についての取組などを広く紹介することとともに、地理・地図教育の推進を支援することにより、地図への関心を高め、より一層の教育現場での地図利用の普及・向上や、地図を使った教育に関わる教育者、研究者などのネットワークづくりの一助になればと考えております。

 

 最後に、今回の全国展の開催にあたり、ご協力を賜りました関係機関、関係団体の皆様に厚く御礼申し上げます。

 

  平成28年2月
    国土交通省国土地理院
      院長 越智 繁雄