第17回全国児童生徒地図優秀作品展 受賞作品
第17回全国児童生徒地図優秀作品展 受賞作品
受賞作品一覧
国土交通大臣賞
作品名:徳山ダム~立体地図で湖底を見る~
受賞者:岐阜県揖斐川町立揖斐川中学校 3年 山口愛加
作品主旨:小学校4年生の関ヶ原、中学校1年生の自分が住んでいる地域の立体地図を作ってみて、その続きとして、徳山ダムの立体地図を作ろうと思いました。高低差が1260mあるので、126枚のパネルを重ね合わせました。気の遠くなるような作業だったけど、1年2カ月かけてつくりました。
【選考委員会の講評】
模型は、ダムで水没した地域が見えるように上手く工夫しており、水面下に沈んでしまった集落から訴えるものを感じさせられるとても迫力がある素晴らしい作品である。あえて山を着色せずに白いままにすることで、かえって水面を引き立たせる効果が出ており、上手く表現している。
地図では、景観とともに模型の写真を併せて説明に用いるなど工夫が感じられる。
長い時間をかけて一つ一つ丹念に積み上げて作品に向かっている作者の姿が目に浮かぶ力作である。
文部科学大臣賞
作品名:神戸空襲から考えたこと
受賞者:兵庫県神戸市立長坂小学校 6年 小渕菜緒子
作品主旨:私が住んでいる神戸市は、戦時中100回を超える空襲を受けた。市民はいつも死を意識して生活していたと思う。焼け野原となったまちから立ち上がった人たちが今の神戸をつくっていることを強く感じ、そのことが一枚の紙に表せるように工夫した。空襲のあった日にちと時刻をシールに書きその場所に貼った。この一枚のシールにどれだけ多くの人々の不安や悲しみがあったかと思うと戦争はあってはならないと改めて思った。
【選考委員会の講評】
テーマの着眼点がすばらしく、「少年H」などの最近の映画もうまく身近な題材として捉えている。
グラフを用い空襲の被害状況を時系列で表し、その中に映画作品となった空襲の日にちを重ね合わせるなど上手く表現している。また、人口や建物の密集地帯のどの地域が、どの時期に空襲にあったのかを分かりやすく地図に表している。
戦時中の神戸をグラフと地図でわかり易く表現しているところが優れている。