児童・生徒の地図作品展

第22回(平成26年) 徳島地区 主催:徳島地理学会

作品展の概要

「児童・生徒の地図作品展」は、徳島県内の小・中・高の児童生徒が作成した地図類を募集し、優秀な作品を展示して、地理教育・地図教育の発展を図ることを目的に毎年11月末~12月初めに開催されています。

作品:眉山はどこから見れば眉なのか

国土地理院長賞

作品名:「眉山はどこから見れば眉なのか」

受賞者:鳴門教育大学附属中学校 2年 滝沢隆介

作品主旨:日頃慣れ親しんだ,ふるさとの山「眉山」。古くは万葉集にも詠まれた眉山への認識を深めるうちに「どの方向から見れば,眉の形に見えるのか」と考えるようになり,この研究に至った。文献の研究,地形図から可動式の立体模型の製作に取り組んだ。作成した立体模型を様々な方位から撮影し,比較検証を行った結果,北ないし北東方向から眉に見えることが分かった。万葉人もそう感じたのか,眉山への思いは,さらに深まってきた・・・。


作品:ひょうたん島(内町ちく)のいろんなポスト

国土地理院長賞

作品名:「ひょうたん島(内町ちく)のいろんなポスト」

受賞者:内町小学校 2年 須田隼弥

作品主旨:おじいちゃんに手紙を出した時、大きさや高さ、口の大きさが違うポストがあることに気がつきました。ぼくの住んでいる"ひょうたん島"には、ポストがいくつあるのか調べてみたいと思いました。ちずを見ながら調べていくのがたいへんだったけど楽しかったです。 かいしゃやお店があるところにはポストがたくさんありました。新しいポストは左右の口 の大きさがちがっていて、まちがいにくくて、しわけもできることがわかりました。


作品:徳島市の高地蔵は語る

(一財)日本地図センター理事長賞

作品名:「徳島市の高地蔵は語る」

受賞者:徳島文理高等学校 1年 岩朝美賀、野田都由紀

作品主旨:徳島市の高地蔵は、浸水等で被害を受けた地域に台座を高くして立てられた地蔵である。この高地蔵の分布調査をし、高さを測り、写真撮影をした。そして、高地蔵の位置・高さと徳島市で今後予想される地域と深さを比較して、この地図を作成した。その結果、浸水が深いと予想される地域では高地蔵の高さが高くなっているが、浸水危機に入っていない場所に高地蔵が立てられている例もあり、高地蔵が危険を知らせてくれている。


作品:かも小校区の自動販売機マップ

(一財)日本地図センター理事長賞

作品名:「かも小校区の自動販売機マップ」

受賞者:加茂小学校 4年 田岡拓望

作品主旨:ぼくは、ジュースが飲みたくて自動販売機をさがしても見つけられないときがあります。だから、自動販売機がどこにあるのか調べておけば、「便利だろうな」と思いこの作品を作ることにしました。調べるために町中を走ったのですが、ぼくの知らない道がたくさんありました。そして、たくさんのいろんな種類の自動販売機を知ることができて楽しかったです。ぼくの予想とちがいたくさん自動販売機があったことにもおどろきました。


作品:徳島市新町商店街 2005年と2014年の比かく

国土地理院四国地方測量部長賞

作品名:「徳島市新町商店街 2005年と2014年の比かく」

受賞者:徳島文理中学校 1年 近藤千洋

作品主旨:徳島市東新町は市の中心部にある商店街。何年かぶりに行くと、多くの店がシャッターを閉めていてさびしく感じた。そこで、東新町の変化について調べてみることにした。祖父に9年前の住宅地図を借りて調べたが、店の名前だけで業種を確認するのに苦労した。調査の結果、9年前に比べ、多くの業種の店が閉店し、商店街の様子が大きく変わったことが分かった。以前のような人の集まる街に戻すにはどうすればいいか考えていきたい。


作品:成長続ける徳島空港

国土地理院四国地方測量部長賞

作品名:「成長続ける徳島空港」

受賞者:大松小学校 6年 天野友月

作品主旨:徳島―東京線が就役50周年を迎えた記事を読みました。早速、空港へ行くと、記念写真展が開かれ、白黒写真の昔の空港を見つけました。そこで、現在と開港当時の違いを地図で表し、違いを比べてみようと思いました。調べてみると徳島空港は、3度の拡張工事が行われ、滑走路は海を埋め立て成長していることがわかりました。昔の地図に外わくを書いて、どのくらい海が埋め立てられたか、わかるように工夫しました。


作品:どこから来てる? かずら橋の観光客

徳島県教育委員会教育長賞

作品名:「どこから来てる? かずら橋の観光客」

受賞者:西祖谷中学校 3年 前田歩美

作品主旨:「かずら橋」には多くの観光客が訪れるが,どこから来ているのだろうかという疑問がおこった。そこで,夏休みに二日間,9時から17時まで訪れる車のナンバープレートを調べることにした。調べてみると,300km,5時間以内が自家用車でやってくる限界で,それを超えるとレンタカーになることもわかった。その場合の窓口は,香川県になることもわかった。


作品:全国紙と地方紙-新聞発行部数の比較- 

徳島県教育委員会教育長賞

作品名:「全国紙と地方紙-新聞発行部数の比較-」

受賞者:徳島文理中学校 1年 林俊成

作品主旨:「えっ、80%?」徳島の人々はみんな同じ新聞を読んでいるという驚きが、この調査のきっかけとなった。新聞の読者の多くは、読売新聞や朝日新聞などテレビやコンビニで見かける有名な新聞を読んでいると思っていたからだ。ところが、調べてみると意外にも全国紙を読んでいるのは大都市圏の人々に限定されていた。徳島のような地方都市では、地方新聞の存在が大きい。地方紙は人々の生活にとても重要な役割を果たしている。


作品:犬猫の生きている現実を考える

徳島市教育委員会教育長賞

作品名:「犬猫の生きている現実を考える」

受賞者:城東中学校 1年 谷川椋亮

作品主旨:僕は,犬や猫などの動物が好きです。家で飼っていた犬が亡くなってしまったことから,知人に動物愛護センターという施設を紹介されました。かわいいたくさんの犬や猫に出会いましたが,徳島県の犬や猫の悲惨な状況も聞き,「犬も猫も人の勝手で命がなくなっている」ということも知りました。そこで,この状況をなくしたい,そのためには現状を知ってもらいたい,人も動物も幸せに暮らしていけるはずだ,そういう思いでこの作品を作成しました。


作品:鮎喰川にかかる橋マップ~ぼくの町を流れる川をたどって~

徳島市教育委員会教育長賞

作品名:「鮎喰川にかかる橋マップ~ぼくの町を流れる川をたどって~」

受賞者:加茂名南小学校 6年 細井康平

作品主旨:ぼくが住んでいる町に流れている鮎喰川にかかっている橋はいくつあり、どんな橋があるか調べようと思いました。調べてわかったことは、橋は私たちの生活に必要不可欠なものであること、時代とともに作り方が違うこと、上流、中流、下流と場所によってちがうことがわかりました。また、県河川課の方のお話から橋のメンテナンスのことやいろいろな人の願いがあって作られたこともわかり、調べてよかったなと思いました。