仙台市中学校生徒地図作品展

第44回(平成24年) 仙台地区 主催:仙台市中学校社会科研究会

作品展の概要

「仙台市中学校生徒地図作品展」は、仙台市内の中学校生徒が高度分布図、土地利用図、地図模型、主題図の作成を通して、地図についての理解と地理的な考察力を育てるとともに、資料活用の能力を高めることを目的に、毎年11月から12月に開催されています。

作品:「土地利用図:仙台」

仙台市長賞

作品名:「土地利用図:仙台」

受賞者:仙台市立蒲町中学校 2年 大宮千怜

作品主旨:仙台市は、西部に針葉樹林や広葉樹林が広がり、ゴルフ場が多数あります。市の中心部は密集地になっていて、その周辺に住宅地が広がっています。工場も多く、自衛隊も数カ所にあります。東から海岸部までは水田地帯になっています。このように、仙台市は山間部と都市部と水田の区別がはっきりしていることを表現することができました。


作品:「土地利用図 成田」

仙台市長賞

作品名:「土地利用図:成田」

受賞者:仙台市立蒲町中学校 2年 小野寺智香

作品主旨:この地域で一番目立つのは、成田空港です。空港と言っても、敷地と滑走路と建物を分けて着色することで、非常にわかりやすくなりました。成田空港の周辺には水田や畑が広がり、住宅地はその中にけっこうばらばらに存在することが分かります。またゴルフ場が多いのも分かります。農業地帯に成田空港があるということを表現できました。


作品:「高度分布図 江住」

仙台市長賞

作品名:「高度分布図:江住」

受賞者:仙台市立蒲町中学校 2年 板倉朋香

作品主旨:江住は高い山の近くに、低い山が並んでいるように見えます。ただ標高が高いといっても1000m程度です。標高の高い山は東部に多く、西部は低地が見られます。等高線が複雑なことから、山の斜面が入り組んでいることが分かります。山と山の間が深く見えるように表現できたと思います。南部は海に面し、大きめの川も何本か流れています。海岸部には小さな島がいくつかあることも、表現することができました。


作品:「土地利用図:成田」

国土地理院長賞

作品名:「土地利用図:成田」

受賞者:仙台市立人来田中学校 3年 北澤香帆

作品主旨:この成田地域の土地利用の特色は、空港を中心に開拓された土地であるということがわかります。空港は畑の中につくられ、その周りには水田が広がっていることを色合いで表現することができました。また、私の住んでいる仙台市と比べると、空港のある成田市は宅地が少ない反面、果樹園が多い地域です。彩色を通して、このような土地利用の違いにも気がつくことができました。


作品:「土地利用図:鹿屋」

国土地理院長賞

作品名:「土地利用図:鹿屋」

受賞者:仙台市立寺岡中学校 3年 刀根悠之介

作品主旨:着色作業した鹿屋地区は、約3分の1ほどが樹林でおおわれており、山地に囲まれている地域であることが分かりました。また、平地は田畑や住宅地などに利用されており、着色作業を通して、地域の中にバランスよく配置されているように感じました。この地域には飛行場もあり、色を変えて目立つように工夫して着色できました。全体としてバランスよい様々な土地利用というこの地域の特色を、着色を通して表現することができました。


作品:「高度分布図:江住」

国土地理院長賞

作品名:「高度分布図:江住」

受賞者:仙台市立蒲町中学校 3年 髙橋麗華

作品主旨:江住は海岸線が入り組んでいて、リアス海岸になっていることが分かりました。等高線が複雑な形になっていて、主曲線と主曲線の間が狭かったので、江住はけわしい地形の場所だということが分かるよう着色しました。一番標高が高いところでも900mぐらいで、思ったよりも標高が低い山が多いということを表現することができました。


作品:「土地利用図:五所川原」

国土地理院東北地方測量部長賞

作品名:「土地利用図:五所川原」

受賞者:仙台市立蒲町中学校 2年 石川千穂

作品主旨:五所川原地域の土地利用の特色は、果樹園が多いということです。五所川原はリンゴの産地ですが、平地の部分は水田に利用され、山の斜面に果樹園が広がっていました。住宅と果樹園、水田などが混ざり合っている部分が多くあり、農業が人びとの生活と密着していることがわかりました。また、森林に近い部分には畑が集中していることも分かり、それをうまく表現することができました。


作品:「土地利用図:帯広」

国土地理院東北地方測量部長賞

作品名:「土地利用図:帯広」

受賞者:仙台市立蒲町中学校 2年 小林静来

作品主旨:帯広は北海道東部にあるために、ほかの地域と違う土地利用が数多くあることが分かります。まず道路がまっすぐ延びています。また、稲作と畑作の地域を見ると、畑作地帯の方がずっと多く、水田や畑の区画がきちんと四角形になっていることです。また、畑には細くまっすぐ木が植えられていて、これは防風林を計画的につくっているということが分かります。北海道の農地の特色を、土地利用から分かりやすく表現することができました。


作品:「高度分布図:桜谷」

国土地理院東北地方測量部長賞

作品名:「高度分布図:桜谷」

受賞者:仙台市立蒲町中学校 3年 笹山生帆

作品主旨:桜谷は北側の傾きが強く、南東に向かって少しずつ緩やかな傾斜の地形になっています。それを表現できたと思います。標高は0から1200mとなっており、山の起伏が多いけわしい地形となっています。また、海や平野から一気に標高が高くなっていることも分かります。土地の傾斜や標高差がよく分かるよう、意識して着色しました。