仙台市中学校生徒地図作品展

第46回(平成26年) 仙台地区 主催:仙台市中学校社会科研究会

作品展の概要

「仙台市中学校生徒地図作品展」は、仙台市内の中学校生徒が主題図、高度分布図、土地利用図、地図模型の作成を通して、地図についての理解と地理的な考察力を育てるとともに、資料活用の能力を高めることを目的に毎年11月から12月に開催されています。

作品:西中田と柳生の歴史と文化

仙台市長賞

作品名:西中田と柳生の歴史と文化

受賞者:柳生中学校 1年 浅沼朱嶺

作品主旨:西中田と柳生の地図をもとにすると,この地域には様々な遺跡があるということが分かりました。栗遺跡や安久東遺跡が代表的なもので,土器や勾玉など,たくさんのものが出土されたことから,この地域には歴史や文化にかかわるものがたくさんあることが分かりました。また,柳生和紙という伝統工芸品がつくられており,卒業証書や松川だるまに使われるなど,様々なところで活用されているということも分かりました。


作品:土地利用図(宇都宮)

仙台市長賞

作品名:土地利用図(宇都宮)

受賞者:中田中学校 3年 髙橋美音

作品主旨:宇都宮の土地利用の特色として,川の付近に水田があること,西部に森林やゴルフ場が集中していること挙げられますが,それを着色して表現しました。また,道路が放射線状に作られていて,それをもとに町作りが行われてきたことも分かりました。


作品:高度分布図(十津川)

仙台市長賞

作品名:高度分布図(十津川)

受賞者:南吉成中学校 2年 今野玲成

作品主旨:北側に流れる細い川が南に行くにつれて太くなっていました。そこをたどって見ていくと,大森山のあたりでダムがありました。つまり,川が流れていく途中にダムがあるため,川が太くなっているということが分かりました。川から少し離れている南東部の長尾という地域は,標高が200mから400mの低い地域が広がっていて,集落や学校が集まっていることが分かりました。


作品:地図模型(三宅島)

仙台市長賞

作品名:地図模型(三宅島)

受賞者:上杉山中学校 3年 佐藤恵観

作品主旨:三宅島の地図模型を作って分かったこの島の特徴は,島の中心部が大きく陥没していることです。その深さは最大で約500m。人々の生活にまで影響を与えた噴火の威力の大きさに驚きました。また,噴火前の地図と現在の地図を比べてみると池がなくなったり,標高の低いところでも地形がかわっていたりしました。三宅島は,今も常に変化している非常に興味深い島なのだと思いました。


作品:錦ヶ丘の太陽パネルの設置状況

国土地理院長賞

作品名:錦ヶ丘の太陽パネルの設置状況

受賞者:広瀬中学校 3年 文屋遼那

作品主旨:GoogleMAPの航空写真で調べた太陽光パネルの設置状況は,6丁目は全体の約8%,3丁目は約31%と大きな違いが出ました。この理由には,特に3丁目が錦ヶ丘の中でも比較的新しく,最初から太陽光パネルを設置した家が多いとため考えられます。錦ヶ丘では,今後ますます太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用した,環境に優しい家づくりが進むのではないかと考えています。


作品:土地利用図(帯広)

国土地理院長賞

作品名:土地利用図(帯広)

受賞者:将監中学校 3年 早坂璃奈

作品主旨:帯広は,全体的に畑(牧草地)が広がっているので,主産業は大規模な畑作(小麦など)ということがわかった。そのような畑作地の中にポツポツと住宅があった。畑作地を管理する人の家々だろうか。住宅地は,畑の中だけではなく,帯広中央から東よりの地域では,都市部を形成している。森林は,北西部に多いが,南部の畑にもところどころ点在している。防風林は,畑を風害から守るためにあるのであろう。


作品:高度分布図(川原平)

国土地理院長賞

作品名:高度分布図(川原平)

受賞者:南吉成中学校 2年 齊藤由真

作品主旨:川原平の地図を見ると東側は200mから600mの地域が広がっていて,ほぼ同じ標高の地形が広範囲にわたって続いていることが分かった。そして西側に分布する山地は,北から南にかけて3本の川を挟んで細長く連なっていることが分かった。また南西に標高が高い白神岳、向白神岳がある。


作品:地図模型(利尻島)

国土地理院長賞

作品名:地図模型(利尻島)

受賞者:上杉山中学校 3年 前田隆人

作品主旨:利尻島の地図模型を制作して気付いた一番の特徴は,山の斜面の傾斜が非常に大きいことです。また,尾根と谷がとても分かりやすく,他の島よりもはっきりとしています。山の頂上は火口になっておらず,通常の火山とは違うことも分かりました。そして,山腹に小さな山や小高い丘のようなところがあり,全体として独立した珍しい地形であると分かりました。