地図ならびに地理作品展

第50回(平成23年) 広島地区 主催:広島県地理作品展運営委員会

作品展の概要

「地図ならびに地理作品展」は、小・中・高・特別支援学校の児童生徒に地図ならびに地理作品の制作を通して、地図に対する正しい理解を持たせると共に、それを活用する能力を身につけさせることを目的に、毎年9月に開催されています。

作品:広島市(中区、南区、東区、西区、佐伯区)の病院マップ2011

国土地理院長賞

作品名:「広島市(中区、南区、東区、西区、佐伯区)の病院マップ2011」

受賞者:ノートルダム清心高等学校 1年 大谷真由

作品主旨:最近の医療問題の1つに医療資源の偏在化があります。病院や診療所のある場所に法則があるかを調べるため、色や形を変えて表示しました。人口が多く、利便性のよい場所に医療機関が多く、小児科や産婦人科は少数で、広島市内に集中していました。地域の医療格差やたらい回し事件をなくすために医療マップは参考になると思います。超高齢化社会を迎え、だれでも安心して暮らせる「人にやさしい街」ができればと思います。


作品:ぼくの家の水道水はどこから来るの?

国土地理院長賞

作品名:「ぼくの家の水道水はどこから来るの?」

受賞者:安田学園安田小学校 4年 西原薫

作品主旨:ぼくの家に来る水は太田川の水です。『太田川源流の森』に行ったときめだかやあめんぼが泳ぐきれいな川を見てうれしかったです。そこで源流からぼくの家までの水の通り道を地図にまとめる事にしました。調べていると、太田川の水は名水百選に選ばれていることが分かりました。こんなにおいしい水がじゃ口から出てくるのはいろいろな技術や設備と森のおかげです。ずっと安全でおいしい水が飲めるように森を守り、水を大切にしていきたいと思いました。


作品:二宮金次郎像めぐりMAP

広島市教育委員会賞

作品名:「二宮金次郎像めぐりMAP」

受賞者:ノートルダム清心中学校 2年 面出望

作品主旨:広島市内のどこに二宮金次郎像があるのか知りたいと思いましたが、それについて、正確に把握している人も資料も存在しないことがわかりました。電話調査と実地調査の結果、34体の像を確認し、地図に書き込んでみました。金次郎像の所在を書き込むことで、原爆との関連性や金属供出などの話を聞いたり、日本の歴史を考えたりすることにつながりました。地図は所在を示すだけでなく、歴史を引き出す力があると思いました。

作品:わが家の夕飯はどこから?

広島県知事賞

作品名:「わが家の夕飯はどこから?」

受賞者:安田学園安田小学校 5年 中川かほり

作品主旨:1学期の社会で、私たちが毎日食べているお米、野菜、果物、魚などの食料がどのように作られているかを学習した。そうすると、私の大好きなお寿司も、ほとんどが輸入品だった。自分の家で食べているものはどこからきたのかを調べる事で産地やかかえる問題もわかり、これからの食生活について考えていきたいと思った。


作品:びっくり電気のひ・み・つ! ~都道府県別の電力消費量と原子力発電所~

日本地理学会長賞

作品名:「びっくり電気のひ・み・つ! ~都道府県別の電力消費量と原子力発電所~」

受賞者:安田学園安田小学校 5年 目崎七海

作品主旨:私が調べてわかったことは二つあります。一つは、大量に発電できる原子力発電所は、人口の少ない海ぞいの地域に作られている一方、大量の電気を消費しているのは産業が発達していて人口の多い大都市けんであることです。電気もお米や野菜と同じように、いなかで作られて都会で使われていることがわかりました。


作品:私の地図記号 ~楽しい地図を書こう!~

広島市教育委員会賞

作品名:「私の地図記号 ~楽しい地図を書こう!~」

受賞者:広島市立原南小学校 3年 茶之原侑以

作品主旨:社会の時間に地図記号を習いました。学校の地図記号はなんで地図記号:学校なのかわからなかったので、私の地図記号を作って、私だけの地図を書いてみました。おんなの子らしくて、かわいいのができました。

作品:山陽道の歴史マップと平家ゆかりの地 なんと!ぼくの家のすぐ近くに古代山陽道が通っていた

国土地理院中国地方測量部長賞

作品名:「山陽道の歴史マップと平家ゆかりの地 なんと!ぼくの家のすぐ近くに古代山陽道が通っていた」

受賞者:広島市立八幡小学校 5年 川﨑爽大

作品主旨:4年生の授業で私の住む八幡は古代山陽道の道路が通っていることを知りました。そのことについて調べるうち、広島の古代山陽道と平家が大変関わりある事がわかりました。私は今回、古代から現代の山陽道と平家ゆかりの地を地図にしました。その中で平家が取り組んだことや清盛塚等の写真を取り入れてまとめてみました。これをきっかけにもっと歴史や地図の勉強をしたくなりました。


作品:ぼくのまちのきけんマップ

広島市自主防災会連合会賞

作品名:「ぼくのまちのきけんマップ」

受賞者:広島市立船越小学校 1年 小林陽太

作品主旨:ぼくは、がっこうのまわりには、きけんなところがどれだけあるのかしりたくて、きけんマップをつくりました。しらべてみると、たくさんきけんなところがあったので、きをつけたいと思いました。


作品:私が住む地域の特色 ~交通と土地利用から見えてくる町の発達~

国土地理院長賞

作品名:「私が住む地域の特色 ~交通と土地利用から見えてくる町の発達~」

受賞者:ノートルダム清心中学校 2年 松井茉侑

作品主旨:自分が住んでいる地域のことを考えたとき、意外に知らないことに気づくことがあります。私は、通学にJRを利用しているのですが、JRを挟んで北側に宅地化が進んでいる地域と南側に大規模な埋め立てによって流通機能が高まった商業街区地域が広がっている、地域の特色に興味を持ち調べてみました。鉄道や道路の発達とともに宅地開発が進んだこと。歴史ある街並みを保存し、自然と共生し調和する地域づくりが分かりました。


作品:世界遺産 驚異の50選

日本地図調製業協会賞

作品名:「世界遺産 驚異の50選」

受賞者:広島大学附属東雲中学校 3年 久保田有紀

作品主旨:きっかけは、東雲中学校の生徒が誇りとしている国際交流でした。アメリカでのホームステイや異文化体験を通して、諸外国への理解をより深めたいと思い、今回「世界遺産」をテーマに研究を進めてきました。工夫した点は、50カ所の世界遺産を「悠久の自然」「祈りの聖地」「魅惑の都市」「古代遺跡」の4種類に分類し、示したことです。こうすることで、1つ1つの遺跡が私達に何を訴えているのかを理解することができました。